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4話
感謝をされそして……
アンナを治したあとランスが頻繁に私の部屋に来るようになった
プレゼントを渡しに来たりと色々な理由で来ている
アイリス)…多い……
ランス)??クマのぬいぐるみは嫌でした?
アイリス)お前からのプレゼントが多すぎて困る、あと来るな
ランス)??まだ感謝する事は多いんだ、何時までも来させてくれ
アイリス)…はぁ……
こんな状況をしばらく放置している…対処のしようがないのだ…こんなのどうしろと…
相手は「感謝」と、言っているのだ無下にできずなぁなぁと過ごしていた
数日後
アイリス)えっと…この書類の数字はこうで……
1人で書類とにらめっこしていると突然後ろから手が伸びて私の首に何かを掛けてきた
アイリス)ビクッ
ランス)あ、すみません…
アイリス)な、なに…?
ランス)ネックレスですよ、アンナが選んでくれたんです
アイリス)そっかぁ、ありがとうね〜
ニコニコと笑っていると扉がノックされ返事をするとレイン・エイムズが入って来て私の首元を見て目を丸くした
アイリス)??
レイン)そ、それ……
アイリス)ランス・クラウンが妹と一緒に選んでくれたんだよ
ニコニコとした笑顔を見せるとレインはなんと言うか…悔しそうな顔をしている
アイリス)??どーした?
レインは怒った顔でこちらに来てランス・クラウンと妹のアンナ・クラウンが選んだネックレスを引っ張って壊した
アイリス)…は?
レイン)……なにほかのヤツ着けてるんだ…
レインはランスや私に怒っている訳ではなく…なんというか…自分に怒っている感じだった
アイリス)ちょっ、やめッ…抱き着くな!
レインは突然抱き締めてきて一言だけ…
レイン)追い越された…
と…
それを聞くと何故か怒鳴る気にも…怒る気にもなれなかった
何故か頭を撫でて「自分にそう怒るな、何時も頑張ってるだろ、お前は」と甘やかしてしまった
自分でも分からなかった、でも…何となく…甘やかしてしまった
レイン)…
自分に激しく怒っているのか強く抱き締めて来て肩口に頭をこすり付けてきた
アイリス)…いい子だから、自分の事ばかり見るのは仕方ない事だ、別に私の事に目を向けようとしなくていい、だから自分を責めるな
落ち着いた後
アイリス)んで、なんでレインは自分を責めてたんだ?相当な事がなきゃムリだろ
レインに詳しく聞くと……
レイン)一目惚れして…俺が書類を届けるのを引き受けて…口実作って部屋に少しでも居ようとしたり…して、少しでも印象付けようと……
アイリス)ふーん…ま、つまりは好きな相手が他の奴からプレゼント貰ってぐーたらしていた自分が憎くて仕方ない…と
レインは目を逸らしながらお茶を少しずつ…珍しく啜って飲んでる…多分だが心の内に秘めていた感情を表に出して恥ずかしいのだろう
アイリス)ん〜…と、ごめん…?
キョトンとしているとレインは顔を逸らして「こっちこそ……悪かった…」と謝って来た
アイリス)…ら、ランス……どうしよう……
ランス)ど、どうしよう…とは?
アイリス)く、空気が重くて…ムリ……なんか…ない?
ランスに助けを求めた結果…
ランス)じゃあ、いっその事告白して付き合っちゃいましょ
アイリス)あ〜、うん、あり(?)
結果……
レイン)アイリス、好きだ
ランス)俺達と付き合ってくれ
…何故こうなった?
アイリス)あーっと……は、はい……?
付き合うことになり…そのすぐ後にオーターが割り込んできてプラス1人も…
その時の会話がこれだ
オーター)ちょっと待った!
アイリス)あれ、オーター・マドル…?
オーター)あ、ノック…じゃなくて!私だってアイリスさんの事が好きなんですよ!奪わないで下さい!
アイリス)へ?ちょ、ぐぇ”ッ…
突然後ろからオーターが抱き締めてきて頬をスリスリと擦り合わせてくる
アイリス)ちょっ…ンググッ…く、くるし……あわわ…く、擽ったいから…やめっ…んぐっ……
ほぼ強引に付き合わされた感じだが…付き合った
そして、付き合ったマジ直後…
アイリス)……(コイツら邪魔くせぇ…)
ベタベタ甘え出した
アイリス)おいコラ、離せ仕事があるんだ
3人)ムリ/ですね
アイリス)チッ…(邪魔が釣れたか)