💚「俺は、めめがまた愛してくれるなら嬉しい」
阿部ちゃんははっきりとそう言った。
🖤「わかった。ありがとう」
みんなで部屋を出ると康二の姿は既になく、楽屋に戻るとしょっぴーに慰められて泣いていた。
阿部ちゃんは当たり前のように康二を気遣い、そばで一緒に背中を撫でる。
💚「康二、俺が弱音吐いた時こうしてくれたでしょ。だからお返し」
🧡「ん…ありがとな、阿部ちゃん」
余計泣く康二を阿部ちゃんは不思議そうに見て、しょっぴーが『あと見とくから』と言いながら俺に目配せするので『俺と過ごしてた時のこと教えて』と阿部ちゃんを回収した。
俺の意思が固まったので、早速阿部ちゃんに聞きながら元通りに過ごしてみる事から始めた。
初日は、スマホにある出かけた時の画像を見ながらその時のエピソードを聞いているだけで夜が更けた。
それで、いっそ恥ずかしくなるくらい俺が阿部ちゃんを溺愛していたんだと知る事にもなった。
誰のものかわからなかった部屋着や歯ブラシ、カップなんかも全部阿部ちゃんのだと教わった。
メッセージアプリからはわからなかったけど、基本的に日付が変わる前に仕事が終わった日は俺の家に帰ってきて一緒に過ごしていたらしい。
そういえばこんなんだったな、と思う事はなかったけど、自分がいつも通りにしていても阿部ちゃんと過ごす時間はとても心地よかったのできっと前から素のままで接していたんだと思う。
これでこれから俺たちはうまくいくんだと思っていて、阿部ちゃんの表情が変化していくのに俺は気づかなかった。
コメント
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まだなんかあんのかい