「千尋が愛しているのは」
こっちは巻き込まれて迷惑だと、遊ぶならほかの女で遊べと語気を強めれば、今まで感情を抑えているようだった 榊(さかき)の雰囲気が変わった。
眼差しが一層きつくなり、伝わる空気がさらに冷たくなる。
「火遊びか……。浮気しているあなたは、そんな発想しか出来ないんだろうけど、千尋(ちひろ)をそういう目で見たことはない。一緒にするな」
今まで腹が立つほど淡々と話していた榊だが、苛立ちをあらわにしたことに、ほんのすこし怯んだ。
たしかに他に女はいる。
でも千尋は唯一俺が一目惚れした女で、俺好みに育てあげた特別な女だ。
千尋といると、精神的にも、肉体的にも、どの女といるより満たされる。
安らぐのも、触れたいと思うのも、傍にいたいと思うのも、思い入れも思い出も、千尋が一番だ。
他の女とは違うんだよ。
「千尋から“浮気”のことを聞いてるのかもしれないけど、俺************************
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