アイテム番号:SCP-2663-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-2663-JPはサイト-2229の深部にある専用収容室に収容されます。収容室へのアクセスは厳重に制限されており、許可された職員のみがプロトコル2663-Ωに基づいて入室することが許可されます。収容室は常時監視され、無許可の侵入は即座に処罰されます。
説明: SCP-2663-JPは、高い切れ味を持つ剃刀(以下「オブジェクト」と称する)を用いた一連の特定対応プロトコル(プロトコル2663-Ω)に関する異常現象です。このプロトコルは、精神的および肉体的な負荷を伴う一連の行動を含み、その完遂には高い集中力と自己制御が求められます。
オブジェクトは、非常に鋭利であり、その刃には一切の欠けや汚れが見られません。オブジェクトを使用して紙を切断する実験では、紙は容易に上下二つに分割され、その後の紙片はプロトコルの進行に応じて無意味なものとなります。
プロトコル2663-Ωの実施は以下の手順に従います。
オブジェクトの確認: 被験者はオブジェクトを手に取り、その刃の状態を確認します。オブジェクトの刃は常に完璧な状態を保っています。
書類の切断: 隣に積まれた書類の束から1枚を抜き出し、オブジェクトで切断します。この行動は、オブジェクトの切れ味を確認すると同時に、被験者の精神的な緊張を高めます。
自身の身体への適用: 被験者はオブジェクトを使用して自身の身体の一部を切り取り始めます。この過程は非常に痛みを伴い、被験者の肉体的および精神的な耐久力が試されます。
廊下の通過: 被験者は崩壊した施設内を歩き続け、途中でさまざまな異常現象と遭遇します。これには、骸骨や焼け焦げた棺、腐敗した星形の生命体、そして異世界への扉などが含まれます。
教会の通過: 廊下の終わりには、破壊された教会があり、被験者はその中を通り抜けます。教会のステンドグラスは壊れており、内部には鉄塊や破片が散乱しています。
廃病院の通過: 教会を抜けると、被験者は廃病院に向かいます。院内には異常な生命体が存在し、腐敗したタコのような臭いが漂います。
城塞都市の通過: 廃病院を抜けると、被験者は城塞都市を通り抜けます。そこには破壊された球体や鉄塔、注射器とカリンカ色の液体が散乱しています。
最終収容室の到達: 城塞都市の先には、最終的な収容室があり、被験者はそこに到達します。収容室の中には、腐敗したテーブルと金の毛髪が散乱しています。被験者はオブジェクトをテーブルに置き、収容室を後にします。
補遺: プロトコルの実施中、被験者はさまざまな異常現象に遭遇し、それに対する感情や思考を持たない状態になります。プロトコルの完遂後、被験者は一時的な自己収容状態に移行し、通常の精神状態に戻ります。
SCP-2663-JPの特定対応プロトコルは非常に危険であり、適切な監視と制御が必要です。プロトコルの実施は厳重に管理され、被験者の安全と精神状態に対する継続的な監視が求められます。
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