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saza
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水羽
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「ちょっと出かけるわね。」と言って山富士は出て言った。フルタ女史には『奥の院』事件の事を話した。「出かける」とは奥の院に行ったのである。
亜漕に、けもの道を聞き、その道を行くと約三十分早く着く。その代わり山道で険しく、熊でも出て来られてはイッカンの終わりだ。「クマ?そうね…いるかもね!」と亜漕は人ごとに言っていた。
「こんにちわ〜」「いらっしゃい!待ってたわ。」亜漕が裏から出て来た。山富士は亜漕が菓子類を食べたいと言うので、醤油煎餅と、チュッパチャプスを持ってきた。
亜漕はアメを舐めながら言った。「一応水は金隠氏がペットボトルで持って来てくれるし、小川が流れてるから、野菜を洗ったりして食べて、粗食に徹してるんだけど…トイレは無いから、木の裏当たりで用を足してね。」山富士は下まで便所は我慢しようと思った。
「あの満腹寺のスケベ和尚が死ぬのを待ってるんだけど、あの様子じゃ死にそうも無いじゃ無い?アイツが生きてる限り搾取されっぱなしよ!あなたも力んで悩み相談なんかしないほうがいいわ。相談に来るようなのは、悩みとも言え無い様なバカげた相談しか無いんだから…」(まったくそうだ)と山富士は思った。
「あのう…」山富士は言いにくそうに言った。「亜漕門跡や、その昔の門跡が死んだのは金隠氏だって噂なんですよ…」「う〜ん。彼には悪いけど生き残った人のせいにされるからね。でもね、昔の門跡はマムシ茶を飲んで、玄関で滑って頭を打ったんだけど、それってスケベ坊主が金隠氏に渡してそれを飲んだのよ…」「ぇえ゙〜」山富士は言葉が無かった。
コメント
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うわ、今回の話はちょっと不穏な空気が漂ってましたね……。亜漕さんがスケベ和尚の死を待ってるって言い放つシーン、軽い口調なのに妙に生々しくてドキッとしました。しかも金隠氏が昔の門跡にマムシ茶を渡したって真相、山富士さんが「ぇえ゙〜」って絶句する気持ち、すごくわかります。この世界、表面的な穏やかさの裏で何かが静かに動いてる感じがして、続きが気になります。