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炭酸@サイダー🌠💙🎧️
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#解読者さんと繋がりたい
なぽりたん🍝解読者
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最初に異変を感じたのは、昼過ぎだった。
「……っ」
物怪瑠衣は、腹部にそっと手を当てた。
鈍い痛み。
最初は大したことではないと思っていた。
少し休めば治るだろう。
そう考えて、いつもどおり仕事を続けていた。
「瑠衣」
「ん? なんだ、仁!」
「さっきから静かだな」
「そうか? 気のせいだろ!」
いつもの調子で笑ってみせる。
しかし、笑った拍子に腹部が痛んだ。
「……っ」
思わず顔が歪む。
「どうした?」
「いや、なんでもねーよ!」
仁はしばらく瑠衣を見つめていたが、再び端末へ視線を戻した。
瑠衣は小さく息を吐く。
大丈夫。
まだ動ける。
そう思っていた。
「っ、う”……」
時間が経つにつれ、痛みは強くなっていた。
瑠衣は椅子に座り、腹部を押さえる。
「……は、ぁ」
嫌な汗が浮かぶ。
立ち上がろうとしたものの、腹部に走った痛みに動きが止まった。
「っ、いた……」
声が漏れる。
誰にも聞こえていないと思った。
「瑠衣?」
仁だった。
「……なんでもねーって」
「顔色が悪い」
「気のせい!」
「こっちを見ろ」
「だから――っ、う……!?」
言い返そうとした瞬間、痛みが強くなる。
瑠衣は腹部を抱えるようにして前屈みになった。
「……っ、は、ぁ……」
「瑠衣!」
「だい、じょうぶ……っ」
立ち上がろうとする。
けれど、足に力が入らない。
壁に手を伸ばし、身体を預ける。
「……っ、うぅ……」
「おい、無理するな!」
仁が立ち上がる。
瑠衣は壁にもたれたまま、ずるずると身体を下ろしていった。
「っ、……いた、っ……」
そのまま床に倒れ込む。
「瑠衣!!」
仁が駆け寄った。
「おい、瑠衣!聞こえるか!?」
「……っ、じん……」
「どこが痛い?」
「おなか……っ、い”、ぅ……」
瑠衣は腹部を押さえ、苦しそうに眉を寄せる。
「……っ、あ”…,…」
普段の明るい声は、見る影もなかった。
仁はすぐに杖道へ連絡を入れた。
「瑠衣!」
戻ってきた杖道は、床に横たわる瑠衣を見て表情を変えた。
「どうした!?」
「腹が痛いらしい」
「瑠衣、聞こえるか!?」
「……おっ、さん……」
「どのくらい前から痛んでいた?」
「……ちょっと、前から……」
「ちょっと…?」
「……分かんない……」
瑠衣の声が弱々しくなる。
杖道は顔色や痛みの程度を確認し、医療機関へ連絡することにした。
「瑠衣、無理に起き上がらなくていい」
「……ごめん」
「謝る必要はない」
「オレ、まだ……」
「仕事はいい」
仁が短く言った。
「今は自分のことだけ考えろ」
「……仁」
「お前まで倒れてどうする」
「……へへ、悪い」
笑おうとした瑠衣だったが、すぐに顔をしかめた。
「っ、う”……!」
「瑠衣!」
仁がそばに膝をつく。
杖道も落ち着いた声で話しかけ続けた。
「大丈夫だ。医師に診てもらおう。
今は動かなくていいからな」
「……いたい…、」
ぽつりと零れた言葉。
仁の眉が寄る。
「……分かってる」
瑠衣の手が、仁の袖を掴んだ。
「……そばに、いて…?」
「ああ」
仁は即答した。
「いる」
杖道も静かに頷く。
「私もいるぞ」
いつもは二人を振り回すほど元気な瑠衣が、今は二人のそばで小さく身体を丸めている。
その姿が、二人にはひどく痛々しかった。
病院で診察を受けることになった瑠衣。
仁と杖道は、検査の結果が出るまで付き添うことにした。
「……仁」
「なんだ」
「怒ってる?」
「怒ってない」
「……ほんとか?」
「お前が痛みを隠していたことには怒ってる」
「それ、怒ってんじゃん……」
「当たり前だ」
瑠衣は困ったように笑った。
その隣で杖道が口を開く。
「次からは、少しでも異変があれば言ってくれ」
「……うん」
「約束だぞ」
「分かったって!」
いつもの調子に戻りかけた瑠衣の声。
それを聞いて、仁と杖道はようやく少しだけ安堵した。
今度は、瑠衣が元気になる番だった。
コメント
3件
( ゚∀゚):∵グハッ!! 最高🥲🎀
いやもう、読んでて胸がぎゅーってなりました…!瑠衣が「なんでもねーよ」って笑いながら痛みを隠す姿、すごく切なくて。でも仁が「いる」って即答してくれた場面はもう、涙腺にきましたよ。普段あんなに明るい子が「いたい…」ってぽろっとこぼす瞬間の描写が本当に繊細で、読んでるこっちまで痛くて温かかったです。連載たった1話なのに、もうキャラの関係性が深く伝わってきて素敵でした🤍