【⚠ATTENTION PLEASE⚠】
iris
nmmn
桃青
感動系かも
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地雷さん・純粋さんは閲覧を控えることをお勧めします
ある日、
俺の体に異変が起きた。
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桃「…ってな感じでやってけるといいかな」
白「はーい」
青「ここはこうじゃなくてええの?」
桃「あー確かに、そうする?」
黒「そっちの方がええと思うな」
赤「うんうん、りうらも」
桃「じゃあそうしよっか」
水「はぁーい!」
いつものように、ないこハウスで今後の企画の会議をしていた。
桃「…じゃあ最終チェックも以上!」
桃「解散!!!」
水「よっしゃ〜家帰ってAP〇Xやろ!!!」
黒「あ、俺もやる、」
白「なんやこいつら」
赤「りうらポテトウーバーしよ」
桃「えーいいなー」
桃「俺ダイエット中なんだよ、」
桃「やから一つちょうだい?」
白「理由になってないけどな」
青「www」
赤「りうら帰るねー」
青「まろも帰るぅ」
白「俺も帰る」
水「僕も帰るね」
黒「じゃあ俺も」
桃「はーい、」
桃「またねみんなー」
青「ないこ、またねっ」
桃「…はいはい、w」
バタンッ
そして、みんなと別れた帰り道。
青「〜〜♪」
青「っ!?」
急に心臓が締め付けられた。
立ちくらみのように、目の前が真っ暗になる。
少しフラついたが、近くの電柱に寄りかかることができた。
青「…はぁっ、はっ、スゥ」
息苦しい。
辛い。
青「、っ、はぁ、」
一呼吸するだけでも疲れる。
青「…ふぅ、」
しばらく経って少し落ち着いてきた。
1人の時に発症したのが不幸中の幸い。
青「っはぁ、…帰るか、」
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太陽の光で目が覚める。
青「ん、」
青「朝、…か、」
青「朝ごはん…」
今日は全体配信の日だ。
今のうちに体を休めなきゃ。
そんなことを考えながら朝食を口に運ぶ。
青「…ん、おいし、」
青「…、?」
少し顔に違和感を感じた。
桃「…ということでー!!!」
桃「わこいれでーす!!!!!!」
ないこの元気な挨拶で配信が始まる。
桃「じゃーさっそく、いれいすメンバー呼んでいいかな?」
桃「じゃあ、みんなー!来てくださーい!!!」
5人が通話に入る。
水「うぉぉぉぉ〜!!」
赤「おおおお〜?」
白「やっほーーーー」
黒「うわぁぁぁぁー」
青「うおおおおおおお!!!」
各々個性の強い掛け声で配信に参加する。
桃「じゃーね、今日は〜、」
水「うわぁぁぁぁぉぉぉぉ〜」
白「あぁぁぁぁぁぁ〜ぉぉぉお」
桃「黙れぇっ!!お前らぁ!!」
あははっwww
あれ?
桃「じゃあ、w今日はね?」
え、?
桃「_______!」
水「____?、」
赤「___ww」
白「__www」
黒「_______💢💢w」
…なんで、
…、なんで、
桃「…まろさん、今日静かっすね?」
青「…あぁ、そんなことないっすよ??」
白「よそよそしいなぁw」
黒「緊張しとるんか?w」
青「…いや、_」
少し沈黙が流れる。
桃「…、?」
水「おうなんか元気ないんじゃねぇの!?」
青「あるわっ!!うるっさいなぁ…、」
水「…そんな怒んなくてもよくないかぁ!?」
青「いやいや怒るだろ!!」
黒「はいはい喧嘩しないの」
白「小3の喧嘩やん、」
水「アハハァッwww」
青「……」
駄目だ、
なんで、
『ないこ、たすけて、』
桃「…えっ、」
discordのチャットでないこにそう送る。
『どうしたの?』
『おねがい、一回配信切って』
桃「…えっ、と、」
桃「あ、あの、ごめんみんな!」
桃「まろが体調急に崩しちゃったみたいで、!」
水「え、大丈夫、?」
桃「一回配信切るね!ごめん!」
そうして配信は終わった。
白「…え、まろちゃん大丈夫、?」
黒「大丈夫か?、」
青「…ちがう、」
青「あの、…」
赤「、、え?」
青「っ、笑えない、」
青「笑おうとしても、声が出ない、…っ」
水「え、え、?」
水「やばくない?、」
白「大丈夫?一回休んだ方がええんちゃう、?」
青「…やだっ、こわい、」
青「なんか、へんな、かんじする、っ…」
青「はっ、…ぁ、はぁっ、ヒュッ…」
今までの自分がどっかいったみたいで、
急に体から大事なものを引き抜かれたみたいで、
黒「…まr」
桃「まろ、待ってて、」
桃「直ぐにそっち行ってあげる」
青「…っ、はっ、…、ヒュ-ッ…ん、ゴホッ」
桃「いいよ、みんな通話切って」
桃「とりあえず今日は配信やめね」
白「…わかった、」
赤「まろ、お大事にね、」
りうらがそう言い、通話は終わった。
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ガチャッ
桃「はぁっ、まろ、…!」
そこには、リビングの机で顔を伏せているまろがいた。
桃「…まろ、?」
軽くまろの肩を叩く。
青「、、、こわい、」
まろは籠った声でそう呟いた。
桃「、、」
まろが顔を上げる。
その顔は、酷く涙でぐちゃぐちゃだった。
桃「…、まろ、」
青「…なんか、、あのっ、」
青「へ、へん、に、なった、からだが、…」
青「だからっ、…自分が、自分じゃ、ないみたい、で、…」
辛そうに話すまろをみて、思わず眉を寄せる。
青「…やだ、の、こわいの、っ、」
青「まろ、いや、っ、…」
青「はっ、はぁっ、…カヒュッ、はぁ、はぁっ、…」
桃「!まろっ、」
思わずまろの背中を撫でる。
青「はぁ、はぁっ、…ぁ、かっ、…は、」
桃「…まろ、大丈夫、落ち着いて、」
青「ん、ふっ、はぁ、はぁぅ、…コホッ」
青「、っ、は、ァ、…はぁっ、は、…」
青「…、は、…、ふぅ、…」
桃「…落ち着いた、?」
青「…コクン」
普段知的で冷静なまろがここまで秩序を乱している姿に、少し胸が苦しくなった。
桃「…まろ、」
桃「ちょっと質問してもいい?」
青「…うん、」
桃「昨日、なんかあった?」
桃「変わったこととか、…」
青「、…え、と、」
青「その、ないこたん家から帰ってるとき、」
青「急に…胸が苦しくなって、」
青「ちょっと、フラついた、…」
青「だから、今日…体休めてたの、…」
桃「…そっか、」
桃「もしかしたらそれが原因かもね、」
桃「笑おうとするとどうなるの、?」
青「…ん、」
青「声が出なくなる、…」
青「なんか、…」
青「大人数の前で…発言するときみたいに、」
青「喉の奥で詰まっちゃう、」
青「…表情も、なんか、」
青「操られてるみたいに、口角が上がんない、」
桃「…、」
優しく彼の頭を撫でる。
青「…、」
青「うれしい、」
でも、
まろの顔には笑顔がなかった。
桃「、、まろ。」
桃「明日病院行ってみよう?」
青「…うん、いく、」
桃「まぁ、医者に聞いて解決するかは分からない…けど、」
青「…でも、頼まないよりマシだから、」
桃「うん、そうだね、」
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医者「んー、珍しいなぁ、…」
医者「今まで、顔の表情が動かなくなったとか、」
医者「うつ病によって辛くても笑顔を絶やさないとかっていう症状の人は見てきましたけど、」
医者「笑うことが出来なくなった、のは初めてです、ね、」
青「…そうですよね、」
桃「聞いたことないもんなぁ…」
医者「…でも、きっと精神状態が良い訳ではないはずです、」
医者「もしかしたら、まだいふさんの中に何か隠してるものがあって、」
医者「それをさらけ出せない環境にずっといる事で症状として現れてしまったのかもしれませんね、」
桃「…まろ、なんかあるの、?」
青「…、」
青「…なんもないよ、」
桃「…っ、」
医者「……また何かあったら来てください」
医者「今は、経過観察、としか言えません」
青「…わかりました」
桃「まろ、なんかあるんでしょっ、…」
青「…なんもないって、!」
病院の帰り、俺が車を運転している隣でまろが声を張る。
桃「嘘つき、本当はあるくせに、」
桃「病院の先生だってああ言ってたじゃん!」
青「…、だからっ、」
青「わからへん、俺だって、…」
青「俺は、今の俺は、…」
青「悩みなんて…全然ないし、」
桃「…はー、」
桃「なんで話してくれないかなぁ…」
桃「リーダーなんだからメンバーのことは大切にしたいんだよ、」
青「…」
青「、でも…わかんない、」
青「…俺も、…」
桃「…まぁ、無理に聞くことはしたくないし、」
桃「なんかあったら…絶対言ってね?」
青「…ん、うん、」
青「ありがと、」
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あれから数日が経ち、
いれりすのみんなには、
「いふまろ、ちょっと体調がよろしくなくて配信とかしばらく出れません…!ごめんね(。>_<。)
Twitterとかは今まで通り更新する予定です!」
と言って、少しお休みを貰うことにした。
鏡の前に立つ。
青「…ん、ーっ、」
両方の口角を無理やり上げてみる。
青「…むりや、」
どうしても笑えない、
青「…は、はは、…」
声にも出してみる。
青「…だめ、」
声質に感情がない。
青「…悩み、ねぇ、」
ずっと医者に言われたことを気にしている。
別に俺は大きな悩みなんて全然ない。
けど、隠してること、は、…
青「もう、顔、糸で縫っちゃおうかな、…」
ピンポ-ン
青「…ん、?」
俺なんか頼んだっけな、
ガチャッ
青「…はーい、」
桃「やっほ、!」
青「えっ?」
桃「心配で来ちゃったw」
青「えっ、…」
桃「入っていい?」
青「…あ、うん、」
桃「おじゃましまーす」
青「はいよ、」
桃「調子どう?」
青「…え、変わんない」
桃「…ふーん、」
桃「なんかわかったことある?その症状について」
青「…ん、全然わかんない、」
桃「ねー、気分転換にどっか出かけない?」
桃「最近まろ出掛けてないでしょ?」
青「あ、あぁ、まぁ、」
桃「ねっ、出かけよ?」
ないこが首を傾げながら笑顔でそう言う。
青「うん、でかけたい」
桃「よし、じゃあ行くかっ!」
桃「…うわぁ…美味そう、」
青「こ、こんなとこに俺らみたいなやつが来てええんかな…」
桃「どうしよっかなぁ、…これ食べよっかな、」
青「話聞けや」
凄くオシャレなカフェ。
ないこはともかく、俺めっちゃ場違いな気がするんやけど。
桃「まろ何食べる?」
青「んー、」
青「パンケーキ、?」
桃「いいじゃん、なら俺もそれにしよ」
青「…うん」
桃「、すいませーん!」
桃「パンケーキ2つくださいっ」
いいな、
きっとないこと付き合ったら、
こんな感じなんだろうな。
店員「お待たせしましたー」
青「ありがとうございます」
桃「うわ、うまそぉ〜」
ことん、と2つのパンケーキが机に置かれる。
店員「ご注文は以上でよろしかったですか?」
桃「はい、大丈夫です」
店員「では失礼しm」
コトッ
ビチャァ…
店員さんが戻ろうとしてお盆を手元に持っていく時、
お盆がぶつかりコップが倒れてしまい、中の水が俺の膝にかかってしまった。
桃「…あ、」
店員「あっ、大変申し訳ございません!!!!!!!」
店員「お怪我はないですか!?」
青「あっ、全然大丈夫ですよ」
店員「今すぐお拭きいたしますので、」
青「いやいや、大丈夫ですっ」
青「俺が拭いとくんで、」
店員「いや、でも、」
青「こんなとこにコップを置いた俺が悪いんです」
そう言いながら机を手拭きタオルで拭く。
店員「す、すみませんっ、…本当に」
店員「お客様に気を使わせてしまって…」
青「だって、まだ研修中って書いてらっしゃるじゃないですか」
青「最初から完璧な人間なんていませんよ、」
青「まぁ、誰目線だって話ですけど」
店員「…あ、ありがとうございます、」
桃「…」
パクッ
青「うま。」
桃「…美味しい、」
桃「ねぇまろ、」
青「ん?」
桃「ここでよかった?」
青「え?」
桃「いや、咄嗟に俺が選んじゃった場所だから、」
青「…、」
青「まろは、」
青「ないこが選んだ場所なら、どこでも楽しい」
桃「えっ、?」
青「ないこがどこ選ぼうが、俺は大丈夫」
青「だって、」
桃「…?」
青「…いや、なんでもない。」
彼は何か思い詰めたような顔をした。
青「とにかくっ、まろはどこでもいい!」
桃「そ、っか、」
桃「まろ、ないこに合わせてくれてるんだよね?」
青「…ん、?うん、」
桃「じゃあ、」
桃「まろの行きたい場所も行こうよっ」
青「え、え、」
桃「ねっ、いいっしょ?」
青「…でも、まろ行きたい場所、ない、」
桃「えー、ほんと?」
青「うん、」
桃「じゃー、」
桃「車で帰りつつ、行きたいところあったら寄ってこう?」
青「うんっ、!」
彼の表情は、
口角が少しも上がっておらず、
まるで感情がないようだった、
だけど、
本当の彼の姿が頭をよぎった。
ブゥゥゥゥゥン…
桃「なんかいいとこないかなぁ〜…」
ハンドルを握りながらないこがそう呟く。
青「、、、、」
窓の外を眺める。
その時、
青「あ、海だ」
桃「おっ、きれー、」
青「…ないこ、」
ないこは俺の方をチラッと見て、
桃「…降りてみる?」
青「こくん、」
小さく頷いた。
港のような場所に車を停め、2人で降りた。
石の柵に両腕を乗せ、海の方を見る。
桃「綺麗だね、」
青「、うん、凄い、」
桃「…まろの色だ、」
青「いや、ないこの色だよ、」
青「だって夕日がピンクっぽいじゃん、」
桃「じゃあ2人の色だ、」
青「、そう、やな、」
桃「ね、まろ」
桃「なんか、変わった?」
青「え、?」
桃「…ほら、笑顔のことで、」
青「あー、変わったこと?」
青「…うん、ない。」
桃「、そっか、」
青「…うん、」
青「…ごめんな、」
桃「…、」
桃「まろ、」
桃「まろってさ、隠してることあるんでしょ?」
青「え、っ?!」
青「な、なんで、」
桃「前お医者さんに言われたじゃん、」
青「…ま、まぁ、」
桃「…まろが秘密言い出せないんなら、」
桃「俺の隠してること、聞いてくれない?」
青「へっ、?」
桃「あーほら、俺が言えばまろが言うのも楽になるかなって」
青「あ、…なるほどね、?」
青「ないこ、隠してることあるの?」
桃「…あるよぉ、」
桃「まろ、こっち向いて、」
青「、?」
桃「…、」
俺は優しくまろの頬を撫でた。
桃「、…好き、」
青「…、え、?」
桃「、ずっと、言いたかった、」
桃「俺の隠してること、」
桃「俺、まろのこと好きだよ、」
桃「前から、ずっと。」
桃「今しか、言えないから、」
桃「、まろが、…笑顔になるんなら、」
桃「別に俺は振られたって気にしないから、」
桃「ねぇ、…まろ、」
桃「まろの隠してること、教えてよ、」
ぼろぼろと涙が溢れ出てくる。
青「、ないこ、」
青「聞いて、」
桃「、、?」
その時のまろは、
見たこともないくらい、
世界一幸せそうな”笑顔”だった___。
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コメント
10件
初コメ失礼しますっ!! 神作ありがとぉぉございますっっ!!! 感動しすぎて涙腺崩壊しました😭 フォロー失礼しますっ!!
感動して泣きすぎて画面見えなくなりました… 感情表現…というか、状況の表し方が凄く好きです! 初コメ、遅コメ失礼しました!
まず、絵が上手いッ、💙 読切りタイプなのにすらって読めて、 そしてめっちゃ面白く 出きるなんて尊敬…、 何だろう、長いのにスラッて読めるといいますか…?((聞くな? とにかくめちゃくちゃ面白かったです! 良い作品ありがとうございました!