💙side
💙ん……
一夜明け、俺は目を覚ました。
目の前には、眠っているめめがいた。
……そうか。
自分の身体に戻ったから、めめが一緒にいるのか。
俺は事態を理解した。
めめはまだ寝ている。
そっとベッドを抜け出した。
俺は照の元へ帰らなきゃならない。
照は隣りの部屋だ。
でもそのまま行くのは気が引けて、俺はシャワーを浴びた。
気休めでも、めめに愛された身体の痕跡を消したかった。
鏡に映る自分の姿をまじまじと見つめる。
慣れた自分の身体は、やっぱりいいものだと思った。
シャワーから上がると、めめは消えていて、照がいた。
じっと俺を見つめている。
💛翔太、翔太なのか?
💙……ん。待たせたな
照は目に涙を浮かべて、俺を骨が軋むほど抱きしめた。
いや、力強いんだから加減しろよと思ったけど、喜んでるのが感じられたので、黙って我慢した。
💙あいつらは?
💛さあ?向こうの部屋でお楽しみだろ
💙ふふっ
💛何で笑うんだよ
💙お前は?お楽しみ、したい?
💛したい
💙タフなやつめ
俺と照は、チェックアウトの時間ぎりぎりまで、繰り返し繰り返し、愛を確かめ合った。
💚ちょっと!もう一泊するのかと思ったじゃん!
ロビーでは阿部ちゃんが赤い顔でおかんむりだ。
めめは阿部ちゃんの腰に手を回している。その様子から二人がずっと引っ付いたままだったことが窺えた。
💙いや、照が全然離してくれなくて
💚わかる、照そういうところあるよね
💛おいおい阿部、変なこと言うな
🖤なんだ、俺たち早く出すぎたね、阿部ちゃん
💚めめったら
💙はいはい。お仕事ですよー。照、車回して
今日は4人ともそれスノの収録だけ。
現場に着いたらメンバーに明るい報告ができる。
とんでもない体験だったけど、今までしたこともない仕事ができたり、阿部ちゃんとめめについての理解が深まったり、そして何よりも照の俺への深い愛情を感じることができたりと決して悪いことばかりじゃなかった。
こうして、俺たち4人の不思議な体験は言い伝え通り、終わりを迎えたのだった。
俺たちに満月恐怖症というちょっとしたトラウマを残して(笑)
おわり。
コメント
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お疲れ様でしたー! めめあべ担の私は阿部ちゃんの葛藤とめめの包容力にキュンッ🥺でした。 2組とも、しばらく満月の日はお預けですね笑
面白かったです!!この話お気に入り!!😍