しばらく番外編続きます( ᐛ )
【小噺1:体は正直とはこのこと】
「あ?草食動物じゃねぇか。俺の昼寝の邪魔すんじゃねぇ。」
「そんな事言われてもな…くるー、くるーうえるに頼まれた薬草を取りに来たんだ。」
「言えてねぇじゃねぇか。ったく…さっさとしろよ」
「ああ、ありがとう。」
「………」
そう言って目を閉じたレオナを見て、さっさと済ませなければと立ち上がり、クルーウェルに頼まれた薬草を取り分ける。作業をしている優雨を横目に見つめるレオナ。なんだかんだいいつつレオナは監督生を気にしているし、気に入っている。
「さて、と…これで全部か?れおな、邪魔したな。」
「おい草食動物。お前枕になれ」
「嫌だが。私はこれから授業があるのでな、今度ならいいぞ」
「1回くらい休んだところで変わんねーよ。ほら、甘いもんやるから」
「物で釣ろうとするな。甘い物は普段はーつらびぃるに貰っているし、これ以上高価な物を頂く訳には行かない。」
「チッ…それじゃ時間がある時また来い」
「ああ、そうさせてもらうな。それじゃあ、またな」
ここで強引にするよりかは、また会う約束をした方がいいと思ったレオナは素直に優雨を帰した。普段は動かない彼の尻尾は、ゆらゆらと揺れていた
【ちょっと長めの小噺2:狩人は狙った獲物は逃がさない】*アズールオバブロ後の時間軸*
優雨が朝目覚めた時から感じていた視線が気になり始めて居た時の事だ。マブ達と放課後ハーツラビュル寮へ向かう途中、雑談をしていた優雨は、ふと視線の感じる方へと目線をやると、そこには金髪のおかっぱ頭の帽子を被った男性、ルークが居た。
「?どうしたんだ監督生。何かい……ってルーク先輩!?」
「なんだ、知り合いなのか?朝からずっと視線を感じて気が休まらなかったんだ。」
「いや、知り合いって程じゃないんだが…まあ、変人と有名だ。特に獣人達からは恐れられている。」
「なぜ恐れられているのだ?」
「……狩人だからだ。」
「そうか、狩人なの___っ!」
ぶわっと寒気を感じた優雨はルークとは反対方向に走り出した。突然の事で驚いているデュース達の前をルークが走り抜ける。
「なぜ逃げるんだい?私はトリックスターと話がしたいだけさ!!」
「じゃあなぜ追い掛けてくる!!!」
「逃げられたら追うものだろう?」
「それはそうだが…ってそうではなく!」
話していても埒が明かないと感じた優雨は、一気に加速しルークと距離を話す。相手が魔法士だろうが狩人だろうが血反吐を吐くほどの訓練を日常的にやってきた優雨にまだ学生であるルークが追い付けるはずがなかった。
「……さっきのは一体なんだったんだ?あいつは確かれおなの時に忠告した_」
「そう、ルーク・ハントさ!覚えていてくれたんだね!」
「!?」
そう、追い付けはしない。だが、ルークは魔法を使える。ルークは自身のユニーク魔法を発動し、優雨の場所を突き止めたのだ。まさか見つかるとは思わなかった優雨は反射的に飛び退き、走り出す。
「マーベラス!!素晴らしい反射速度と運動神経だ!」
「なんなんだあんた!私に何か用なのか!?」
「トリックスターの強さの秘訣を知りたくてね!観察してたのさ!」
「あ、変人と言うのは本当なんだな。」
「ふふふ、ありがとう!」
「褒めてない。」
何度も何度も撒いても追いかけて来るルーク。一般人に手を上げる訳には行かないので優雨から手を出す事も出来ない。どうしたものかと悩んでいた時、後ろから何かが飛んできた。その飛んできた物を避け、後ろを見る。
「…ほう、弓か。走りながら射るとは、なかなか腕がいいのだな?だが、何故それを私に向ける。」
「オーララ、避けられてしまったね。それと、安心しておくれ。この矢先は単なるキューバンだから怪我はしないよ」
「それなら安心するといい。それが例え本物でも私には当たらないからな」
「…!!そうかい、それは、楽しみだね!!」
「まずい、稽古の癖でつい焚き付けてしまった」
この後ルークはヴィルに回収されていきました。
【小噺3:双子は喋らなくても会話出来る】
「小エビちゃ〜ん!暇ぁ〜〜何か面白い話してぇ」
「無茶ぶりだな。ふむ…私の友人がな、全体的に黒がかった犬を飼っていたんだよ。その犬はな、耳と腹の所は白かったんだ。それとな、尾も白いんだ。」
「んふっ……」
「どうだ?」
「つまんね」
「そ、そうか……」
「私は好きですよ。」
「そうか?良かった」
「ええ。アズールも好きそうだ。今度話しても?」
「別に構わないぞ。」
「ふふ、ありがとうございます。」
(フロイド、こうやって好感度を上げていくんですよ。)
(ジェイドずりぃ。言っておくけど小エビちゃんはみんなでわけんだかんね?)
(おやおや。わかっていますよ)
【小噺4:少女漫画かな?Byエース】
(あ、ジャミル先輩だ。そだ、悪戯してやろw)
「ジャミル先輩〜」
「なんだ?エース」
「髪に虫ついてまs」
「くぁwせdrftgyふじこlp」
「ちょ落ち着いてくださいじょうだ」
「とっととととれとととれれれれ!!」
「なんて???いやだから冗談__」
「ほら、じみる。取ったぞ。」
「ぇ……ごほん、すまん、ありがとう」
「これくらい大丈夫だ。てぃっしゅにくるんだから見えんぞ」
「そ、そうか……」
「?顔を赤らめてどうした?熱でもあるのか?」
「いっいや、なんでもない!それじゃあ俺は用事があるからこれで失礼する」
「そうか。頑張れよ」
「ああ…」
「…………え、信じすぎん?王子様か?」
「いや、私は王子でもないしそもそも男性ではないんだが」
☆そういうことじゃねぇよ___!!
コメント
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めっちゃ好きです!