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小児科
上のフロアに連れてこられる。
病院の上の階は病棟になっていて、各階ごとに診療科が違い連れてこられた階は子供が多くいる小児科だった。
入院中の子供たちは病気で入院している子供だけではなく軽度の怪我の子供もいるので他の階よりは高い声が響いていた。
（こっちよ）
看護師に半ば強引に案内された場所は、
処置室
で診察室よりも大きな部屋で入院中の患者の診察を行ったり少しの治療を行ったりできるようになっていた。
（じゃあお着替えしましょうね）
（ほかの先生呼んでくるからそれまでに診察着だけ脱いでおいてね）
とゆうとさゆりの元を離れてしまった。
残されたさゆり。
（おねえちゃんどこかケガしたの？びょうき？）
近くにいた子供が大人がいることを不審に思ってか声をかけてきた。
（ちょっと着替えるんだって）
答えたはいいものの
（どうして着替えるの？）
（服汚しちゃったの？）
子供の無邪気な質問だがオムツを当てているなんてバレたくないので
なにか答えないと静かにならない子供の、どうして攻撃、に困っているとその処置室の中にいた子供が2人の所へ近づいてきた。
（おねえちゃん着替えるんだって、なのにどうして着替えるか教えてくれないの）
実際、本人もどうして着替えるのか、どうして小児科に連れてこられることになったのかわかっていなかった。
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