テラーノベル
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Yuki…まふゆかよ笑。とうとうまふゆ参上ですかい。
「久しぶりだね、Yuki。まさかこんな『底』で、おままごとをしてるなんて」
教壇に立つAsukaの口角が、獲物を定めたように吊り上がる。
その制服の着こなし、冷徹な眼差し。
Yukiが深海魚として沈んでいった場所、あの進学校の残酷な空気そのものだった。
「桃紅色の聖域」が、Asukaの言葉一つでヒビ割れていく。
私は、シャーペンを強く握りしめた。病院で今も戦っている「彼女」との約束。
テラーノベルで紡いできた、16話分の言葉。
そのすべてが、この今様色の夕暮れの中で、侵食されていく。
「ここは、私たちのセカイなのに」
絶望から這い上がり、ようやく自分の足でログインしたこの場所に、土足で踏み込んできた「過去」の象徴。
Asukaは、私の反論を待っていたかのように、嘲笑を深めた。
そして、クラス中の視線を集めるように、わざとらしく声を張り上げる。
「ねえ、知ってる? ここにいる彼女。私たちの『地獄』を物語にしてる**『Amia』**なんだよ」
教室内が、凍りついたような沈黙に包まれる。
「Amia? 誰だそれ」
「ネットの……?」
ざわざわと広がるノイズ。私が必死に隠し、守ってきた、書き手としての聖域。
Asukaの視線が、今度は震えるYukiへと向けられた。
「偽物の物語を紡ぐ『Amia』と、そこから逃げ出した『深海魚』。この『今様色』の夕焼け、君たちの処刑台にぴったり」
ああ、最悪だ。