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8話 いざ、2人でお出かけ

 

 デート当日の日曜日。

 

 デートの約束が手帳に書かれているというだけで、いつもより1週間があっという間に過ぎてしまった。

 

 

 私がこれからデートをするなんていまだに信じられなくて、宙に浮いたような気持ちで電車に揺られる。

 

『着いた。改札抜けたところで待ってる』

 

 逢坂くんからメッセージが届いた。

 

(早いな、逢坂くん。まだ、15分前なのに……)

 

 待たせちゃいけないと、目的地のホームに降りた私は小走りで改札を抜ける。

 

 人混みの中、彼の姿を探すとすぐに見つかった。

 駅構内の真ん中にある大きな柱に、私に背中を向ける形で半身を預けるように立っていた。逢坂くんはスラッとして背が高く、後ろ姿だけでもオーラがある。

 

 まだ私には気づいてない様子で腕時計を見る彼を、通り過ぎる女の子たちがチラチラ見************************

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