9話 デートといえば?
カフェを出ると、私と逢坂くんは目的もなく海沿いの遊歩道を歩いていた。
(わ……夕陽が綺麗だなぁ……)
沈む太陽で海が赤く染まる光景に目を奪われる。
辺りには海を眺めている人もいるけれど、夜が近づくにつれ、少しずつ駅に向かう人も増えていた。
(そろそろ帰るのかな……)
もうすぐこの時間が終わるということに気づくと無性に寂しくなる。
そう思うくらい、いつの間にか私は今日1日をすごく楽しんでいた。
私の知っているデートとは全然違う。
むしろ、いつかしてみたいと思い描いていたデートのようだった。
「……デートってこんなに楽しいんだね」
「何だよ、急に」
「ふと思っただけ。大学の時、先輩としたデートはこういう感じじゃなかったから……」
大学の先輩は逢坂くんとは違っ*****
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