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bigbang
↳第十話「五束の花」
地味に最後ら辺ニョントリかもです…。
ニョントリでも the 腐じゃないです。
九話の続き
🌟🍀ハッピーエンド🍀🌟
‼️ジヨン視点‼️
その紙には大きくこう表記されていた。
YG 再契約_チェ・スンヒョン
そしてその下には“確定„と書かれている。
まるで夢かのようだった。
だから僕は泣いた。
更にたっぴょんの優しい顔が心に来る。
何年ぶりだろうか。
こんなにもにっこりと優しい顔をしたたっぴょんは懐かしく感じる。
そして僕は尋ねる。
🐲「…ね、ねぇ、夢じゃない?」
🔝「うん、夢じゃない。」
🐲「….たっぴょん….」
🔝「ジヨン、そんなに泣いたら….」
たっぴょんは僕のことを心配そうに見つめた。
でも今目が腫れるなんてどうだって良かった。
それよりも幸せだった。
やっと….、やっと五人が揃ったんだから。
僕は声すら出ずに涙だけを流した。
🐲「….う…」
ひたすら唸ることしかできなかった。
そんな僕を見たたっぴょんは眉を下げながらも笑っていた。
そしてゆっくりと僕の手を握ってくれた。
その手は温かくて優しかったけれど、どこか力強さを感じた。
僕がずっと泣いていると、心配したテソンがこちらへと来た。
👼「…ヒョン…?」
今この状況に戸惑っている様子であった。
🔝「テソナ…」
たっぴょんがいきなり懐かしそうにテソンの名を呼んだ。
👼「…タプヒョン…」
たっぴょんに続いてテソンが気まずそうに名を呼ぶ。
その時、たっぴょんが僕の肩を叩いた。
🐲「….?」
🔝「あのネックレス、まだ持ってる?」
あぁ…
あのネックレスとはこの前テソンが僕に渡してきたもの。
何をするのかはさっぱりだが、僕はポケットからネックレスを取り出し、手渡した。
🔝「ありがとう」
そう言ってたっぴょんは立ち上がり、テソンの方へと歩いた。
僕はそれを見守る。
🔝「な….なぁ、テソナ。」
👼「…はい…?」
🔝「手をかしてくれ…」
👼「手、ですか…?」
テソンは困惑しながらもたっぴょんの前に手を出した。
どうにも二人のぎこちなさが目立っている。
👼「は、はい」
🔝「…これ」
たっぴょんはネックレスをテソンの手に置いた。
テソンは目を見開き、瞳が揺らいでいた。
🔝「このネックレス、返す…」
👼「…返されても…もうタプヒョンは…」
僕は何かを察し、目を擦りながら振り絞って声を出した。
そしてテソンに紙を見せた。
🐲「ぇ….テソ…ン」
👼「…?」
テソンはゆっくりと紙に書かれた文字を読む。
👼「…YG…再契約…チェ・スンヒョン…確…定…」
テソンは何度も読み返しては考え、遂にはたっぴょんに泣きついた。
👼「…タプヒョン…!」
テソンがそう言ったあと、たっぴょんは優しく彼の頭を撫でた。
しばらくしてたっぴょんはこう口にした。
🔝「なあ、テソナ」
👼「…はい…」
🔝「もう一度一緒にいるって約束してくれる?」
それに遅れてテソンがこう返した。
👼「もちろんです…。次はないですからっ!」
そう言いながらも声は嬉しそうだった。
そういえば言ってたな。
一緒にbigbangとして活動しようとテソンと約束した時に渡した物だって。
あのネックレス、いつもテソンがつけてた。
当時は何か分からなかったけれど。
少し落ち着いてきた頃、僕はたっぴょんにこう言った。
🐲「ねえ、たっぴょん…」
🐲「この事、スンリとヨンベにも言わなきゃ…ね」
🔝「ヨンベは部屋にいるんだろ?」
🐲「わからない…」
👼「…ヨンベヒョンならすぐそこで、」
テソンがそう言った。
ん、まさか?
🐲「…ヨンベ?」
僕は親友の名を呼び、部屋の方を見える限り見渡す。
部屋の手前でヨンベの服の紐がちらちらと見えている事に気が付いた。
🐲「…そこにいるの?」
☀️「….うん」
ヨンベの声は思ったよりも小さく、元気がなかった。
🐲「…大丈夫なの?」
僕は心配してヨンベの方へと歩くと、下を俯いた彼がいた。
🐲「ヨンベ…?」
僕は彼の頬をそっと掴み、顔を上げさせた。
🐲「….」
その時僕は何も言わず、彼を抱き締めた。
…泣いていた。
彼が。
あのヨンベがね。
そしてヨンベが尋ねてきた。
☀️「…あの話、本当…?」
🐲「…うん。本当だって言ってくれたよ」
☀️「…良かった。良かった…。」
ヨンベはたっぴょんが脱退したあと、ずっと頑張ってくれていた。
ヒョンとして。
どんなに辛くても僕たちに見せるのは笑顔だけ。
ヨンベと誕生日は三ヶ月しか変わらないけれど、僕よりかはずーっと大人だった。
だからそんな彼が僕にこんな姿を見せるなんて初めてだった。
驚きは隠せないし、今は抱き締めてあげることしかできなかった。
その時、誰かが僕たちをまた抱き締めてきた。
🐲「…?」
☀️「テソン…」
🐲「…いつの間に…」
僕はそう呟いた。
そしてテソンにつぎ、たっぴょんが僕たちを包み込むかのように抱き締めた。
🐲「たっぴょんまで…」
たっぴょんはゆっくりと僕たちから離れ、こう口にした。
🔝「…そろそろスンリが帰って来る」
帰って来る…?そろそろ…?
🐲「なんで分かるの…?」
僕がそう言うと、ヒョンは小さく笑った。
🔝「スンリ」
たっぴょんが彼の名を呼んだ途端、玄関がガチャ、と開いた。
玄関の方を覗くと、スンリがニコニコと誇らしげに立っていた。
🐲「スンリ…?」
🔝「ありがとう、スンリ」
🐼「ふふ、良かったですね、ヒョン」
いきなりたっぴょんがスンリに礼を言った。
…つまりどういう事、だ…?
🐲「ね、ねぇ…」
ヨンベとテソンも頭の上に?が浮かんでいる。
そしてスンリが自慢気にこう話した。
🐼「俺とタプヒョン、事前に連絡とってたんですよ〜。だから俺は最初からヒョンがYGに戻ることを知っていたし、こうして会えたのも俺のおかげですっ!」
衝撃だった。
今までの事はたっぴょんとスンリの作戦のうちだったらしい。
まあ、それでも良かった。
🐲「…ありがとう、スンリ」
僕が素直に礼を言うと、スンリは照れ隠しかのように肩をすくめた。
🐼「そんなこっちゃないですよ」
僕は小さく笑った。
後ろでまだ驚いたままのテソンとヨンベが視界に入った。
その時、いきなり後ろから肩に手を置かれ、僕が驚いて振り向いた。
たっぴょんが僕の耳の近くに寄り、小声で話した。
🔝「スンリの心配もいらなそうだな」
🐲「…」
🔝「よし、五人が揃ったことだし何かするか!」
たっぴょんは何事もなかったかのように、元気に振る舞った。
👼「…お酒でも飲みますか?」
☀️「テソン飲めたっけ…」
🐼「一日ぐらい酔い潰れても大丈夫でしょ!」
☀️「もう、スンリは後先考えないなぁ…」
今賑わっている中、僕はたっぴょんに言われた言葉が何度も頭を遮る。
スンリの心配…。
たしかに、たっぴょんの言った通りだ。
スンリはいくら末っ子でも、心は人一倍に強い。
心配しすぎるのも余計なお世話かもだし…。
🐲「また信じてみるか」
その日の夜のことだった。
僕が自分の部屋で寝込んでいるとき、スンリがこちらへ来た。
🐼「ジヨンヒョン!もうおやすみですか?」
🐲「うん、そろそろ」
🐼「そうですか、おやす…」
スンリの言葉を遮り、一つだけ尋ねた。
🐲「ねえ、スンリ」
スンリは首を傾げる。
🐼「…どうしました?」
🐲「僕、スンリのこと心配し過ぎちゃった。信じてあげられなくてごめんね」
🐼「何言ってるんですか〜、必死に俺を守ろうとしてくれた事、嬉しかったですよ。」
🐲「…ふふ、変わらないね。」
🐼「変わらないってなんですか!?」
🐲「んー?何もなーい。おやすみスンリヤ〜。愛してるよ〜」
🐼「ちょ、ちょっと!?ジヨンヒョン… もう…。おやすみなさい…。」
僕はその時、寝るフリをした。
ちょっとした照れ隠しだ。
素直に謝るのは大人になっても少し難しい。
でも彼に素直に気持ちを伝えられて良かったと思う。
「愛してる」も、もちろん本音である。
そしてスンリは何も変わらない。
逆にスンリが別人かのように変わられてしまうと困る。
僕は今のスンリが一番大好きだ。
自信満々でエネルギッシュだし、なにより陽気で明るい。
それに加え、なんでも臨機応変に応えてくれるからね。
自慢の末っ子であった。
二、三ヶ月ぐらい経ったとき、 五人としての活動を主にした。
そして嬉しいことに僕はメンタルが安定し、いきなり考え込んでコントロールが効かない、ということも減った。
これでもう迷惑を掛けることはないはず。
なにより僕は今、凄く幸せだ。
変わらない五人で。
独りになるだなんて考えられなかった。
いや、させなかった。
一人でも欠けたらそれはもうbigbangではないと思うほど。
🐲「やっぱり、五人が一番だね」
僕はそう呟き、五人が揃ったアルバムを手に取った。
少し古いアルバムだけれど、今と全然変わらない。
スタッフ「ジヨンさん!そろそろ始まりますよ!」
僕がアルバムに見惚れていると、スタッフが僕の名を呼んだ。
今日はライブの日だった。
🐲「…はーい!今から行くよ!」
僕は元気よく返し、アルバムをもう一度目にしてから衣装の内側のポケットに入れた。
🐲「みんな」
🔝「あぁ」
🐼👼「はい!」
僕がみんな、と言っただけでも全て察してくれた。
だが、ヨンベだけ何も言わず僕の胸元を叩いた。
🐲「ヨンベ、頑張ろう。」
僕がそう言うと、ヨンベは太陽かのように笑って頷いてくれた。
そして、変わらず今の五人を応援してくれたファン達にもお礼を言わなければならない。
そんなプレッシャーを抱きながらもゆっくりとステージ上に上がっていった。
それと同時に歓声もあがっていく。
あぁ。
僕はなんて幸せ者なんだろう。
と、心の中で思いながらマイクを口元に近付けた。
終わり方雑ですよね、すみません。
ムズムズするのは私だけでしょうか…。
まあ気のせいだと信じてます。
もしもの話ですが誤字は見逃してください…
次はメリバ書きます!
コメント
17件
ほんとにこうなったらいいですよねぇ〜!! ほんとに主さんの小説好きです!! メリバ楽しみです!
初コメ失礼します!!🙇 陰ながらですが、作品いつも全部見てました、! 凄い書き方が大好きです✨️✨️ 続きも絶対見ます、!
うわぁぁぁんもうさいっっこうでした(号泣) メリバ楽しみにしてます👊👊