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あくねこ夢小説
※主様出てきます。血の表現ありなので苦手な方はスキップ推奨します。
『貴方のナカマデ愛してる。』
〜狂った愛と歪んだ執着〜
first story シニナサイ
私の名前は花。ごく普通の高校生。
ある日、黒猫を追いかけていて猫の落とした指輪をはめたら天使のいる世界にきてしまった。そしてそこで執事と出会う。
彼らは私を主様と呼び慕う。
彼らは悪魔執事。として町の人からは恐れられている。私はそんな彼らの主となった。
彼らの使命は……天使狩りで天使を狩ること。彼らは悪魔と契約して己の身体に悪魔を宿している。悪魔の力を解放出来るのは…主である私だけらしい。
そして今日も……彼らは天使を狩る。
バサッバサッ……。
『主様、お下がりください。』
『う、うん。』
『死になさい、命のために。』
『ルカスさん、ハウレスくん。お願いします。私は主様を守ります。』
『了解…♪』
『分かりました!主様。力の解放をお願いします。』
『2人とも、無理はしないでね。』
私は2人の悪魔の力を解放する。
『来(き)たれ。闇(やみ)の盟友(めいゆう)よ。我(われ)は汝(なんじ)を召喚(しょうかん)する。ここに悪魔(あくま)との契約(けいやく)により、ルカスとハウレスの力(ちから)を解放(かいほう)せよ。』
『ありがとうございます。主様。』
2人は武器を持って天使に向かっていく。
『ご安心下さい。主様。相手はあの2人ですから。』
『そうだね…。』
(ハウレスが強いのは知ってるし、ルカスのことはもちろん信じてる。)
ここだけの秘密。私はルカスのことを気になってる。いつどんな時も冷静で…かっこいい彼に惹かれていた。でも、こんな気持ち知られたらきっと…主と執事の関係では居られないかもしれない。
ドゴォンッ!
天使の襲撃で家が崩れる。
『!主様、危な――。』
『え?』
ゴンッ!
襲撃によって飛んできたレンガが私の頭に当たる。
『ゔっ…!!』
頭に重い衝撃が与えられ私は血を流しその場に倒れ込む。
『主様!とにかく、止血を…っ。』
『ベリアン!!』
『る、ルカスさん…。』
『傷はそんなに深くない。清潔なハンカチで止血してくれ。主様を馬車へ。ハウレスくん。御者を頼めるかい?』
『は、はい!』
急いで屋敷へ戻る。
『ん…。あれ、私……。』
『主様!良かった、目が覚めたんですね。』
『る、ルカス…。』
すぐ近くにルカスの顔があり、顔を赤く染める。
『主様の頭にレンガが当たり気を失ったんです。ベリアンがすぐに止血してくれたので傷とそんなに深くありませんよ。』
『良かった…ありがとう。ルカス。』
『いえいえ。これが私の仕事ですから。主様の怪我を癒すのも医者として当然ですよ♪』
ルカスの優しい言葉に胸がキュンとなる。
好きだ。この人のことがたまらなく好きだ。でも、言えない。
『今夜は私のベットでお休みください。無理に動いてはいけませんから。』
『でもルカスが…。』
『私はどこでも寝れますから気にしないでください。』
『わ、分かった…。 』
好きな人のベットで寝るというのは少々ドキドキしたが私は眠りにつく。
その日の夜――。
『ナック君は夜の見回り。ラムリ君は星空を見るために見張り台へ。ふふっ。今この部屋には私と主様2人きりか…。』
ベッドで寝ている主様をワインを飲みながら眺める。
『ふふっ…♪綺麗な寝顔ですね。あぁ…可哀想に。痛々しい傷…。許せませんね。主様?この身体は私のモノなのです。勝手に怪我をすることなど許されません。主様の医者である私のモノに傷をつけるなんて。お仕置きですね…主様。』
私は主様にまたがりぎゅっと首を絞める。
『ぅ……っ。』
『ふふ…苦しいですか?苦しいですよね?はぁ…♪私の手で苦しがってる主様…とてもいいですね。』
パッと手を離す。
『ごほっごほっ……』
『いずれあなたのナカも…私が診てあげます。貴方の髪の毛、爪…皮、瞳、内蔵…骨、全て私の者です。』
チュッと主様の髪の毛をすくい上げ、チュッとキスした。
『おやすみなさい……私の主様♪』
…パタンっ。
次回
second story オモイハツウジル