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ここに来てから10日
構造も完全に覚え、特に不自由は無い
ご飯に毒を盛られる気配も無いし、監視されている気配もない
本当に俺の事を信じている
tr「ショッピさん、どうかされましたか?」
そう声を掛けてきたのは日常国幹部、トラゾー
今は俺のお願いで手合わせをしてもらう所である
恐らく、俺が一向に武器を決めないから声を掛けてきたのだろう
「すみません、、、これでやります」
そう言って手に取ったのはあの人の持ち武器でもあるナイフ
それから、俺が近距離でよく使う斧と拳銃
何故、斧が有るのかは聞かないでおこう
、、、いや、シャベルの方がおかしいか
tr「OK、やりますか」
斧を取った時はそこまで顔を変えなかったが、ナイフを取った時に少し表情を変えた
、、、なぜ?
疑問は押し込み、手合わせをするため、訓練所に出る
改めて思うが、訓練所はa国と比べかなり広い
お互いに見合って武器を構える
初めは様子見もあるので慣れていない方のナイフで
トラゾーさんは剣を持っていた
「開始の合図はどうしますか?」
そういえばと思い聞いた
a国とは恐らく違うと思ったから
tr「え〜と、ショッピさんはどうしたいですか?」
特に決まっていないのか逆に質問された
なら、慣れている方でいいだろうとa国の合図をすることにした
「、、、じゃあ、コインを投げるので地面に着いたらスタートで」
tr「分かりました」
それだけを交わし、今度こそ始める
ポケットからコインを取り出し、指で弾く
回転しながらコインは空を飛び、やがて地面に向かって落ち始める
スタートは一瞬
音を鳴らしながら地面に着けば一気に攻める
俺の方がリーチが短いため、この方がいい
受けになってしまえば不利になってしまう
数歩で懐に潜り込めたが、相手がそれを許さず、数歩下がる
、、、貴方やったらこれで決めては るんでしょうね
普段手合わせをする彼は本当に速く、始まった瞬間にもう終わる
懐かしいと思いながら様子を伺う
どうやら誘っている様だ
ナイフに拘りすぎるのもあれなので、銃に持ち替える
持ち慣れていない為、少しブレるが当てれなくは無い
相手は持ち替えるのを見るなり、攻めてきた
だが、そう簡単に来させる訳にも行かないので、足元目掛けて銃を撃つ
そうすれば相手は足を止め、方向を変える
行く所を予想しながら撃っていくが、中々当たらない
慣れていないからか、鈍ったのか
何はともあれ銃もダメだと斧に持ち替える
斧に持ち替えた後は、向かって来る相手に自分からも突っ込む
それに少し怯んだ所で首目掛け、軽く斧を振り下ろす
すんでのところで避けられたが、それも予想していたため、方向を変え、今度は速さ重視で振る
が、それも避けられてしまった
しかし、速さ重視で振ったため、すぐに対応出来ない
その隙を見逃さずトラゾーさんが剣を首目掛け振り下ろして、寸止め
結果として、トラゾーさんの勝利となった
「いやぁ、トラゾーさん強いですね」
まさかあれが避けられるとは思ってもおらず、驚いた
大半はあれで俺の勝ちなのだ
tr「ありがとうございます、ショッピさんも強かったですよ」
お互いに握手をして、今回の手合わせはお開きとなった
もし、あの人が生きているのなら、また手合わせをしたい
そんな願望が顔を出してきた