テラーノベル
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秋の気配が少しずつ感じられるようになった頃。
「ライ〜!」
「ん?」
「見て見て!」
朝から緋八マナはご機嫌だった。
「この服かわいくない!?」
「かわいいね」
「ちっちゃい〜!」
手のひらに収まりそうな小さなベビー服を見つめて、マナは嬉しそうに笑う。
「まだ早いって言われるかもしれんけど、つい見ちゃうんよなぁ」
「気持ちはわかるよ」
以前よりお腹も少しずつ目立つようになり、二人とも新しい家族の存在をより身近に感じるようになっていた。
その日、健診を終えて帰る途中。
「順調でよかったなぁ」
「うん。元気に育ってるって聞けて安心した」
「ほんまに」
マナはお腹を優しく撫でながら微笑んだ。
「早く会いたいな」
「あと少しだね」
その日の夕方。
突然インターホンが鳴る。
「はーい!」
玄関を開けると、
「やっほー!」
「来たぞ!」
そこにいたのは、ウェンとロウだった。
「お邪魔しまーす!」
「なんや急に!」
「ふふ、これ渡したくて」
ロウが大事そうに抱えていた袋を差し出す。
「え?」
中を開けると、小さなスタイや靴下、優しい色のブランケットが入っていた。
「うわぁ……!」
「かわいい!」
「俺たちからのプレゼント」
ウェンが少し照れくさそうに笑う。
「まだ早いかと思ったけど、絶対似合うと思って」
「ありがとう〜!」
マナは目を輝かせながら、一つひとつ丁寧に手に取った。
「大切にする!」
「気に入ってもらえてよかった」
その後、四人で夕飯を囲みながらのんびり過ごしていると、またスマホが鳴る。
「イッテツ?」
電話に出ると、
『今から行っていいか!?』
「え?」
『リトと子どもたちも一緒!』
「もちろん!」
一時間後。
「お邪魔しまーす!」
「にぎやかになったな!」
イッテツ一家も加わり、一気に家の中が明るくなる。
「マナ!」
「どうした?」
「これ!」
長男が描いた絵を見せてくれる。
「うわ、上手!」
「赤ちゃん!」
「え!」
そこには大きな家と、たくさんの笑顔の人たちが描かれていた。
「かわいい……」
「この子なりに楽しみにしてるみたい」
リトが微笑む。
すると、
「ただいま〜」
「お、星導とカゲツ!」
最後にやってきた二人も合流し、久しぶりに八人が揃った。
「なんか同窓会みたいやな」
「いや、大家族だろ」
ショウが笑う。
「子どもたちの声って元気もらえるよな」
カゲツも楽しそうに笑った。
夜遅く。
みんなを見送ったあと。
静かになったリビングで、マナは今日もらったプレゼントを見つめていた。
「嬉しかったなぁ」
「うん」
「みんな、楽しみにしてくれてるんやな」
「それだけ愛されてるってことだよ」
ライは優しく微笑む。
「この子は幸せ者だね」
「せやな」
マナはブランケットを胸に抱きしめながら、小さく笑った。
「生まれたら、みんなでいっぱい遊んでもらおうな」
「きっと賑やかになる」
窓の外には、静かな星空。
少しずつ近づいてくる、新しい家族との出会い。
そして数日後。
二人は、この子の名前を決めることになる。
コメント
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みぅです🥀 第6話、読み終わりました。 みんなからのプレゼント、特に長男くんの絵がすごく刺さりました。まだ会えてないのに、こんなに愛されてるんだなって。マナがブランケットを抱きしめるシーンで、じんわり来ました。 しろまるさんの描く「家族」の温かさ、いつも丁寧で尊いです。 次の話、名前を決めるんですね。静かに楽しみにしてます🌙
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