拝啓 あなたへ
突然のお手紙、ごめんなさい。
驚きましたよね?
でも、この気持ちを伝えるには
手紙が一番良い方法だと考えて、
ペンを取りました。
覚えていますか?
あなたが高校生の頃、
サッカー部の県大会で優勝しましたよね。
私は、その試合に感動をして、
応援席から精一杯の笑顔を送りました。
高校生活、最後の文化祭…
あなたはモテるから、
沢山の女子生徒から告白されましたよね?
何も言わなかったけれど、
私、実は嫉妬していたんですよ。
大学生になって、
あなたは髪を染めました。
ピアスに流行りの服装…
少し寂しく感じたのを覚えています。
それから、
友達と夜更かしをして遅刻したり…
単位ギリギリのあなたを心配しました。
あなたは…覚えていますか?
就活が上手くいかず、
何十社も面接を受けていましたよね。
どうしてサッカーの道を諦めたのか…
私は今も不思議でなりません。
サッカーをしている時のあなたは、
キラキラと輝いていました。
私は、あなたがサッカーをしている姿が
好きでした。
それから
面接に受かって…
慣れない営業職をしていましたね。
日々、溜息を吐きながら
仕事へ向かうあなたを見ているのは、
本当に辛かったです。
あれから5年…
あなたは仕事にも慣れて、給料も上がり、
ようやく順風満帆の日々が訪れて、
私も心の底から嬉しいです。
でも、
あの女と結婚するって…本気ですか?
あの女と学生時代から交際している事は
知っていました。
いつか別れると思っていたのに、
まさか結婚するなんて、不思議です。
あの女のどこが良いのですか?
顔も普通だし、話し方も下品に感じます。
結婚するなんて正気の沙汰とは思えません。
きっと…あなたには、
私が誰か分からないでしょう。
そうやって悩んで下さい。
悩んで悩んで悩んで悩んで悩んで悩んで
悩んで悩んで悩んで悩んで悩んで悩んで
悩んで…
私の事で頭をいっぱいにして下さい。
それでは、また明日も
あなたを見つめています。
あなたの事を誰よりも愛している
私より
コメント
5件
最後の方怖いですね…😱 この手紙を書いた方がストーカーをしなければいいのですが……💦