テラーノベル
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そんな話をしているとカンナの母親が戻って来た。手にした紙袋をうれしそうに持ち上げて見せながら晶子に言う。
「助かったよ、晶子ちゃん。今のコンビニって何でも売ってんだねえ」
晶子は思いついた事をカンナの母親に言ってみる。
「あの、おばさん。明日の夜、カンナをあたしの家に泊めていいですか? ご両親両方、一晩家を空けるんですよね」
母親は一瞬ポカンとした表情になり、ためらいがちに首を横に振る。
「いや、おたくにそんな迷惑はかけられないよ」
「いえ、迷惑なんて事ないですよ。考えてみれば、カンナに限らず、友達を家に泊めた事ないですし、あたし」
カンナも当惑した口調で言う。
「いや大丈夫だって、一晩ぐらい」
晶子はカンナとカンナの母親の顔を見比べながらなおも言う。
「女の子が一人きりで夜に留守番って心配ですよ。うちのお父さんとお母さんもむしろ喜ぶと思いますよ。二人ともカンナなら以前からよく知ってるし」
カンナの母親は考え込んだ様子でおずおずと晶子に訊く。
「本当にいいのかい? ま、確かにこんなのでも、一応年頃の娘だしね」
カンナが母親に向かって口をとんがらせる。
「こんなのでも、は余計なんだよ! けど、晶子、ほんとにいいのか?」
晶子は笑顔で大きくうなずいて見せた。
「もちろん! 明日バイトが終わったら家においでよ」
「分かった。じゃあ、お言葉に甘えるとすっか!」
コメント
1件
第35話、読み終えたよ〜! 晶子がカンナを泊めようとしてるシーン、すごく優しい空気が流れてたね。おばさんが「こんなのでも一応年頃の娘」って言った時のカンナの「余計なんだよ!」ってツッコミ、思わず笑っちゃったw でも晶子の「友達を泊めたことない」って言葉がちょっと気になった。普段はあんまり人を家に呼ばないんだろうな…。明日の夜、2人がどんな時間を過ごすのか楽しみ🥀
#ご本人様には関係ありません
菊池川詠人
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