lemon様のノベルを見て私も書きたくなったので久し振りに挑戦…!
シリアス系(ノベルでは)初めてかも。
1話目から一寸ゾッとするのぶっ込んでくるから苦手な人は気を付けて!
中太で16歳軸です。早速行ってみよう。
今日も今日とて変わらぬ毎日_
隣で良くも飽きず吼え続ける帽子を被った仔犬と幾つか任務をこなし、エリス嬢の買い物へ付き合い荷物持ちとなり、少し怪我をすれば心配性な森さんに資料整理へと仕事が廻され項垂れる……
忙しくも愉しい日々に、死と隣り合わせの仕事をしている事を時々忘れてしまいそうになる。
中也 『おい、何突っ立ってんだよ』
窓から差し込む光に釣られ空を眺めていた意識が声に依って覚醒された。
太宰 「別にー?」
「空眺めてただけですけど、」
中也 『ぼーっとしてんなよ』
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎『首領に呼ばれてんだろ?』
太宰 「うん」
中也 『ほら、早く行くぞ』
僕を置いて先々と歩いて行く。
昨日も今日も、最近の中也は怒ってばかりだ。
何か厭な事でも有るのだろうか…
コンコン__
太宰 「失礼します」
軽くノックをしてから扉を開け、部屋へ足を踏み入れる。
森 「やぁ、太宰君」
「待っていたよ」
紙に滑らせていた羽根筆の動きを止めて机へ置き、僕を迎え入れた。
太宰 「何か用?」
森 ︎ ︎ ︎ ︎「うーん…用って訳じゃあ無いんだけどね?」
中也 『…?』
太宰 「何それ」
意味が判らず首を傾げる。隣を見ても同じく、悩んだ顔をしていた。
太宰 「任務のこと?」
森 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「んー…」
問うても曖昧に応えを濁す。本当、何を考えているのかさっぱり検討もつかない。
太宰 「もう何さ」
中也 『おい、怒んなよ』
焦れったくて応えを促す。
すると横から中也が宥めるように云って来た。
太宰 「はぁー?」
中也 『何だよ…』
太宰 「中也だって、此処何週間かずっと怒ってる癖に」
中也 『俺は、別に怒ってねぇよ』
太宰 「怒ってるよ」
中也 『何で手前が断言すんだよ』
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎『俺の考えてることなんか手前には判んねーよ』
太宰 「うわ何其のムカつく云い方」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「中也の事何か訊かなくても判るね!」
中也 『莫迦云え』
何時もの様に中也と云い争う姿を首領は瞬き忘れて不思議そうに見ていた。
太宰 「…?」
森 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「…太宰君」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「呼ばれた理由、本当に心当たりない?」
太宰 ︎ ︎ ︎ ︎「ない、けど…」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「若しかして、僕何か拙い事した…?」
森 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「真逆、してないよ」
ふは、と少し笑って首を横に振る。
だが其の笑った顔は酷く疲れているように見えた。
森 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「じゃあ、質問を変えよう」
すると突然真面目な顔付きになって緊張した様な声で、僕の耳を疑う言葉を口にした。
「中也君って、何処に居る?」
太宰 「…え……?」
僕は一瞬何を云っているのか理解出来なかった。
隣を向き中也の顔を見て居ることを確認する。
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「何処って…僕の……隣、に………」
森 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「……」
首領は眉間に皺を寄せて僕の隣をじっとみる。
まるで中也のことが見えていないかのように。
僕の頭の中で一瞬、厭な考えが過ぎった。
森 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「太宰君」
首領の声を聞いて、今から云われることは何故か訊いてはならないような気がした。
太宰 「も、り…さん…」
森 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「太宰君も、本当は判って居るよね?」
怖いくらい易しい声で問い掛ける。
太宰 「…いや…云、わないで……」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「訊、きたく…なんかない……っ」
膝が震え思わずしゃがみ込む。
森 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「…太宰君」
名前を呼ばれ咄嗟に両耳を塞いだ。絶対に声が訊こえないようにしたかった。
だって…
僕が……
其れを訊いてしまったら……
森 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「中也君はね、」
いや……
「もう…」
嫌だ……
「此の世には居ない、」
云わないで……っ、
……何かlemon様の作品に似てしまった気が……
済みませんんんん( ;꒳; )
何せ内容が良かったもんで(((
嫌だったら非公開にするんで云って下さいありがとうございます(?)
あ、因みにどうでしたか?内容……
頑張って怖くしたつもりなんですけど。
続き書くんですけど考えてない……(())
まぁ取り敢えず
読んで頂いてありがとうございました。
ハートよろです。
それじゃ、またいつか!
じゃね
コメント
29件
杠葉さん今回も最高でした…!!!!シリアスと書いてあったのでどういうので来るかなと思っていましたが…やられました😭流石です、…太宰に真実を告げるまでの流れも「え、ほんと?、」みたいな感じで見事に引き込まれました…兎に角最高でした…💕
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、!!!!!!!! 泣いた.....((泣 最高だぜぇ.....、