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ーーーー。
っふ……。
でも…何で身体が勝手に動くの…?
変な物食べちゃったな……。
気分が落ちていると、突然目の前に文字が出てきた。
内容は『マジダルい』だった。
訳が分からず周りを見渡すと、ちょうど通り過ぎる人が居た。
その人の方を見ると、さらにその文字は大きくなった。
あの人が言ってるわけじゃないのに、どうして?
どういう、こと……?
混乱していると、通知音が聞こえた。
もしかしたらお母さんからかも、と思いすぐにスマホを取り出す。
『もう戻って来ていいわよ。迷惑かけてごめんなさい』
やっぱりお母さんからだった。
私はすぐさま家へ向かった。
「ただいま」
「おかえりなさい」
家に上がろうとすると、また文字が出てきた。
『不快な気持ちになってないかしら……』
本当に何なの……?
さっきの事を思い出して、もしかしたらとお母さんの方を見るとやっぱり文字が大きくなる。
でもお母さんは喋っていないし、おかしい錯覚でも見ているのだろうか?
なんだか気分が悪くなり、部屋に行こうとお母さんの横を通り過ぎた時、お母さんがぽつりと呟くのが聞こえた。
「不快な気持ちになってないと良いのだけれど……」
「__え?」
さっき目の前に出てきた文字と全く同じ事を呟いたのだ。
そこではっと気付いた。
もしかして、人の心が文字として表示されてるの……?
確かめるためにもう一度お母さんを見る。
『はあ……どうしましょう。このままお姉ちゃんが帰ってこなかったら……』
やっぱり!!
でもどうしてこうなったのだろう?
そういえば、あめを強制的に食べさせられてから……。
あのあめに原因が?
でもあのあめは置いてきてしまった。
風で飛ばされているかもしれないし…探すのはやめよう…。
夜になっても、あめを食べたらなぜ心が表示されるのか考えた。
あのあめ自体に、何かかけられていたのかもしれない。
魔法?…そんなわけ。
悩んでも悩んでも分からない、謎が増えるばかり。
ついに考えるのをやめ、眠りについた。