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翔太💙『亮平起きて』
時計を見るとまだ朝の5時。今日仕事だっけ?
亮平💚『おはよっ///どうしたのこんなに早くに』
翔太💙『ん?怖い夢見たから…早く亮平に抱っこして欲しくて起こした。ダメだった?』
起こす必要あるか?とは思ったが可愛いから許そう。腕を伸ばして〝おいで〟と言うとニコニコしながらすっぽり胸に収まった。
亮平💚『朝から超絶可愛い///』今日午前中はオフだよね?荷物移動させようか?』
翔太💙『亮平も可愛いよ////ねぇおはようのチューして』
あぁ可愛いが渋滞….おでこに可愛らしくキスすると〝そこじゃない〟と膨れっ面の翔太…可愛い。翔太の頬に擦り寄って〝どこなら満足なの?〟と耳元で囁けば真っ赤に頬を染めて〝んっ〟と小さい口を尖らせ人差し指で訴えた。小鳥の啄みのようなキスをし離れると〝意地悪////足りないよぉ〟と言って倍返しのキスが降ってきた。もう可愛いに溺れそう….暫くベットでイチャついていた。翔太の荷物引越ししなきゃな….ゆっくりもしていられない。
亮平💚『今日午前中はオフだよね?荷物移動させようか?』
翔太💙『うん』
二人の男には昨夜のうちにそれぞれに返事をした。佐久間については遅かれ早かれ二人で会わなきゃと思っていたので今日の午後から翔太が仕事の間に会う約束を取り付けた。翔太に心配はかけたくないので伝えていない。事後報告でも構わないだろう。康二に関しては碌な話じゃなさそうだし、翔太との同棲初日を邪魔されたくはないので適当な事を言って断った。
引っ越し業者には無理を言って預かっている荷物を持ってきてもらい、空き部屋に翔太の荷物を押し込む。数少ないダンボールの中から携帯を見つけ出すと急いで仕事へと出掛けて行った。
一時間もしないうちに佐久間は俺の家を訪ねてきた。
大介🩷『よぉ亮平の家久しぶりだな』
亮平💚『入って』
挨拶もそこそこに素っ気なく振る舞い佐久間を中に通すと少しムッとした顔をした。
コーヒーが苦手な佐久間。甘めのカフェオレを作る。今となっては佐久間の好みを分かっている自分が意地らしい。
大介🩷『サンキュー…うんやっぱ亮平が淹れるカフェオレが1番俺好みで美味しい』
ソファーに座る佐久間と向かい合わせで、俺は床に座った。
大介🩷『感じ悪いねぇ〜そんな警戒しないでソファーに座りなよ』
亮平💚『翔太に何してきたか自覚あるの?悪いけど軽蔑するよ佐久間の事』
今まで俺に対しては佐久間は優しくて常に俺を笑わせてくれていた。昔の佐久間はもうそこには居なかった。意地悪く薄ら笑うと〝お前のせいだろっそっちこそ自覚あるのかよ〟と言って俺を動揺させようと躍起になっているのが分かった。翔太を守る為にもここで怯むわけにはいかない。
亮平💚『翔太とはちゃんと話できてるから心配ご無用だよ。それに翔太は誰も責めたりしない。俺のことも、勿論佐久間の事も…優しい子なんだよ』
佐久間は苛立ちを隠せず足を揺すっている。
亮平💚『佐久間らしくない。俺でよければ相談に乗るよ?』
大介🩷『じゃあ俺のモンになれよ?出来ないだろ?適当な事言って取り繕うのやめろよ。昔から亮平は上辺だけの言葉で心配したフリして本気で心配なんかしてない。よっぽど翔太の方が俺の事を理解してる』
胸がザワザワする。一体何が言いたいんだ、何を言いにきたんだよ…
大介🩷『俺気付いたんだよね…』
この先の佐久間の言葉を聞いたらいけない気がする。俺に対する目付きが変わったと感じたのは強ち間違いじゃなかったんだ。
大介🩷『ちゃんとアイツの事見てなかった俺、翔太の事…』
俺は咄嗟に立ち上がるとソファーに座る佐久間の口を自分の手で塞いだ。
亮平💚『やめろよ…これ以上翔太を傷つけるなんて許さない』
佐久間が〝翔太〟と言う名前を発した時の表情は今まで見てきたどの顔よりも優しく愛おしい人の名前を呼ぶように見えた。
大介🩷『何怯えてんのお前?亮平の感情は手に取るように分かるぜ。自信がないんだろ翔太を取られるんじゃないかってビビってる』
何を今更。散々翔太の心を傷付けておいて〝虫が良すぎるだろ翔太に関わるな〟佐久間は立ち上がり俺の事を上から見下ろすと、顔を目掛けて腕が伸びてきた。思わず後ろに身じろぐ。
大介🩷『翔太からも亮平からも嫌われちゃったな…』
悲しい目をして俺の頰に触れた〝まつ毛付いてる〟そう言いながら近づいてきた佐久間の唇と重なった。優しく柔らかい舌が侵入してきた。腕で胸を押すがびくともしない。そのまま後ろに倒れ込むように押し倒され首筋に佐久間の舌が這った〝やめて〟上に跨ったままの佐久間は〝3人ってのもアリじゃない?俺優しくするよ翔太も亮平も〟冗談じゃない。俺は渾身の力で佐久間を押し引き剥がした。
亮平💚『いい加減にしろよ。人の心ってそんなに単純じゃない馬鹿にするなよ』
大介🩷『まっ安心しろよ卑怯な真似はもうしない。今亮平にキスして分かった。俺やっぱ翔太が好きだわ。マイナスからのスタートだからな…俺の恋応援してね元カノさん』
亮平💚『応援できないね翔太のイマカレなんでね。お願いだからこれ以上傷付けないで…翔太に関わらないで』
佐久間は〝ちゃんと礼儀は通したからなイマカレさん〟そう言って人差し指で俺の鼻を突くと楽しそうに微笑んで帰って行った。何で今更…翔太の事好きだなんて…。
📩翔太『亮平今日ちょっと遅くなる。康二が相談があるって言うから二人でご飯食べて帰ってくるね』
一難去ってまた一難…どいつもこいつも何考えてんだ。こんな事なら断るんじゃなかった。すぐに翔太に電話をかけるものの、留守電になっていて応答しなかった。
翔太 side
📩大介『翔太今までの事ちゃんと謝りたい。今度会えないかな?』
佐久間からの突然のメール。らしくないメッセージに動揺してる自分がいる。二人きりで会うのはダメだ。亮平が心配しちゃう…
康二🧡『ごめんな待った?』
康二オススメのの焼き鳥屋さんの個室で、実は結構待たされてたけど思わず〝そんな事ないよ〟と答えてしまった。二杯目のウーロン茶を見れば誰の目にも明らかなのについついその場を取り繕ってしまった。
康二🧡『しょっぴーは相変わらず優しいな…俺のおすすめで構わへん?』
〝任せるよ〟そう答えると康二は俺の好みに合わせて注文している。
翔太💙『康二飲んでもいいよ』
そのつもりだったのだろう〝流石気も利くし、優しいし完璧やなしょっぴー〟と言いつつもすぐにビールが運ばれてきた〝ほな乾杯〟と言ってグラスが重なる音が部屋に響いた。
康二🧡『うめぇ〜疲れが取れるわ』
翔太💙『ふふっ俺には分かんねぇコーラの方が余程美味いけどね』
世間話を交えながら美味しい料理に舌鼓している。なかなか本題に入らない。時計の針を見るともう8時が回っていた。早く帰らないと亮平と過ごす時間が減っちゃう。
康二🧡『さっきから時計ばかり見て何か予定でも入ってるん?』
いくら何でも失礼だったな。言い辛い相談なのかもしれないし康二が言えるまで待った方がいいよな。
翔太💙『ごめん、何でもないよ。俺もなんか飲もうかな?飲みやすいお酒とかある?』
康二がメニューを見て軽めのお酒を注文してくれている間に亮平に〝ごめんね遅くなりそうだ〟とメールした。着信が入ってた事にその時気付いた。
なかなか康二は本題に入らず世間話が続き、慣れないお酒も進んでしまった。余程深刻な悩みだろうか…お酒の効果も相待って思い切って聞いてみた。
翔太💙『ねぇ…結局相談ってなぁに?』
康二🧡『なぁ酔ってはるん?可愛いねんけど』
翔太💙『何言ってんのぉ?』
康二🧡『ねぇしょっぴー今どこに住んでるん?マンション引っ越したんでしょ?』
身体が熱くて思考が回らない。康二の選んだお酒は甘めのカクテルで美味しいからグビグビ飲んでしまった。いつの間にか向かい合わせで座っていたはずの康二が隣に座って、いつものように俺の膝の上に頭を乗せてきた。
翔太💙『お行儀悪いよぉ?お食事中だよぉ』
康二は俺の頰を撫でると〝真面目やなしょっぴー俺の分も食べてええで〟そう言うと俺が食べてる様子を下からずっと見ていた。
翔太💙『ふふ、お酒もう無くなっちゃった…康二くんおかわりまだですか?』
康二🧡『可愛いすぎるで////もうその辺でやめといた方がええ』
翔太💙『やめて離してまだ飲むから早く頼んで///お願い康二くんもう一杯だけ…だめぇ?』
ふわふわして気持ちいい。焼き鳥も美味しいしお酒も美味しい。康二はもう一杯だけお酒を頼むと、起き上がって俺の後ろに回り込んで抱き付いている。
暑苦しいったらない。
翔太💙『ねぇ離れて…暑いよ。相談は?ないならもう帰るよ』
康二は俺の肩を掴むといきなり唇を指でなぞった〝なっなぁに?〟イヤらしい目つきで見られている事に気付いた時にはもう既に遅かった。お酒を口に含むとそのまま俺の唇と重なり口内にお酒が注がれた。ゆっくりと後ろに倒され更にお酒が入ってきた。
翔太💙『ンンッ///康二くん?』
頭がぽわほわして、目の前に飛び込んでくる状況以外のことは何も考えられない。康二は頰を撫でるともう一度顔を寄せて今度は舌を挿し込んで口内を侵している。
翔太💙『ンンン//なっ‥やめてぇ…こうじダメ』
康二🧡『しょっぴー///好き…俺にしとき』
んっ?やばいやつだ…どうしよう。
康二は片方の手でシャツを捲ると直接お腹を撫でている。康二の顔が見えずに戸惑う。康二は首筋に舌を這わして鎖骨に顔を埋めて吸い付いている。後ろ手にお腹をガッチリと掴んで離れないよにしていて身動きが取れない。耳の中に舌が侵入してきてふわふわして体の力が抜けていき目が回る。気持ち悪くなってそのまま目をギュッと閉じた・・・
翔太💙『康二くぅん…気持ち悪ぃ吐きそう…だ』
そこからのことは覚えていない。
翔太💙『何だよこれ』
康二🧡『おはよっしょっぴー♡昨日は可愛かったで』
康二のベットだと思われる…
全裸の俺に全裸の康二。
鬼のような亮平からの着信履歴。
終わった…
なんでトラブルばかり起きるんだ!
翔太💙『帰る』
康二🧡『あかんで…もう一回しよっ?』
翔太💙『何だよもう一回って!俺覚えてないから…….ヤっ////ヤダ離してやめて…ンンンッ!』
覆い被さってきた康二に唇を奪われ腕をベットに貼り付けられた。怖くて涙が溢れる。
康二🧡『ごめんな…泣かんでよしょっぴー?』
手を離した康二は俺を起こすと背中を撫でて優しく抱っこした〝帰るから離して〟
康二🧡『ほんまに好きなんよしょっぴーの事。俺と付き合ってくれへん?』
翔太💙『無理付き合ってる人いる…どうしよう悲しませるような事しちゃったうぅう゛』
康二🧡『俺と付き合えばチャラになんで?』
康二に枕を投げて〝ふざけるな〟と言いかけたところで〝阿部ちゃんなら嫉妬深いから許さへんで浮気するしょっぴーの事〟耳を疑った。何でこいつ亮平って知ってるんだよ。
康二🧡『驚いた顔も可愛ぇえなぁ…一回も2回も変わらへんで?ええやろ?』
翔太💙『覚えてないもん///そんなのゼロだ!』
康二🧡『はぁ〜そんな可愛いの反則やで帰されへんなる////覚えてないなら尚更、抱き直さないとな』
何でこうなるんだよ。再び腕を掴んだ康二の目はいつものおちゃらけて笑っている可愛らしい弟の姿じゃなかった。ただただ怖い…
翔太💙『ヤダぁ離してやめろよ』
康二は優しい目をして俺の頰を撫でると〝無理やりするのは趣味やない〟そう言って俺から離れると綺麗に畳まれた俺の服を手渡し、頰を伝う涙を拭うと意地悪く笑って〝お着替え手伝ったろか?〟布団を手繰り寄せて睨みつけると〝何しても可愛いねん〟と気持ち悪い事言ってる。ゴソゴソと布団の中で着替え終えると逃げるようにベットから降りる。
康二🧡『キョロキョロしてお探しのものはこれですか?連絡しといたで今日は帰れませんって』
康二の手から携帯を取り返すと、亮平宛てのメッセージが一通
翔太📩『しょっぴーの事俺が貰いました♡康二』
コメント
16件
さっくんのしたことは絶対許されないけど、しょっぴーを真剣に好きなのだとしたらこれからかなり楽しみになりますね……阿部ちゃん、頑張れ!!
つっ!続きが読みたい‼️ 苦しい😫😫😫 朝ですか夜ですか😭😭😭😭😭