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『███!』

ふと、そう笑いながら呼ぶ声が聞こえた。顔をあげると、目の前に数人の少年たちが、

だが、顔も、名前も忘れてしまった。

手を伸ばしても、届かない。みるみると、少年たちは自分の元から離れていく・・・

◆◆◆◆◆

「──い!──先生!───すまない先生!」

と、揺さぶられる感覚と、呼ばれる声に、彼・すまない先生は目を開けた。

「ふわぁ・・・」

「おはようございます。すまない先生」

と、ブルーが挨拶をする。すまない先生は先程の夢に首を傾げつつ、ブルーの頭を撫で、遠くにいるレッドにも挨拶をした。

「・・・おはよ、ブルー、レッド」

──世界の知識を与える者という名の宝は、今現在、双子と世界を旅していた。

空白の宝と色つきのビー玉

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