【 星の花が降るころに 続編 】
< 注意 >
微空白
百合展開
長編物
Ⅱ
__ 私 ..
私は前を向いて生きることを決意したあの日から 、 戸部君とよく話すようになっていた 。 部活が大変 、 咎 。
最近暑いね 、 咎 。夏実との会話はあまり無くなった 。
夏実を廊下で見かけたらそのまま通り過ぎて行くくらいには 、 夏実のことを考えなくなった 。
けれど 、 数日後 、 私は夏実に囚われないことを決意したけれど 、 何故か頭から離れなくなってしまっていた 。
何故か 、 クラスメイトを優先されたことや去年の夏実と仲が良かった頃の思い出 、 もしも私たちが今でも仲が良かったら 。
という存在しない想像の記憶がフラッシュバックの様に 、 頭の中を埋めつくした 。
その日の休み時間 、 夏実と話すことにした 。
其れは 、 夏実との関係を解決して頭から夏実のことを忘れる為か 。 其れとも 、まだ夏実に囚われているのか 。
__ 夏実 ..
あの時 、 クラスメイトを優先したこと 、 少し後悔してる 。
私にもよく分からないけど 、 喧嘩している 気がする 。何故か本能的に避けてしまう 。
そんなことを考えていると 、 段々と自分のとった行動に対して 、 腹が立ってきた 。 ちょっと一人になろう 。
そう思い ざわざわ 、 と騒がしい教室を出ようと 、 組んでいた足を伸ばし 、 椅子を引く 。
教室の後ろにあるドアの方向に視線を向けると 、 そこに居たのは頭から無くそうとしても無くせないあの子の姿 。
向かいあって 、 しっかり話をして 、 よく分からない喧嘩を終わらしたい 。 けれど 、 なんだか気まずくて 、 恥ずかしくて顔を背けてしまう 。
そのまま方向転換して 、あの子の居ない 、 教室の前の方にあるドアの方向へ足を進めた 。
__ 私 ..
夏実が行ってしまう 。
そう思った時には足を運んでいた 。
今日こそ夏実との関係をはっきりさせて 、 もう関わらない 。
そう思った 。 けれど 、 何故か胸が痛くて 。 息が詰まって 。 夏実とは離れたくないと思った 。
だけど 、今はそんなこと考えている暇はない 。 今だけは其のことを忘れて 、 夏実との関係を 。
夏実が出てくるであろうドアまであと一歩のときに 、 ふわっ 、 と少し色素の薄い茶色の髪が見えた 。
夏実だ 。
もう一歩足を進めて 、 夏実の前に立つ 。
夏実は少し驚いたような 、 困ったような顔をしている 。
私は咄嗟に夏実の前に出たので 、 少し戸惑っていた 。
そんな私を見た夏実は きりっ 、 とした姿をして私に問いかける 。
「 うちのクラスに何か用 ? 」
少し怒っているような とげとげ 、とした口調の彼女だけれど 、 悲しい顔をしているようにも見える 。
私には 、 自分の気持ちを隠している 。
そう見えた 。
彼女の問いかけに答えなければ 。
そう思ったが 、 何も答えられない 。 自信満々で自分のクラスを出て 、 自分の気持ちをまとめた筈なのに 、 言葉が出ない 。
困惑して 、目の中をぐるぐるさせる 。 催眠術をかけられているような ふわふわ 、 とした気分になる 。
自分の気持ちを言わないと 。
誰かに追いかけられているような 、 気持ちになった 。
其れは 、 小学生の頃 、 夏実と遊んだ昼休みの時間の 、 鬼ごっこの風景を想像させた 。
じんわりと 、 目の縁が熱くなる 。
嗚呼 、 夏実と話せている 。 其れ岳で何だか嬉しくなってきた 。
「 夏実 、 ちゃんと話そう 。 」
そんな気持ちを隠すように 、 眉を上げて 、 強い口調で言う 。
それが駄目だったのかもしれない 。 夏実は少し むっ 、 とした顔をし乍も 、言った 。
「 .. 分かった 。 場所を変えよう 、 」
そう言って 、 夏実は教室を出て 、スタスタと廊下を進んだ 。
良かった怒ってなくて 。 やっと 、 話せたんだ 。 私はこのチャンスを逃さないように 、 慎重に行動していた 。
仲が良かった頃から歩くのが速い夏実はもう奥まで進んでいて小さくなっていた 。 私も後を追うように足を走らせた 。
今だけは 、 校則なんて無視する 。
今だけ 、 好きにさせて 。
Ⅱ
パクリ ×
参考 〇
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