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宮城推し@推しが尊い💕✨ 様より、片思い広島→宮城

※R-18、翻訳方言






























突然だが、広島は宮城のことが好きだ。

きっかけはいつの頃だったか思い出せない。

けれど、長年恋をしてきているのである。

戦国時代のトゲトゲした頃も、今のふわっとした頃も、変わらない赤の瞳を持った彼のことが、広島は大好きなのだ。

「…なに、広島。僕な顔さ何がづいでる?」

「っへ?!あ、い、いや…」

「…あ、もしかしてこのクレープ食ったがった?一口あげるよ」

本日は貴重なお休み。

その日を狙ってデートに誘ったところ、なんとOKをもらえた。

「ほら、あーん」

「あ、あーん…///」

もちろん2人は付き合っていないし、広島が宮城に恋をしていることも宮城は知らない。

ただ、普段から距離感が近いからこそ、広島に対してもそのような距離で接してくる。

勘違いしてしまいそうだ。

「うわっ、一口大ぎすぎ!果肉ほどんどなぐなってすまっただっちゃ!」

ふぁふいはふい悪い悪い。んっ…でも一口にゃあ変わらんじゃろ?」

「もう…んでまず広島のも一口けろ!」

「わかっとるよ、はい」

口元にまでチョコレートソースがかかったクレープを持っていってやると、宮城は小さな一口で頬張る。

広島に比べてあまりにも小さく、そんな愛らしいところがまた好きになった。

告白する勇気なんてないが、惹きつけられて離れられない。

「…なぁ、宮城」

「?」

「この後、わしの家…来るか?」

誘ってしまった、言ってしまった。

そんな思いが頭の中を駆け巡り、けれど不思議と後悔はない。

終わらせるのだ、今日、この日に。

腐り切った重い重い恋心なんて捨ててしまおう。

自分を納得させる、そのためだけに宮城を誘うのだ。

「ゴクンッ…ん、暇だがらいいよ」

もちゃもちゃ頬張っていたクレープを飲み込み、宮城は是を返す。

また勘違いしてしまいそうなくらい優しい宮城に思いを募らせながら、2人は買い物を楽しんだ。






「…じゃあ、そろそろわしん家行く?」

「んだがら、もう十分楽しんだし!ねえ、スマブラやらせでよ。前はボロ負げしたしさ」

前というのは、おそらく七大都市で集まった時のスマブラ大会のことだろう。

ゲーム慣れしていない宮城はボコボコにされ、してきたうちの1人が広島だった。

「またボロ負けさしちゃる、かかってこい!」

「ふふん…福島さ教えでもらったがらね、もう負げねぁーがら!」

ギャアギャアと騒ぎながら広島の家へ向かい、2人はただの友達のように接していた。

今から恋に終わりを迎えさせるとは思えないくらい、広島は楽しそうだ。





「ほら、上がれよ。特別に荷物は持っちゃろう」

「偉そうだなぁ、何様のづもり?ありがだぐ運ばせるんだげどね」

両手が塞がった広島の代わりに宮城が扉を閉め、適当に靴を脱いで家の中へと上がる。

「やっぱし一人暮らしのぐせに広すぎねぁー…?」

「別にええじゃろ〜が!」

持っていた荷物をリビングの壁際に置き、まずは手を洗いに洗面台へ。

その後は買ってきたスナック菓子や炭酸飲料なんかを飲食したり、プチゲーム大会を開催したり、また数時間ほど遊んだ。




「はぁ〜負げだ負げだ…もっと練習しにゃばね〜」

「前よりは上手うなっとったじゃん。福岡にゃあ勝てるかもな」

「そう?えへへ、ありがど」

ゲームを片付けながら話していると、案外普通の友達に戻れそうだと思った。

「…あ、わりい、ちょっとトイレ借りでいい?」

「もちろん。場所わかる?」

「それはわがるよ、前来だ時さ覚えでる」

「流石宮城ちゃん。じゃあ行ってら〜」

「ん〜」

「…」

手を振ってリビングから去る宮城を送り、スンと真顔になる広島。

今がチャンスとばかりに荷物から睡眠薬を取り出し、宮城の飲み物に混ぜていく。

「…こうするしかんのじゃよ。許せ、宮城」

誰に言うわけでもなく言い訳をし、睡眠薬を隠した。





「ただいま。 外も暗ぐなってぎだね、もう帰っぺがな」

「たちまち出したジュースだけは飲んでいけよ〜、勿体無いけぇ」

「わがってるよ〜」

宮城は紙コップを持ち上げ、勢い良く呷る。

「っぷは!ごぢそうさま」

「ええ飲みっぷりじゃのぉ」

「だべ?んでまずそろそ…ろ…」

「!?危なっ!」

急にふらりと倒れた宮城を慌てて抱き寄せ、スゥスゥ寝息を立てる彼を横抱きした。

「あれ、思うとったより結構強力じゃったんじゃのぉ…その方が都合ええけど…」

宮城を横抱きにしたまま、自身の寝室へ向かう。

何十年と思いを寄せていた相手だ、いくら素直な広島だとしても、結構拗らせている。

体目当てでは決してなかったが、一度くらいは。



ギシ…とベッドが軽く軋み、音を立てた。

寝かせた宮城を押し倒すように、覆い被さるように抱きしめる。

「世界一愛しとる…」

そう呟いて額にキスを落とし、広島は最初で最後になるであろう一方的な行為を始めた。

















だらんと横たわる足を広げ、その間で何度も何度も腰を振る。

水音と共に吐息のような喘ぎ声が聞こえ、力なく己を迎えるそこに向かって激しく動く。

「宮城はほんっとにかわいいのぉ…♡こんなんして悪いけど、気持ちーわ♡」

恋に終わりをつける、というのは、もはや建前にも等しかった。

火照った赤い寝顔を見ながら、きゅんきゅん締めてくるそこを愉しむ。

堂々とフラれてしまえばいい、いっそのことフってほしい。

でも、好きな子とのえっちくらいは愉しみたい。

完全なるわがままだ、そんなことわかっている。

これは気がつかれないうちに終わらせて、告白して、そして堂々とフラれてやろう。

最低なことをしている自覚はあれど、やっぱり広島も欲に素直な男なのだ。

「ぁ…♡ん…♡ふ、ぁ…♡ん…♡」

少し汗ばんだ裸体には、可愛らしい顔に反して傷が多い。

ツー、と跡をなぞり、また愛しさが湧く。

かつての波乱を生き抜いた小さな体を抱きしめ、一方的なキスをした。

「ん…ん、ちゅ…♡ぢゅーッ…♡」

短い舌を絡め取り、広島に比べて小さな小さな口の中を蹂躙する。

どうやって食べているんだろう?と思うくらいに小さくて、こほこほと反射的な咳き込みまで可愛らしい。

あまりやりすぎては窒息してしまう、そう思って口を離せば、2人の間の銀の糸が途切れた。

名残惜しそうに舌なめずりをして、もう少しもう少し、この時間を1秒でも長く味わいたくて、また動く。

「ッ…〜♡すきッ…♡」

揺れる宮城の体を抱き締め、中に精を放った。

「ぁ…♡ふ…♡」

宮城の体が震え、白濁が垂れていく。

「はは、寝ながらイったのか?淫乱なとこもかわい〜♡」

ちゅっ、ちゅっ、と触れるだけのバードキスを繰り返し、ゆるゆる腰を動かして全てを宮城の中に出していった。

なんなら中出しに飽き足らず、顔に腹部にと欲望のままに犯し汚す。

長いまつ毛や柔らかい唇にかかり、汚れているはずなのにえらく綺麗に見えた。

練乳のように甘美で、まさに時間を忘れるほどの心地良さ。

宮城が起きないうちに終わらせなくてはならないのに、起きた時どのような反応をするのか見たくなる。

「宮城、げに世界一愛しとるよ…こんなんしたって知ったら、われはどう思う?まあドン引きしかないじゃろうけど…」

はぁはぁと荒く息をしている宮城の頭を優しく撫で、広島はまた抱き締めた。

「わし、ぶち最低じゃのぉ…ごめんな、宮城」

予定よりかなり長くレイプしてしまったが、今から宮城が起きる前に洗浄して拭いて服を着せてとやることは多い。

賢者タイムと言おうか、後悔と懺悔と罪悪感に押し潰されそうになりながら、広島は汚してしまった宮城を風呂場へと移動させた。




「中出しは拙かったな…マジでごめん、宮城…」

さっきから謝ってばかりだ、と自嘲してシャワーからお湯を出し、適切な温度であることを確認する。

体温が低い宮城でも熱くないよう、少し低めの温度だ。

「わし、何やってんじゃろ。こがいなはずじゃなかったのに… 」

肩のあたりからぶっかけてしまった白濁を洗い流し、丁寧に体を洗う。

顔は特に慎重に、なるべく濡れタオルだけで拭いた。

華奢な体を無理に酷使させてしまったと、今更としか言えない後悔ばかりが募っていく。

出来事を文字に起こせば、睡眠レイプと変わらない。むしろそのものだ。

仲間で友人で好きな人だとしても、そんな犯罪をするほど拗れていたとは、なんとも哀れな話である。

「結構中に出したような気がするけど、しゃーなーかな…」

綺麗になった外側に対し、中からはまだ自身の白濁が垂れてきていた。

小さな穴からこぽり、とベタベタしたそれが自然と溢れている様はやはり官能的で、欲を掻き立てる。

広島はドキドキしながら穴に指を挿れ、先ほど出したものを外へ掻き出した。

「ん…ぁ…♡」

「…奥まで出しちまっとるのぉ…ちいと我慢してくれよ〜…」

緩くなって入り口を開けている穴へシャワーを当てがい、奥に留まる精液を掻き出していく。

浣腸に近い形で洗ってやり、下腹部を円を書くように撫でる。

「ん…ん、ぅ……なに、あづい…? 」

「!!!」

「…は…?ひろ、しま…?なんれ、おれ……ぼく…風呂にいるわげ…?なんか体だるい、し…」

あまりに即効性だったからか、切れるのも早かったらしい。

しぱしぱと瞬きして、宮城は辺りの様子を伺っている。

「…??なんで風呂なの…?僕、ジュースイッキがら記憶ねぁーんだげど…何があった…?」

2、3時間ほど犯していたために、宮城は余程疲れているようだ。

蚊の鳴くような声で、固まる広島に疑問を呈していった。

「…え、と…その…」

「????」

広島は言い淀んで目を逸らし、ますます状況がわからなくなる。

とにかく足腰がジンジン痛むのと、謎の違和感がある後孔について問いたださねばなるまい。

長年生きてきた勘が、その先は修羅場だと叫んでいる。

しかしながら、自分に起きたことくらい知らなくては。

あたふたと情けなく自分を抱き寄せたままの広島に声をかけて、ひとまず風呂から上がることにした。




「僕の服どご」

「こ、こちらになります…」

「タオルは」

「どうぞ…」

「なんで洗われでだの、僕」

「そ、そりゃあ…言えん、ってゆーか…」

「ふーん…今は疲れでっから聞ぐの面倒ぐせえども、明日絶対問い詰めっから」

「は、はい…」

なんとなく予想はついている。

やけにおどおどした広島の態度からして、彼にとって後ろめたいことなのだろう。

相変わらず嘘をつくのが下手くそだ。

これでもうん十年生きてきている。

朝起きて幽霊にでもなっていない限り、どんなことでも受け止める覚悟くらいはあるのだ。

「あ、あの、宮城…サン」

「何」

「ご機嫌斜めのところ大変申し訳ないんじゃけど、一緒に寝てええ…?」

タオル片手にしょげ返った広島に言われ、宮城は「はぁ?」と不機嫌度マックスのため息を返した。

「い、今わしの部屋のベッド使えんのじゃ…寝袋やらもないし、われちいさいけぇちょうどええかなぁって…」

「…別にいいども、変なごどしたらぶぢのめす」

「う、うっす…」

「歩ぐのだるいがら運んで」

「わかりました…」

眠いのか疲れたのか、またはその両方か。

やたらと機嫌の悪い宮城を運び、広島は再度ベッドへ寝かせることになった。



宮城は運ぶ途中で寝てしまったが、今度は普通に寝るだけ。

起こさないよう隣へ入り、抱き枕のようにぎゅっと背後から抱きしめる。

柔らかい布団を2人で被り、広島にとっては最高最悪な夜を明かした。










翌朝、叩き起こされた広島は宮城に正座させられ、早速尋問を受けている。

「昨日、僕にしたごど正直さ全部答えで」

「い、いやそれは…」

「何?こぢどら大体の予想はづいでんの、早ぐ答えでける?言わねぁーだら愛知ど大阪さ言いふらすよ」

「そ、それだけはげに勘弁してくれっ!社会的にぶっ殺されるっ!」

完全に弱みを握られた広島は、大人しく宮城の言うことを聞き、昨夜のことをなるべく簡潔に説明させられた。

とんでもない屈辱であるが、自業自得である。


「ふーん…要は、僕に睡眠薬飲ませでレイプしたんだ?」

「そ、そういうことになります…」

「初恋だがなんだが知らねぁーんでも、拗らせすぎ。君童貞?僕で卒業したわげ?」

「っす…」

「うわ、僕も初めででレイプはされだぐねがったよ」

「ごめん言うても許されんなぁわかっとる…でも、われのことが好きなんは本当なんじゃ。それだけは、それだけでも信じて欲しい」

思ったようなひどい拒絶反応もなく、まだ不機嫌な宮城のちくちく言葉だけで済んでいる。

即刻通報からの逮捕でも何も言えないのだが、宮城はそんなことしなかった。

「…はぁ、まあいいよ。許してける」

「そうじゃな、到底許せるはず…って、は、え?!嘘?!?」

「うるせえ、黙って」

「はい」

「僕寝でだし、犯されでる時のごどは覚えでねぁーよ。ただ気がづいだら洗われでだだげ。んだがら正直などごろ、あんまり実感湧いでねぁー」

ベッドの淵に足を組んで座り、宮城は床に座らせた広島を見下ろす。

「うん…」

「初めで無理矢理っつっても、まあ好ぎなやづ相手だし、許してけでもいいがな」

「なるほど……えっ」

「許してけるども、僕のこどは一生大事にするように。いいね?」


もしかすると、あれは最初で最後だなんて寂しいものではなかったのかもしれない。

その日一日、宮城につきっきりで面倒を見た広島は、そう思った。

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