一覧ページ

望の独り言

第511話 - 仕方ないからおとなしくしてただけ

2024年01月06日

#創作

#日常

#育児

#子育て

北山望

「麗、ママのところに来てくれてありがとう」

私は、毎日みたいに麗を抱きしめながらそう言うんだ。そしたら彼女も、

「うにゅ～♡」

って感じで笑ってくれる。すっごい幸せそうに笑ってくれるんだよ。

「ぎゅ～っ♡」

って言ったら、

「ぎゅ～っ♡」

って言いながら抱き付いてくれるしさ。私は自分の両親にそんな風にした覚えがないんだよ。ホントに小さかった時にはしたこともあったかもだけど、覚えてないんだ。嫌だったことは、保育園の頃のことだって覚えてんのにね。

小学校に行くようになったらそれこそあの人らのことが嫌いだったと思う。仕方ないからおとなしくしてただけって感じ。あの人らと一緒にいたいからあの家にいたんじゃないんだよね。

望の独り言

この作品はいかがでしたか？

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

北山望

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。