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wrwrd軍パロ
ご本人様には一切関係ありません
下手
あと、言い忘れてたごめんなさい
士官学校は4学年制で、rbrとshoは現在3年生です。
選抜試験みたいなやつは、4年生にあがるための試験です。
地雷の方は回れ右➥
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【rbr視点】
昨日から一夜明け、次の日の朝。
今日は特務課選抜試験の合格発表がある。
外の空気は寒いはずなのに、少しも寒さを感じなかった__むしろ、緊張のせいか少しだけ体温が上がっていたように思う。
例の講堂で貼り出された大きな紙に合格者の番号がずらりと並んでいる。
もう既に、沢山の生徒が結果発表を見に顔をのぞかせていた。講堂内の喧騒は収まらない。
rbrは、前から3列目あたりで足を止めた。
____あった。
自分の番号と、用紙に書かれた番号。一致している。
2度、3度、確認した。やっぱり一致していた。
思わず声をあげたくなるのをぐっと堪えた。
sho「rbr、どうだった、???」
rbr「あったー!!合格だった…!!」
その報告を聞いて、shoも嬉しそうに笑う。
sho「え!良かったやん!俺も受かってた〜ほんとに良かった、」
rbr「まじ!?んじゃお互いこれからも頑張ろーな!!」
sho「せやなー」
rbr「合格者は明日から4学年の人たちと訓練だったっけ、」
sho「そそ。忙しくなりそうやね」
今までの緊張がほどけて肩の力がずるりと抜けると、急に今までの疲れが出てきたのか、夥しい眠気に襲われた。
rbr「まあ、今は訓練も無いし今日のところは部屋でゆっくりするかぁ…二度寝したいな」
rbrとshoは一足先に寮へ戻った。
rbrは部屋に戻ると、すぐにベッドに仰向けになった。部屋に漂う冷気に身震いし、二枚重ねの毛布をかけると、すぐに眠りについた。
熱い__熱いよォ____……
誰でもいいから助けて______
??「まだ生きてる、!」
「今助けたるから、ちょっと待ってな、」
「この瓦礫重いな……今手引っ張ったるから、踏ん張って」
火事だった。家が燃えた。火の粉が飛び散ってた。
両親は、煙を大量に吸い込んで一酸化炭素中毒で死んだ。
誰に助けられたのか、未だに思い出せない。ただ、軍人のような服を着ていたことだけは覚えている。
その人が助けに来てくれなかったら、きっと今自分は生きてない。
その人にもう一度会えときには、「ありがとう」って言いたい。
どのくらい眠っていただろうか。
ドアを激しく叩かれた音に飛び起きた。どんどんどんっ、と音は大きくなる。
sho「おーい!!rbr!いたら返事してー!!」
shoだった。だけど、その声からは焦りの色が見える。変な胸騒ぎがして、急いでドアを開けた。
rbr「はいはいそんな焦ってどうしたん」
sho「良かった、ちゃんとおって…」
rbr「ちゃんとおってって、なに?どういうこと?」
sho「とりあえず、一緒に講堂に来て」
よく見れば、周りの生徒らも何だか慌ただしい様子で講堂の方へ一斉に向かっているのがわかる。
一人だけ逆走でもしていれば、めちゃくちゃ目立つような勢いだ。
rbrとshoもその流れに乗って講堂へ移動した。
rbr「で、何があったん…?」
sho「さっきの校内放送があったから、心配で見に来た」
校内放送…?
rbrはshoのドアを叩く音に起こされたので、それ以前はずっと眠っていて全く記憶がなかった。
こんなことを言うのは申し訳ないと感じながらも、正直に答える。
rbr「…ごめん、めっちゃ寝てたから何のことか全然分からん」
sho「まじ…??実はさっきな、全体の校内放送が流れて、『学校内の情報が漏れ出してる』って…」
rbr「学校内の情報が?」
sho「それだけじゃない。この学校からあがった部隊の情報も、全部」
rbr「は?なんで?」
sho「分からない、けど…今1番可能性が高いって言われてるのが、」
「この学校内にスパイがいるって、ことなんだけど」
その言葉を聞いた途端、昨日のshoとの会話の記憶がフラッシュバックのように流れてくる。
『この学校にもスパイがいるとかいないとか噂になってる』
『この学校内にスパイがいるって噂は本当に流れてる』
『所詮はただの噂話。信じなくたっていい』
……
rbr「…いやいや、だけどさ、ハッカーにハッキングされたとか、機密情報の管理が甘かったとか、そういう可能性もあるやろ?なんでそこで『スパイ』が出てくるん?」
sho「俺も最初はそう思ったよ、だけど、」
「数人の生徒が、この短時間で行方不明になってるらしくて…」
rbr「え…」
sho「だから、rbrも誘拐とかされてないか、一応見に来た、」
rbr「それ、めっちゃ危なくね?早く行方不明になった人たち見つけに行かな」
sho「危ないからこそ行くなって言ってんだよ」
rbr「スパイなんかぶっ殺してやればええやん。一応3年間この学校で鍛えてきてんだから」
sho「一応今教官たちがそこら中探し回っとるけど、まだ見つかってないっぽい」
「一度生徒の安否確認をとるために、全員講堂へ行かなきゃいけないんだってさ」
講堂へ着くと、そこは騒然としていた。生徒たちは揃って困惑した顔を見せていた。
「怖いね」「スパイがいるとかまじ?」「行方不明になった子大丈夫かな」「俺も攫われるかも」「もしスパイが来たら返り討ちにしてやろうぜ」「誰がスパイなんだろうね」……
初めて直面する事態に、皆戸惑いを隠せずにいた。
rbr「外部に漏れ出した情報は、今どうなってるんだろう…。もしそれが全部敵国なんかに行き渡ってたら、相当まずくない?」
sho「士官学校内にスパイがいるってなると、軍部隊の卵からぶっ潰そうとしてるってことになるやろ」
「ここから誰がどんな能力を持った奴がなんの部隊へ派遣されるのか、とか、ここでどんな育て方してんのか、とか」
rbr「だけど…それが生徒の誘拐と何の関係があんねん」
それは…、とshoは困ったように呟いた。すると、背後から見知らぬ人の声がした。
??「久しぶりやな、shoちゃん」
sho「げ…っ、大先生…??」
ut「げって何や、久しぶりに話したってのに」
「大先生」と呼ばれた男性は、黒い髪で右目が隠されており、眼鏡の向こう側で光る左目は青色をしていた。
rbr「あのぉ〜……どなたですか?」
ut「あ、すまんすまん。shoちゃんと同じ特務課で幼馴染やねん。あ、でも僕一応4年で君たちより年上なんで敬ってもらって」
sho「初対面の人に失礼過ぎるやろてか幼馴染っつーよりただの腐れ縁や48股男」
48股というワードを初めて聞いたので驚愕した。あっても10ぐらいが限界だと思っていたのに。それすらも非道だけれど。
ut「モテる男は非モテとは住んでる世界が違うから。各47都道府県に女1人ずつと本妻が1人や」
sho「あかん。重症や。rbrもう行こか」
そう言い残しshоはutから背を向けて歩き出した。それをutは慌てて引き止める。
ut「待って違う俺が話したかったのはそういうんじゃないねんって!!」
shо「ああ?だったら何や」
ut「これ、shоちゃんのポッケに入ってた紙なんやけど、落としてったで…」
utは、shоに一枚の小さく小さく折りたたまれた紙を見せた。それは、何度も何度もたたまれた紙だった。
まるで、何か誰にも見られたくないものを紙で覆い隠しているようにも見えた。
sho「…俺のや。ありがと」
ut「おん。んじゃまたな」
ut「ところでさ、大先生」
utは振り返った。
shо「この紙の中身、見てないよな?」
rbrはshoの顔を見て言葉を失った。凍りついたようなshoの視線は、どこを捉えているか定かじゃなかった。
「はい」と答えなければ、本当に殺されるんじゃないかと思うほどの圧力。
ut「別に見てないけど…どうしたん?おかしいで?なんか」
utもshоの異変に気がついたようで、恐る恐る問いかけた。utの答えを聞くと、shоの顔色はすぐに元に戻った。
shо「別に。何もない。ちょっと聞いてみただけ」
ut「あ…そう。まあ、何かあったら何でも相談してくれてええんやで」
あくまで48股男と言えど、この発言には何の裏も無いように感じられた。
そしてrbrは、あの紙の中身が気になって仕方なかった。
きっとshоは、何か隠してる。
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