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羽海汐遠
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#魔王
青空美空
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すず
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~地獄と天国~
開いてくださりありがとうございます♪
この地獄と天国は様々な天使と悪魔(又は魔王)のお話を書いたものです。連作ではないので気になるお話から読むのが良いかな?と思います。それではどうぞ。
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とある魔界で…一人?の魔王側近の悪魔がいた。
悪魔:「魔王様、おはようございます。ご機嫌いかがでしょうか?今朝は外でこちらの美しい花が咲いておりましたよ。」
いかにも機嫌の悪そうな魔王であったが、悪魔に話しかけられフッと笑みをこぼした。
魔王:『あぁすまない、おはようカロス。確かに美しいな、だがこの城に花瓶はあったか?』
魔王がそう言うとカロスも微笑んだ。
カロス:「ご心配なく。最近何だか思い詰めていらっしゃるようだったのでご用意させていただきました。」
カロスの言葉に魔王は呆れたように、それでいてどこか嬉しそうに言った。
魔王:『お前はまたそうやって…我々に似合うはずもない気遣いなどして…まぁ良い、それがお前の良いところだからな、カロス。』
カロス:「全くです。自分でも時おり自分が馬鹿らしく思えます。ですが、魔王様のお役に立てている自分がどうしても憎めないのです。とても誇らしいことですから。 」
カロスは手中にある花のように美しく笑った。
魔王:『あぁ、お前はそのままでいてくれ。私はカロスの優しさに救われた一人だからな。今日のことも含め礼を言う。ありがとう。』
カロス:「いえ、そんな…。私こそあなたにどれ程救われたか…。」
魔界とは思えぬほどしんみりとした心地の良い空間になっていたが、そこへ申し訳なさそうに入ってきた者がいた。
??:「あのぅ~、失礼します。魔王様、カロス様。
お話し中大変申し訳ないのですが、カロス様の講座の時間が迫ってきておりまして…」
カロスは、壁にかかっている時計をみて慌てた顔をし、魔王の方を向いた。
カロス:「私としたことが、講座へ向かうのを忘れておりました。」
そう言うと先程来たものへ向かって、
カロス:「ルーシャさん、呼びに来ていただいてありがとうございます。このお花を飾ってからすぐに向かいます。申し訳ないのですが受講する方々に私が遅れることを伝えていただけますか?」
ルーシャ:「わかりました。伝えておきます。それでは後程よろしくお願いします。魔王様、失礼します。」
そう言うとルーシャは部屋を出ていった。再び二人になったところで魔王が言った。
魔王:『カロス、花は私がやっておこう。お前も早くいってやれ、カロスとカロスの授業は大変評判だと聞いているが?』
魔王はニヤリとカロスを見た。そう、カロスは老若男女関係なく誰もが美しいと感じるような顔立ちをしている。また性格も非常によく元々邪悪でおぞましかった魔界を、それはそれは穏やかなものに変えてしまった。これにはかつて世界中、魔界からでさえも恐れられていた魔王も影響され、今もなおカロスに感謝していると言うわけだ。
カロス:「全く、からかっているのですか?お花も魔王様にやらせるわけにはいきません。おとなしくしていてください。これでも私は急いでいるのですから。」
カロスは手際よく花を花瓶に移すと、失礼します。と言って部屋から出ていった。
魔王:『この世界で私が唯一かなわないものがあるとすれば、それは間違いなくカロスだろうな。』
今日も賑やかな魔界での一日が始まる。
この後のお話はご想像にお任せします。少々無理矢理な終わり方になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
1件
読み終わりました!魔王とカロスの穏やかな空気感がとても心地よかったです。「魔界らしからぬ」というのが逆に新鮮で、カロスの優しさが魔王を変えていく過程が静かに伝わってきました。花を持ってくるシーン、二人の信頼関係がにじみ出ていて好きです。第1話でこれだけ世界観が伝わるのは、りゅーさんのキャラクターの書き分けが丁寧だからですね。続きが気になります!