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「僕もっ、すごく……いい、よっ」
そんな私に宗親さんが甘く掠れた低音で、余裕がないみたいに途切れ途切れに返してくださるのも凄く嬉しく思えて。
子宮の奥が切なくキュン、と疼いたのを感じた。
「ごめん、春凪っ。……僕、もう持ちそうに、ない……っ」
途端、背後で宗親さんがそうつぶやいて、なかに受け入れたままの彼の質量がグンッと増したのを感じた。
「ああんっ……!」
それと同時、彼の動きが早くなって、膣内をかき回される感覚に、私もいっぱいいっぱいになる。
宗親さんが私の良い所ばかりを擦りあげるから……すごく気持ちよくて宗親さんのことをもっともっと感じたいって思って。
余りの快感に頭の中が真っ白になったと同時、お腹の中がじんわり熱くなって、中に受け入れたままの宗親さんがびくびくと小刻みに震えたのが分かった。
いつもならこんなにハッキリと彼が達く瞬間を感じたりしないのにな。
今日の私、やっぱり何だかやたらと研ぎ澄まされてる……?
そればかりか、自分自身もキューッと膣内が収縮してそんな宗親さんの変化を逃したくないみたいに締め付けたのが分かった。
すっごく気持ちよくて……全身に力が入ったと同時、目の前がちかちかして。
その反動みたいに物凄い倦怠感に襲われて力が抜けてしまった私は、足がガクガクして立っていられなくなってしまう。
きっと、宗親さんに腰を支えられていなかったら、その場にくず折れていたはずだ。
「……春凪、大丈夫?」
私のひざが情けないぐらいに震えているのに気が付いたみたい。
宗親さんが私を倒れないよう腕の中にギュッと抱き締めて下さった。
「ぁんっ」
まだ彼を受け入れたままだった私は、ほんのちょっと身体が動いただけで、敏感になり過ぎた膣内の感覚にほだされて、変な声が出てしまう。
「――っ。春凪の中っ、すごい動いてる」
宗親さんが艶めいた声でそんな実況中継をなさるから、恥ずかしくて堪らない。
「時間さえ許すならこのままもう一度、って言いたいことろですけど――」
そんな私の羞恥心なんて知らぬ気に宗親さんはすごく残念そうにそう零すと、すごく色っぽい吐息とともに私の中からいなくなってしまった。
「……ャ、ぁんっ」
その感触さえも刺激になって。彼が中からいなくなってしまうことを寂しいと感じてしまった私はエッチなのかな。
「春凪。お願い。そんな悲しそうな顔、しないで? 続きは、食事の後で、――ね?」
私、そんなに物欲しそうな顔をしてたのかな?
鏡越し、宗親さんがふわりと微笑んでチュッと首筋にキスを落としてくれて。
その心地よさにどうしようもなく下腹部が反応してしまう。
それと同時、トロリと内腿を温かいものが伝うから。
私はドキッとして足をすり合わせた。
「春凪?」
それに気付いた宗親さんが心配そうに私の様子を窺ってきて。私は恥ずかしさでどうしたらいいか分からなくなる。
行為自体は終わったのに、こんなにもたくさん愛液を溢れさせてしまうなんて。
私どれだけふしだらなの。
そう思ったら無意識。
宗親さんの腕からするりと逃れるようにその場にしゃがみ込んでしまっていた。
「あ、あのっ。私……か、身体を洗うので……その……」
こうやってしゃがみ込んでいても、中からあふれ出る感覚が止め処なく伝わって来て、私は後ろめたさで消えてしまいたくなる。
なのに。
「僕に洗わせて?」
宗親さんは私のすぐそばにひざをつくと、そっと私をバスチェアに座るよう促してくるの。
「あ、あのっ、でも私、今っ」
足をギュッと閉じてドロドロになった秘所を宗親さんの目から隠すようにしたら、
「下。溢れてきて気持ち悪いんでしょう? それ、僕のせいだから。お願い。綺麗にさせて?」
って真剣な顔で見つめられた。
「む、宗親さんのせいでは……っ」
私が勝手に一人で彼と離れる名残惜しさにこんなになってしまっただけなのに。
どこまでも優しい宗親さんに、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
泣きそうな顔で「私、はしたないのでっ」ってギュッと足に力を入れたら、「春凪。もしかして……気付いてないの?」って眉根を寄せられて。
私は宗親さんの言葉の意味が分からなくて「え?」と小さく吐息を落とした。
「今、溢れてきてるの、きっと春凪のじゃなくて僕の、だよ?」
「……宗、親さん、の? え? ……な、んで?」
「春凪に挿入る前、そのまましてもいい?って聞いたの、覚えてない?」
困ったみたいに眉根を寄せて見つめられた私は、ハッとして瞳を見開いた。
「宗親さん、……私っ」
だから、だったんだ。
いつもと何だか違う感じがしたの。
そのことに今更のように気が付いた私は、慌ててキュッと入り口に力を込めて中のものがこれ以上漏れ出てこないように頑張ったのだけれど。
きっともう、後の祭りだよね。
「ごめんなさい、宗親さん。――私っ」
せっかく宗親さんが私の中に出して下さったのに、きっと殆ど外に押し出してしまった。
そのことが泣きたいくらいに悔しくて、彼の顔をまともに見られないぐらい申し訳ない。
「春凪、ごめん。泣かないで? 僕がもっとちゃんとキミの意思を確認しなかったからいけないんだ。――本当に……ごめん」
そんな私をギュッと抱き締めると、宗親さんが「謝ってすむことじゃないけど……」と続けて、何度も何度も「ごめん」って言ってくるの。
私は彼の言動に違和感を覚えて。
「どうして……宗親さんが謝る、んです、か? 悪いのは私なのに」
恐る恐るそう問いかけた。