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恐る恐るリハビリに行くと妹たちと母親が談笑していた。
(あ、来たきた)と母
3人が一斉に話を止めてさゆりの方をみつめる。
(お姉ちゃんおしっこ漏らしたの?恥ずかしいんだから気をつけてよね)
高校生の妹は言葉に容赦がない。
(どうして上と下の服違うやつなの?)
下の妹が言った途端
(さゆり!こっち来なさい!!)
母親が急に怒り出し、少しづつ近づいていく。
目の前に鬼の形相の母親。
さゆりのズボンの太ももあたりをもち一気に下まで下ろしてしまった。
キャッ!
と両手で紙おむつを隠そうとする。
しかし隠れているのは前の一部だけでサイドはもちろん後ろは全く隠れていなかった。
(手をどけなさい! )
ゆっくりと手をどけようとするものの妹たちもいるので恥ずかしく動かしているようでほぼそのままの手の位置。
しびれを切らした母が
パッパっと両手を払い紙おむつが見えてしまうと、
(これはなに!?自分でちゃんと言いなさい!)
これ、とはおもらしサインのことだ。
妹たちは驚いたような笑うような目でこちらを見ている。
(いいから早く仰向けになりなさい!オムツ替えて欲しいんでしょ!)
そうは言われても、おむつを替えて欲しい訳ではなく、そろそろ夕飯だと思ってリビングにきただけだった。
ゆっくりとお尻をおろし背中も床につくと、幼児がオムツ替えされるのと同じ体制になる。
有無を言わさずテープを外すとタプタプに濡れたおむつ。
それを見た妹たちは、
(マジで漏らしちゃったの?お姉ちゃん大丈夫?)
優しい言葉が逆に突き刺さる。
おむつ姿だけでも恥ずかし気持ちになるのに、いい歳して大事な部分まで見られてしまっている。
新しいおむつに交換されたさゆり。
恥ずかしくてはやく立ち去りたい気持ちと情けなさで動かせない体。
おむつ交換が終わると夕飯の支度を台所に行く母親。
妹たちから逃げたいさゆりは起き上がって食卓の椅子に座っていった。
ズボンを履くことをわすれて……