【竜蘭】
*両片思い竜蘭
*天竺→梵天
(約5400文字)
・病み
・リスカ
・過呼吸
・自殺未遂
・竜胆酷い&短気ぽい
・キャラ崩壊
・捏造多め
・誤字脱字
・自己満
*春マイ匂わせ表現あります
*いつも通りルームシェア(?)設定
*キャラブの内容伏せてます。
(というか無視してます)
その他何でも大丈夫な方のみご覧下さい🙇♂️
灰谷蘭が好きだ。
兄弟なのに?関係ねぇだろ。
俺は小さい時からずっと、兄ちゃんが好き。
兄ちゃんは俺に振り向いてくれない。
どうしたら振り向いてくれるのか…正直全く分からないけど…
でも、兄ちゃんに恋をして早10年。
今更諦めろという方が無理な話だ。
絶対に振り向かせてみせる!
灰谷竜胆が好き。
兄弟なのに?…ホントだよな。
こんなのおかしいって分かってるのに、子供ん時からずっと竜胆が好き。
この思いは隠しておかなきゃ…
だってこんなのおかしいもん
竜胆にだけは嫌われたくない。
このままの関係で構わないから。
竜胆の隣にいれたらそれでいいんだ
早くこの恋を諦めなくちゃね、
━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━
《竜胆side》
蘭「なぁ竜胆、」
竜胆「ん?どうし…」
蘭「これさ、」
竜胆「ちょ、近くね?」
蘭「え?フツーだろ、それよりさ、」
竜胆「そー…?」
…
蘭「げっ…虫いる…どーすれば、うぁ…こっち来てる…??誰か、ちょ…」
バシッ!!
竜胆「っし…兄ちゃん大丈夫ー?」
蘭「!!!竜胆〜!!ありがと!!マジ神!!」
竜胆「ちょ、そんなくっつくなよ、、!」
蘭「よくやったな〜!よし!今日は兄ちゃんが好きなもん奢ったる〜!」
竜胆「分かったから離れろって!」
蘭「へへ〜」
竜胆「ったく…」
…
蘭「り〜んど!今日さ〜」
竜胆「わっ!くっついてくんなってば〜!」
蘭「い〜じゃん!でね〜」
竜胆「っ…」
…
兄ちゃんは距離が近い。
とても普通の兄弟とは言えない程に。
いや、普通の兄弟なんていえるはずもない。俺は兄ちゃんに恋心を抱いてしまった異常な弟なのだから。
ともかくそんな俺にとっては理性を揺さぶるような言動は慎んで欲しいものなのである。
しかも本人は無自覚でやっているからなおさら腹が立つ。
人の気持ちも知らずに…
蘭「ねー竜胆、聞いてる?」
竜胆「ッ~…近いってば!!」
蘭「うおっ…急に大声出すなー?びっくりしたわ〜」
竜胆「何回言っても兄ちゃんが近いからだろ!」
蘭「だからってそんなに怒んなよな〜」
竜胆「っ…人の気持ち考えろっての!!いい歳してさ…」
蘭「…はいはい、すみませーん」
竜胆「イラッ…」
…
この時くらいから俺達は些細なことで口喧嘩するようになった。
…というよりかは、俺が一方的に怒鳴ったり文句を言ったりしてるだけだけど…
兄ちゃんはそういう時、文句一つ言わずに聞いて、謝るだけ。
明らかに理不尽で、兄ちゃんにとって筋の通ってない理由で俺は怒っているのに。
言い過ぎたかな、謝らなきゃ、そう思うのに兄ちゃんは全然気にしてる様子が無いから大丈夫だろうって思ってしまう。
さすがに言い過ぎた、まずい、って思った時はしっかり謝るけど、やっぱり兄ちゃんは気にしてない。
兄の余裕、と言うやつだろうか。いつも笑っていて基本的に何があっても落ち込まない。
俺は17年程兄ちゃんの隣で生きているが、
産まれて此の方1度も兄ちゃんの泣き顔を見ていない。(赤ちゃんの頃は別ね?)
だからまぁ、ある程度の事を言われても傷付かない位にはメンタルが強いのだろう。
だからといって好き好んでこんな愚かな喧嘩はしないけども。
蘭「竜胆って好きなやつとかいんの?」
竜胆「い、いきなり何…?」
蘭「いや〜、そろそろそういうお年頃かな〜って」
竜胆「ッ、兄ちゃんには関係ないでしょ、、!」
蘭「え〜気になる〜!!いーじゃんちょっとくらい!」
竜胆「嫌だっての!大体なんでいちいち兄貴に教えなくちゃいけねぇんだよ!!」
蘭「兄貴だからだろ〜?ねー竜胆〜」
竜胆「うるせぇ!!フツーの兄弟はそんな事いちいち話さねぇから!!」
蘭「でもさ〜…」
竜胆「しつけーんだよ!!もう早く部屋行って!!」
蘭「…ごめんね、」
ガチャ
竜胆「ッ…」
あぁ、また言いすぎてしまった
なんで俺はこうなんだろう…
兄ちゃんは何も悪くないのに…
でも兄ちゃんは気にしない訳だし…
いや、だからって俺が理不尽に怒っていい理由になんてならないけど。
とにかく明日はこんな事にならないようにしよう…
そう思っていたのに、また同じ過ちを繰り返してしまった。
その度に次は絶対…と自分に言い聞かせているのに、現状は良くなるどころか悪化し続けている。
それでも兄ちゃんは全く気にしていない。
ただ無言で聞いて謝って終わり。
その様子を見るなり俺はいつも自分はまだまだガキだな…と思う。
それでも兄ちゃんへの思いが強すぎるが故か、俺の心を惑わしてくるような発言には無駄に強く当たってしまう。
こんなんじゃ振り向いてもらえるどころか嫌われるに決まってんじゃん…!
何とかして関係を良くしなきゃ…
そんなこんなで俺達は、というか俺は、兄ちゃんと喧嘩したりなんなりしながら過ごしていた。
《蘭side》
俺の弟は可愛い。
そこらの女と比べても圧倒的に可愛い。
男なんだから「可愛い」より「かっこいい」って言われたいだろうけど…やっぱり可愛いのだ。
そう、俺は弟を溺愛している。
それと同時に恋心を抱いてしまっているのだ。
こんなのおかしいって、分かってる。
それでもこの思いは消えてなんてくれない。
それどころか、日を重ねる毎に思いが強くなっていってるのだ。
弟は俺のことをどう思っているのかなんて分からないけど、少なくとも「かっこいい兄ちゃん」と思われている、と思う。
だから俺は竜胆の中の理想像を崩さないように、竜胆の「兄ちゃん」でいられるように、
この思いを心の奥に秘めたまま、誰にも知られることなく人生に幕を下ろしたいと思っている
…でも最近、竜胆の様子が少しおかしい。
前ならくっついたって近くに行ったって文句一つ言わずにニコニコしてたのに、最近は物凄く嫌そうな顔をこちらに向けて、終いには喧嘩になってしまう。というより、竜胆が一方的に怒鳴ってくるだけだが。
正直、、辛い
でも、竜胆の歳を考えれば確かに兄ちゃんにベタベタされるのは嫌、なのかな…
竜胆に直接聞いた方が早いけど、また怒鳴られたら嫌だし聞けない…
こんなこと相談するのも馬鹿馬鹿しいから誰にも言えない
この思いの捌け口がどこにもないから、また胸の中にしまっておくしかないのだ。
それでも溢れちゃいそうになったら自傷してこの思いをかき消す。
それが一番誰にも迷惑をかけない方法だから。
「グスッ…」
必死に声を殺して、少しでも勘づかれないように、毎晩1人で泣く。
そうすれば、次の日はまた笑っていつも通りの「兄ちゃん」でいられるから。
蘭「ふっ……はっ、…ポロポロ」
叫びたい。大声をあげて泣きたい。
我慢して、隠して、偽って、
竜胆の隣にいられるように。
竜胆「…兄貴、起きてる…?」
竜胆、?
早く、泣き止まなきゃ
止まれ、とまれ、
竜胆「寝てる、?」
蘭「…なぁに?りんどー」
竜胆「明日いつもの場所に集まれって、イザナが」
蘭「んー分かったー。ありがとー♡」
竜胆「ん、それ、だけ…」
蘭「…うん、」
竜胆「…あ、あのさ、」
蘭「なぁに?」
竜胆「その…さっきは、ごめん…」
蘭「…ふはっ、気にしてねーよ。」
竜胆「分かってるよそんなの!一応!!」
蘭「はいはい笑」
竜胆「…じゃ、おやすみ、」
蘭「ん、おやすみ」
“気にしてない”
もし本当だったら、どんなに楽だったかな
もし、気にしてるって事だけでも素直に言えたなら、竜胆は俺に前と変わらず接してくれる?
なんて、そんな訳ないよな、
というか、絶対に気にしてるだなんて言えない
もし言ってしまったら、竜胆の中の俺の理想像が崩れてしまうから
だから言っちゃダメ。勘づかれちゃダメ、
〈翌朝〉
竜胆「…あ、はよ、兄貴」
蘭「ん〜、おはよ、竜胆♡」
竜胆「今日は珍しく俺が起こさなくても起きたじゃん」
蘭「蘭ちゃん優秀だから♡」
ほんとは一睡も出来なかっただけなんだけどね
竜胆「はいはい」
蘭「ちょ、冷たー笑」
竜胆「ほら、ふざけてないで早く準備して」
蘭「竜胆やってー」
竜胆「またぁ〜?いい加減ガキじゃねぇんだからさぁ…」
蘭「とか言いつつやってくれんじゃん♡」
竜胆「俺がやんなかったら兄貴服着ねぇだろ!」
蘭「そーだねー♡」
ほんと、優しいなぁ…
竜胆「ったく…はい、出来たよ」
蘭「ありがとー♡」
竜胆「あと飯食って行くよ」
蘭「はーい♡」
…
竜胆「じゃあ俺モッチー達んとこいるから」
蘭「おー、話終わったらそっち行くわー」
竜胆「わかった、」
…
鶴蝶「じゃあ、今週末に駅前集合でいいか?」
イザナ「俺は構わねぇけど」
蘭「俺もなんでもいーよー♡」
鶴蝶「わかった、なら他の奴らにも伝えておいてくれ」
蘭「はーい♡」
イザナ「蘭、頼んだぞ」
蘭「え、大将も手伝ってよ!」
イザナ「よろしくな」
蘭「もー…ま、いいけど♡」
鶴蝶「よし、じゃあ俺達は解散、でいいか?イザナ」
イザナ「うん、いいよ」
蘭「終わったー!早く竜胆に会いたいー!」
鶴蝶「相変わらず仲良いな」
蘭「…まぁね、当たり前じゃん♡」
イザナ「…」
蘭「じゃ、2人ともまたねー♡」
鶴・イ「あぁ」
蘭「竜胆どこかな〜、モッチーが見つかればすぐなんだけど…」
竜胆達は多分、適当に雑談してるだけだろう。
そうだとすると竜胆が話終わるまで待ってることになる…暇だな
全員集まってるといいんだけどな〜
そしたら伝言楽だし…
蘭「あ、いた!」
蘭「りん…」
竜胆「でさ、距離めっちゃ近くてうぜーの。ほんといつまでもガキかっつーの。」
蘭「え…」
獅音「とか言いつつお前も喜んでんじゃん?」
竜胆「喜んでないッスよ!ただ機嫌取ってるだけ」
望月「意外だな」
竜胆「当たり前じゃん。フツーにウザイし」
蘭「なん…」
三途「嘘ついてんのバレバレだけどな」
竜胆「なっ、嘘じゃねぇよ!」
ココ「どーだかな笑」
竜胆「嘘じゃねぇ!!」
三途「はいはい笑」
ガタッ
獅音「?」
蘭「あ…」
竜胆「え、あにき…」
獅音「今の話…聞いてた、?」
蘭「なん、でもない…っ」
ダダダダ
三途「蘭!!」
ココ「竜胆、蘭先行っちまったけど…」
竜胆「…大丈夫でしょ、」
ココ「そりゃ大丈夫だろうけど…」
竜胆「いいよ、なんか違う話しよ。それともどっか行く?」
三途「あー、俺は先帰るわ。また今度な」
竜胆「おっけー、」
…
蘭「グスッ…はぅ…ポロポロ」
竜胆、あんな風に思ってたんだ。
きっと分かってた。分かろうとしなかっただけ
現実から目を逸らし続けていただけ。
竜胆は何も悪くない。悪いのは俺。
竜胆の中に「かっこいい兄ちゃん」なんてとっくの昔からいない、ずっとウザイだけだったんだ
勝手に勘違いして馬鹿みたい
蘭「ふぅ…ッ、はっ…ゴク、ゴクッ…」
竜胆への思いも、プライドも、全部全部無かったことにしたなら楽になれるのかな
「かっこいい兄ちゃん」なんてやめて、泣き虫で臆病な俺でいればいいの?
もしそうしたなら竜胆は俺の事をどう思うの?
めんどくさいって、気持ち悪いって突き放すの?
わかんないや。とりあえず1回寝ようかな…
その前に薬もう一回だけ…
早く効果出てよ…辛いから、苦しいから…
はや、く…
蘭「スー…スー…」
…
蘭「…」
あれ、俺寝た…のかな、全然寝た気しないんだけど…
え、1時間も経ってない…?
せっかく久しぶりに副作用のおかげで眠れたのに寝つきは悪いとか最悪…
とにかくもう1回寝よ…
…
蘭「寝れない…!!」
なんで?副作用出てるよね?
もういい。睡眠薬残りあったかな…
これも違う、これも、これも…
蘭「あった…」
危ない。これで最後だった…
明日あたりに買い足してこなきゃ…
蘭「ゴク、ゴクッ…」
これでちゃんと寝れる…
蘭「はぁ…」
竜胆、まだ帰ってこないのかなぁ…
もしこのままずっと帰ってこなかったら…どうし…よう…
蘭「スー…スー…」
遅くなってごめんなさーい!!!
前から書いてたんですけど書き方色々試してたらこんなに遅くなってました😖💦
この話は結構長くなりそうなので飽きられないように頑張ります💪
ばいばーい
コメント
14件
最高すぎる、
蘭…病んでるの最高過ぎないか…