母「おはよう!早く起きて準備してー!」
いつもこうやって日々始まっていく。今日も平凡でいい日だ。ママのお腹も大っきくなってきて実感が沸いてきた。
母「パパ、今度先生が病院一緒に来てって言ってた。」
父「なんかあったの?」
母「うーん。わかんないけど結構重要な話みたい。」
父「分かった。仕事休みにするね。」
愛さん診察室どうぞ。
こんにちは。失礼します。
はい。こんにちは。えっと今日旦那様もお呼びしたのはですね。今、愛さんのお腹の中の赤ちゃんについてです。
はい。。。
お腹の赤ちゃんですが、耳に障害があると思われます。それでですね。お二人に真剣に産むか産まないかを考えて欲しく今回はお呼びしました。
父「えっ??ちょっと待ってください。お腹の中にいるのにわかるんですか?えっ。産まれてきても耳が聞こえないってことですか?そんな、、、」
母「そうですか、、、分かりました少し帰って話し合いたいと思います。」
それではまた来週来てください。お大事に。
失礼します。
この時帰りの車の中は無言だったそうです。でも、パパもママも考えていることは一緒だったそうです。その後パパとママが家で私たちに細かく説明してくれました。妹はまだ小さいからあまり分かってはなかったと思います。私はパパとママが決めたことに反対する気はなかった。だってママが「この子を産みたい。」この言葉に誰も反論なんてできません。みんな心の中で覚悟を決めてそれぞれ動きました。
父「愛華ー!ちょっときてー!」
長女「何ー??」
父「決めた!一緒に手話覚えよう!」
長女「あー、、まぁまずはそこからだよね!わかった。私もやる」
次女「パパー私もやるー!」
父「愛美もやってくれるのかー!嬉しいな」
そこから、私達は手話、耳が聞こえない人のことを調べて学びました。もうそろそろ弟が産まれる。準備は満タン??かな。まだまだこの時はこれからの困難に気づくこともなく忙しない日々が過ぎていきました。
母「パパ、、、、お腹痛い、、、」
父「大丈夫?待って早く救急車呼ぶから、、愛!愛しっかり!!!」
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