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「なぁ、安楽死って知ってる?」
俺の目の前に居る人物は急に言ってきた。
”安楽死”について。知りたくても知らない方がいいような。具体的には説明しにくいような。そんな安楽死について。
「言葉自体なら知ってる。」
「日本って安楽死認められてないらしいやん。」
「そらな。安楽死なんてするもんじゃねぇからな。」
「でも、安楽死認めてくれてる国があるんだよ。」
「ふーん、何処?」
「スイスとか、」
「なんでだろーな。」
「「………」」
俺たちの間に気まづい雰囲気が流れる。
”安楽死”そんなの深く考えたことが無かった。考えたくなかった。安楽死が認められた国、認めてくれた国。
「ちなみになつ、安楽死してみたいって思ったことない?」
「ねーよ、笑」
「やっぱそうだよな。」
急になんなんだろうか。不思議だった。何時も、どんなときも、メンバーを引っ張って、笑顔の此奴が急に安楽死なんて話すと思っていなかった。もしかしたら、此奴の奥底で眠っている”辛いの感情”が出てきて、安楽死に繋がったのだろうか。いや、そんなことはない。自分に言い聞かせた。寄りによっても此奴が?ないない。うん、きっとないはずだ。
……安楽死……
知らない内に考えていた。安楽死って一体なんなんだろうか。言葉も意味もちゃんと理解はしているのに、何故か分からない。不思議な存在だな、
今は深く考えるのはやめよう。