テラーノベル
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前回、莉犬くんが校長室に呼び出され、ななもり。校長先生に朝の出来事を話した。
そして、1時間は、教室に行きたくないということを伝え、担任のさとみ先生に電話をかけた。
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「あっ、さとみくん?」
『なーくん?莉犬は?』
「あっ、そのことについてなんだけど・・・」
『何かあった?怪我?』
「いやいや、焦りすぎwww」
『じゃあ、なんで?』
「ちょっと色々あって、2限目に校長室、来てくれない?」
『今すぐにでも行きたいけど・・・』
「えっ!」
『行ってもいい?』
「いや、ひとまず1限目はやりな。2限目はらおくんの授業だし。」
『えっ!らおくんも担任じゃなかったっけ?』
「1年の担任だから大丈夫」
『わかった。あと、るぅとくんが元気ないのってなにか知ってる?』
「えっ。」
『実はな・・・』
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教室で、何があったのかというと・・・
「るぅとくん、ぷーのすけおはよう!」
「・・・」
(莉犬に悪いことしちゃったかな。)
「あっきぃ、おはよう!」
(るぅとくん朝からどうしたんだろう?)
あっきぃは小声で聞いた。
「・・・?ぷーのすけ?るぅとくんどうしたんか知ってる?」
「知らん。俺が朝教室に来たときからこんな感じやった。」
それから、みんなが来た。
みんな、るぅとくんの違和感には気づいていた。
なんでか、みんなで話していたら、さとみ先生がやってきた。
「おはよう!」
「おはようございます!」
るぅとくん以外は全員返事をした。
「「「さとみ先生!」」」
「ん?どうした?」
「るぅとくんが、なんかおかしいんです!」
「元気ないっていうか、」
「ずっと考え事してるっていうか。」
「「「なんとかしてください!」」」
「ん〜。」
それから、さとみ先生はどうやったら前のように笑って喋ってくれるのか考え込んでたら、予鈴チャイムが鳴った。
その時、教室に莉犬くんがいないことに気づいた。
「あれ?莉犬くんは?」
「今日休みじゃないんですか?」
「連絡来てないど。」
(確か、下駄箱に靴あったような・・・)
プルルル、校内電話が鳴った。
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『こういうことがあって。』
「授業受けれそうだったら、受けさせてあげて。無理そうだったら保健室に連れて行ってくれる?」
『わかった。』
「じゃあ。」
『あとで。』
ガチャ。
「莉犬くんおまたせ。待った?」
「全然待ってないよ!」
「そっか。良かった。」
ななもり。校長先生は、莉犬くんに質問した。
「話戻るけど、るぅとくんと、仲直りしたくないの?」
「えっ。」
急に話が戻って莉犬くんは困惑した。
「ごめん、急すぎたか。」
「・・・したいけど。」
「したいけど?」
「したいけど、今は、話しても仲直りできないと思う。」
「そっかぁ。」
(仲直りしたいっていう気持ちはあるみたいで良かった。)
「ごめん、せっかく話聞いてくれたのに・・・」
莉犬くんの目から、涙が流れた。
それに気がついたななもり。校長先生は莉犬くんの隣に座って、背中を撫でながら聞いた。
「どうしたの?」
(莉犬くんが泣くなんて珍しいな。)
「ごめん、せっかく話聞いてくれたのに・・・」
「えっ?」
「だって、こんなに長く話聞いてくれたのに、何も進展無しじゃ、なーくんも流石に怒るでしょ」
「・・・怒らないよ?」
「なんで?」
「なんでって、誰にだってこういうことあるでしょ?」
「・・こういうことって?」
「誰にだって、喧嘩したり、誰かに相談したり、みんなで助け合っているからこの学園が、いやこの世界が成り立ってるんでしょ?」
「そうかな?」
「そうだよ!」
ななもり。校長先生のお陰で少し笑顔になれた莉犬くんだった。
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コメント
4件
続きめっちゃきになる!
莉 犬 く ん … 😢 る ぅ と く ん … 😢