そこは 紛(まご)う 事(こと)なき病院だった。
奇(く)しくも時刻は午前1時を過ぎたところで、 丑三(うしみ)つ時とやらにももうすぐ。
ホームは病院の駐車場に現れたようだ。40台近くは駐車出来そうな広さだ。
おそるおそる降りて辺りを確認する。
外には誰もいないようだが、これまでの駅のこともある。 楽観視 らっかんしもできない。
「とりあえず、俺はぶらついてみる。やばかったら戻ってくる」
金髪は一度だけ俺達の方を見たが、誰も足を動かさないのを見て鼻を鳴らした。そのままホームから地面に飛び降り、ポケットに手を突っこんだまま病院の入口へと歩いて行く。
しばらくあちこちを見ていたさっちゃんがそれに続き、三井さんも同じようにホームを降りた。ケイも二三歩足を進め、ふと俺を振り返る。
「ハルトは? 行かないの?」
「……行く。でも、ちょっと気になるこ**************************
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