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零番線特急

零番線特急

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18

18 彼はそれを知っている

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2022年01月06日

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 そこは 紛(まご)う 事(こと)なき病院だった。

奇(く)しくも時刻は午前1時を過ぎたところで、 丑三(うしみ)つ時とやらにももうすぐ。

 ホームは病院の駐車場に現れたようだ。40台近くは駐車出来そうな広さだ。

 おそるおそる降りて辺りを確認する。

 外には誰もいないようだが、これまでの駅のこともある。 楽観視 らっかんしもできない。

「とりあえず、俺はぶらついてみる。やばかったら戻ってくる」

 金髪は一度だけ俺達の方を見たが、誰も足を動かさないのを見て鼻を鳴らした。そのままホームから地面に飛び降り、ポケットに手を突っこんだまま病院の入口へと歩いて行く。

 しばらくあちこちを見ていたさっちゃんがそれに続き、三井さんも同じようにホームを降りた。ケイも二三歩足を進め、ふと俺を振り返る。

「ハルトは? 行かないの?」

「……行く。でも、ちょっと気になるこ***********

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