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もし今の自分が半年前の婚約者に裏切られ、失意のどん底にいた時にかける言葉があったら・・・・
どう言うだろう・・・
きっと私はこういうだろう
「あなたは、今は辛いかもしれないけど、どうかヤケを起こさないで頑張って、だってその後あなたが想像もしない、とんでもないことが待っているから」
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自分がまさか芸能人と結婚するなんて・・・・
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拓哉がいきなり弘美との結婚発言をしたプレミアム記者会見は、なんとその場であれよあれよという間に、拓哉の婚約記者会見になり、弘美はこういう時の拓哉の周りの展開の速さについていくのは至難の業だと唖然とした
そして彼の顔をチラリと見たら、してやったりという表情で口元をほころばせた
その後二人は手をつなぎながら、拓哉のランボルギーニに乗って彼の家路に急いだ
弘美は一刻も早く彼と二人っきりになりたかった
そして、それはどうやら拓哉も同じ気持ちの様な気がした
拓哉は国道55線を南に向かって走っていた、このまま進めば、あと30分で自分のマンションにたどり着くだろう
今は弘美は拓哉の肩に軽く頭を乗せて微笑んでいる
彼女は泊って行ってくれるだろうか、拓哉はそんなことを考えていた、赤信号で車をとめた彼は、チラリと左へ目をやった
「うわ!なんだあれは!」
2~3年前に古いスーパーを壊して立て直したショッピングモールが、キラキラライトで輝いていた
「そうそう!あそこすごいでしょう?ほとんどのブランドが入ってるらしいわよ」
弘美が言った
「そうなんだ!」
ウィンカーを出して左折レーンに入る
「どうするつもり?」
「君をショッピングへ連れて行く」
弘美がシートの上で体の向きを変えて呆然と彼を見た
「ええ?なんですって?」
「これから君は僕の家で監禁状態になるんだ、君をしばらくは帰さない、今まで我慢してた分たっぷり君を味わうつもりだ」
そういうと拓哉は弘美の手の甲にキスをした
監禁・・・・・
弘美はゾクリとした、そしてとても楽しそうだと期待した
「残念だが僕も一緒に行く訳にはいかない、見世物みたいになってサインに応えるのには今日は疲れたよ、僕は車の中で待ってるからこれで好きなお泊りグッズを買っておいで」
そう言って手渡されたクレジットカードは、アメリカンエキスプレスのブラックカードだった、世界VIPクラスのカードを初めて見た、弘美は目を丸くした
「そんな・・・あなたのお金は使えないわ」
彼は弘美の顎をもって自分の方に向かせた
「僕は君のために金を使いたいんだ、それが僕の幸せなんだよ、お願いだからそうさせてくれ 」
拓哉がそっと弘美の唇にキスをする、本物のキスだった、弘美の唇を開かせ舌を差し入れてくる、彼のキスはシナモンの味がした、甘いというよりスパイシー、ついうめき声が漏れてしまう
下腹部を欲望がはい這回る、あまりにも心地良かった、たまらず弘美は拓哉に必死で抱き着いた
「君が欲しくてたまらないんだ・・・」
拓哉は瞼を半分閉じて囁く
「わかったわ・・・・」
そう言って弘美は彼の手からカードを受け取った
「それから下着選びは遠慮するな、イケナイ弁護士がどれほどのものか僕を驚かせてくれ 」
拓哉はウィンクして弘美を送り出した
来週には奈々のいる事務所へ戻る・・・・
だからしばらくは拓哉の家にお泊りしても全然オーケーだ!
弘美はブラックカードを握りしめ、駐車場に拓哉を一人残し、優雅に店内に入って行った
弘美はまずジェラードピケに入り、シルクの部屋着を購入した
そして一流ブティックに入り、彼の家で過ごすセクシーだがゆったりと過ごせるアイテムを何着か決めた
どこの店員も拓哉のブラックカードを見せると態度を一変し、飛びついてきた
ランコムのカウンターで基礎化粧品一式を購入し、美しい定員に甲斐甲斐しくメイクをしてもらった、そして最後に弘美はピンクの看板の高級ランジェリーショップ〈ビクトリア・シークレット〉に足を運んだ
弘美は入り口のマネキンの前に立って頬を赤らめた、そのマネキンが装ってるキャミソールとTバックはほとんど黒で、ほとんど透けていて、ほとんど何も隠していなかった
この日の弘美のウーマンビジネススーツの下には、ユニクロのワイヤーレスブラ(しかもベージュ)と量販店で三枚千円のデカパンだった
色気もへったくれもない
いずれも上下ともに無地で、一週間分数枚プラス洗濯日のために予備がワンセット、デザインよりも機能重視で、何十年経とうと、小っちゃくてセクシーで洗濯機じゃ洗えないような、パンティなど履くつもりはなかった
でも人生って不思議だ・・・今の弘美は違った愛しい彼を・・・しかも日本一有名な俳優を誘惑するセクシーでワイルドなイケナイ弁護士なのだ・・・
自分でも何をしているか気づかないうちに、弘美の手は勝手にスケスケのシルクのTバックへと伸びていった
手の中のちっちゃな下着を見下ろした、絹地が肌を心地よく愛撫する
完璧なメイクに黒髪をアップにした店員が足音も立てずに近づいてきた、さしずめ佐藤さんとか山田さんとか言うんだろう、弘美は彼女の名札を見たビンゴ!佐藤さんだ
「そのTバック・・・・今期の大人気商品ですの!ずっとつけて歩いていても肛門が擦れないんですよ!従来のTバックですとほらやっぱりデリケートな肛門が擦れて赤くなるでしょう?でも、私もこのTバックに変えてから肛門が擦れなくて快適なんですよ!きっとお客様にぴったりですわ!なんてったって肛門が擦れないんですから、大事ですわよ!肛門は! 」
(肛門・佐藤さん)の両手に抱えた赤、白、ピンク、黄色の色違いのTバックを見ているうちに、弘美もだんだんTバックを履く上で肛門が大事に思えてきた
弘美は全部買う事にした、俄然テンションが上がってきた、佐藤さんのお見立てによって、それに合う総レースで乳首が透けて見えるセットのブラジャーに、シルクのビスチェ、チュニックなどを次々と紙袋に詰めてもらう
そして今、身に着けているのは――
あのマネキンが付けていたTバックに黒いシルクの網ガラのストッキング、黒いレースのガーター、そしてお揃いのTバックに乳首が透けるブラジャーだった(肛門・佐藤さん)はやりきった顔で、弘美を手厚く見送りした
弘美は両手にモテないほどのショップバックを持って、ショッピングモールの建物を後にした
買ったばかりの服は、大半は袋に入っていて、残りは身に着けている、こんなことをしている自分が信じられなかった
でも彼に驚かせてくれと言われたから、それを実行しているだけだ、どの店舗の定員も拓哉のブラックカードに飛びついてきた、おかげで1時間前まではいかにもお堅い職業だろうと思わせられるグレーな目立たないビジネススーツで店に入って行った女が
今では顔には丁寧なメイクが施され、体は漆黒の短いシルクのドレスにぴったり包まれて、黒いエナメルのヒール、中にはレースのガーターとTバックまるで映画の女優みたいに優雅に腰を振って歩いた
まさしく拓哉にふさわしい、新しく生まれ変わった自分が気に入っていてそれを楽しんでいた
駐車場に入りきらめくランボルギーニのその横をわざと素通りした、自分だと気付いてほしい、ほんとだ、Tバックで歩くのって肛門を意識しないと無理だわ・・・・
ランボルギーニのエンジンの息を吹き返す音が聞こえ、弘美は深呼吸した、くすくす笑いがこみあげたが、それを押しとどめて真顔を保った
そしてさらに腰を振って歩いた
ランボルギーニがゆっくり弘美についてきて横に並んだ、運転席側のウィンドーが音もたてずにするすると下がり、拓哉が顔を出した、その鋭い視線が弘美の全身を眺めまわした
「ハイ!お姉さんどこ行くの?送ろうか? 」
弘美は声を落とし、まつげの下から上目遣いを向けてゆっくりなまめかしく話しかけた
「私が行きたい場所へ連れてってくれる?」
「連れていったら、僕にどんなご褒美があるんだい?」
にんまりとセクシーに微笑んだ、弘美はわざと買い物袋の一つを落とし、拓哉にお尻をむけてかがんで拾った
ショートミニからむき出しのTバックが確実に拓哉から見えるようにゆっくりかがんで買い物袋を拾った、すると拓哉が殴られたような肺からもれる息をした
「早く乗れ!」
拓哉の声が低く響いた
弘美は買い物袋を後部座席に乗せて助手席に滑り込むと拓哉が襲い掛かってきた
「煽ったのは君だからな、覚悟しろよ!」
「あなたが驚かせてくれって言ったから・・・」
「たまげたぞ!」
拓哉は自分の唇で弘美の口をこじ開けた、彼の舌がスルリと侵入し、弘美の前歯をくすぐり、そこから執拗に彼女の口の中で暴れ出した
まるで嵐にあったかのように世界が回る
ハァ・・・「あなたのせいで自分が信じられない事をしてるわ・・・」
「いいな、もっと僕仕様のニュー弘美に更新してくれ」
信じられない・・・・口の中が熱い・・・・・唇も火照っている・・・心臓が高ぶり過ぎて、キスだけでイカされるってことあるの?
あまりの快感に弘美は恐れさえ抱いた
拓哉みたいなキスは誰にもされたことがなかった
――この激しさ、この情熱、この荒々しさと優しさの完璧なバランス―
今まで元婚約者の健樹をはじめ、弘美とキスをした男性は、相手がキスを心から楽しんでいるかなど気にもしなかった
あくまで目的に達する手段にすぎない、ちょっとした唇での行為でセックスという目的に至るための、ワンステップだった、でも拓哉はまるでこのために生きているようにキスをしてくる
お互いの呼吸を、身震いを分かち合い、すべてを求めて、すべてを与え、がっしりした体で抱きしめて唇と歯と舌で弘美を絶頂へ駆り立てようとしている
その時他の車にクラクションを鳴らされ拓哉のランボルギーニが他の車に迷惑をかけているのに気づいた
「チっ・・・ここは公共道路だということを忘れてたよ」
その言葉を残して拓哉が弘美から離れ、ギアをバックに入れて車を走らせた
「一分でも早く家に着こう」
車が動いている振動なのか、自分の心臓なのか弘美はどっちか分からなかった
弘美はボーっとして股間はすでにかなり濡れていた
拓哉のせいで自分がどんどん大胆になっていっている、彼の家までなんてとてもじゃないけど待てない
こんなにも誰かを求めたのは初めてだった、ことSEXにおいて弘美は今まではあまり関心のない分野だった
チラリと運転している彼の横顔を見る、これほど自分を熱くしてくれる男性は世界でただ一人・・・・この人だけだ
今の彼は欲望にすこし頬を赤くして怒ったような顔で家路へと急いでいる、自分と愛をかわすために
愛しい人・・・もっと彼が欲しい・・・
全身が彼への愛で身震いが走った
弘美は隣で運転している、彼の膝に手を置いた、そしてゆっくり手を動かし、股間のスラックスのファスナーをおろしその中に手を忍び込ませた
「こら!こらこらこらこら・・・」
拓哉が笑った
彼のソレはすでに花崗岩のように固くなっているのがわかり、弘美の全身の血がカっとなった
「・・・すごく大きい!!」
「口に出さないでくれ!恥ずかしい」
拓哉はまっすぐ前を向いて、歯を食いしばっている
恥ずかしいと言っても・・・止めろとは言われてないわよね・・・
弘美は、尚も責めることにした、スラックスの外に彼を出して優しく上下にさすった、はちきれそうな先端に特に注意を払いながらゆっくり手を動かした
拓哉はハンドルを両手で強く握りしめた、頭が爆発しそうだった、驚かせてくれと言った時、頭にあったのはせいぜい清潔そうな白のレースのパンティぐらいだった
それなのにこの知的な女性は拓哉の想像を遥かに超えてきた
以前からタイトスカート越しに眺めてきた、形の良いヒップを駐車場で丸出しにしたかと思いきや、今は道路を時速90キロで走りながら自分のものをしごかれているなんて
ああ・・・弘美は手で何をしてるんだ
弘美はうっとりと彼のものを眺めていた、彼のソレは完璧だった、とても大きく先端はとても綺麗だった
とっても・・・綺麗・・・・彼のモノ・・・・
弘美はため息をついてしばらく、彼のサオを弄んでいたが、やがて今まで男性にしたことがない行為をしたくてたまらなくなった
弘美は行動に出ることにした、彼の先端にチュッと音を立ててキスをし、彼のモノを口を開けて喉の奥まで呑み込んだ
拓哉が全身震わせるアクセルを踏む足に力が入った
荒い息を弾ませながら拓哉が言った
「事故っても知らないぞ!」
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