「ここが火の村!!」
ワクワクしながらきた。だってここは国でも有数の観光名所である。誰しもいってみたいと思う街。村というのは名残で街といってもいいほどの規模だ。
「ってえ?」
だが目の前は火の海だった。
あれえ?こんな村だっけ?
「ウパさん、みぞれもん、お願いしてもいいですか?」
レイラーさんがニコニコしながら2人問う。
「もちろん!!」
「任せるんだもん」
2人は各々に魔法で消火し始めるが…
「なんかぜんぜん消えないんですけど!」
一向に火が尽きることはない。自然の火ならもうすでに消えているはず、これは魔法の火だ。しかも今も作り出しているようで消しても消しても火が出てくる。
「ウパさん!薄い水の膜で私をおおって!」
「え?わっわかりました」
ウパさんが私の周りを水の膜でおおってくれる。
よし!!保険もかけた!!
「元を叩きにいってきます」
「俺もついていきますよ」
iemonさんが走ってこようとするとその前に雷が落ちた。みんなが驚いている中ヒナニキが
「iemonさんは不利属性でしょ!ウパさんを連れていった方がいいかと」
「俺は雷ですが…一緒に水を降らせることもできるここで消火してるから2人で行ってきてください」
iemonさんの属性は植物。これは火。確かに不利だ。
「おっけ行ってくる!、いくぞめめさん!」
「はい」
火の海に自ら飛び込むなんて自殺行為だがあいにく我々は魔法使い。その上ウパさんの薄い水の膜でおおわれているのだから無傷で通ることができる。
「しっかし、すごい火ですねこれ」
「本当ですよ水魔法でよかった〜」
雑談をしながら歩いていると
!?
一歩踏み入れるだけでわかる高火力の火。中心部に近いということなのだろうかどんどん熱くなってくる。
やばいかも…
流石に汗が出てきた。魔法で調整しているとはいえきつい。
「う…う…」
声が聞こえてきた。私でもウパさんでもない綺麗な声が。
「誰だろ」
「多分この火を出している魔法使いですね」
「っっっっっなんで人が!!この気配…魔法使いか!!」
可愛らしい女の子だった。気づかれたようだけど様子がおかしい。隣にいるウパさんも彼女をみた途端様子がおかしい。
「あっえとあの覚えてますか?」
女の子が火を消してこちら…ウパさんに聞いた。
「えっっっっっっっっと…」
気まずそうに目を逸らしているウパさんをみた後私の方もみて
「…付き合ってます?」
「「はあ?」」
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