テラーノベル
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みどりくんの家こと、きょーさんの家は、思っていたより普通だった。
「お邪魔します。」
「ドウゾ。」
らっだぁに続いて、みどりくんが先に入っていく。
きょーさんがふたりの靴を揃えながら笑う。
「ほらほら、遠慮せんでええで。」
「⋯お邪魔しまーす。」
コンちゃんが後ろから袋を持ち上げる。
「とりあえず荷物そこ置いといて〜。」
生活感はある。
あるのに、どこか静かすぎる気がした。
気のせいだろうけど。
「レウさん、こっち。」
らっだぁが手招きする。
その顔が、やけに柔らかい。
みどりくんの隣に、らっだぁが自然に座る。
ふたりの距離が近い。
「なにそれ、楽しそう。」
「ヒミツ。」
「えー。」
らっだぁが小さく笑う。
こんなふうに声を出して笑ってるの、初めて見たかもしれない。
「……仲いいんだね。」
「うん。」
即答。
少しだけ、胸の奥がきゅっとした。
知らない時間がある。
俺のいない場所で、積み重ねてきたものがある。
それが当たり前なのに。
「ご飯できたよー。」
「お、やっとか。」
「コンちゃんって料理できるんだ…」
「なんか酷くない?」
きょーさんが手を合わせる。
「せーのっ、」
それに合わせて、お決まりの挨拶をする。
「「「「いただきます。」」」」
わいわいと賑やかな食卓。
らっだぁはみどりくんの方をちらちら見ながら、よく笑っていた。
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コメント
2件
コメント失礼します! 続きが楽しみすぎて昼寝が出来なくなりました…w 表現が細かくて一つ一つの情景、表情が浮かんできて面白くて読みやすいです!いつも主様の作品を楽しみに読ませていただいております!