一覧ページ

君と僕のユートピア

第61話 - これからの話

639

2025年06月04日

#恋愛

#めめなべ

#SnowMan

#渡辺翔太

#BL

#目黒蓮

花凜

蓮　🖤　『翔太くん、走らないの。まだ病み上がりなんだから。また熱だしちゃうよ』

翔太くんはあれから完全に熱が下がるまで３日間寝込んだ。

仕事は調整のつくものばかりだったからゆっくりと休むことができた。

俺が仕事の時は館さんに頼んで翔太くんの看病をしてもらった。

阿部ちゃんには翔太くんが落ち着くまで会うのを待ってもらった。明日3人で会う。

蓮　🖤　『翔太くん・・・未来の話をしよう。俺たちのこれからの話を』

精神的にも落ち着いてきた頃を見計らって翔太くんにある提案をした。

蓮　🖤　『俺たち一緒に住もう』

俺の大好きな藍黒色（ﾌﾞﾙｰﾌﾞﾗｯｸ）の瞳をキラキラと輝かせた翔太くんは満面の笑みで二言

〝うん〟と応えた。

今日は2人で家具を選びに来ている。

いまはベットのサイズで意見が割れてお互いのプレゼンタイムだ。

翔太💙　『蓮は忙しいだろ。2人とも時間が合わないことも多いんだから断然シングル２台だろ。同じものをくっ付けて置けばキングサイズくらいにはなるだろ』

蓮　🖤　『あり得ないね、キングサイズ一択だ！！』

翔太💙　『だから、同じだって』

蓮　🖤　『同じなわけないだろう！セックスの時、つなぎ目の隙間が気になって、翔太に集中できない！！！』

翔太💙　『なっ///なっ///』

盛大に慌てていて面白い。ふふっこれ以上説得力のあるプレゼンはないだろう。

まぁ第一どんなに翔太くんが抵抗しようが俺の意見が通るんだ。

サイズにこだわりはあっても他には興味のない俺は、マットレスやシーツ、カーテンの色などは翔太くんが決めた。

楽しそうに選んでいる。カーテンに至ってはかなりこだわりがあるようで、相当に時間をかけて選んでいる。

翔太💙　『ねぇこの色どうかな？日差しが差し込むとまた違った色味だよね・・・悩むなぁ』

蓮　🖤　『翔太、カーテンに巻き付くのやめなさい。お店の人に怒られるよ』

翔太くんは目が離せない。気になったら触りたくなる性分のようだ。

帰りにデパ地下で買い物をしている時も目を離した隙にお肉を突いていた。

蓮　🖤　『翔太やめなさい』

翔太💙　『はーい』

久々に海鮮でも買って焼こうかな。翔太くんも好きだし、天気もよさそうだからベランダで焼こう。そう思って鮮魚コーナーを見ていると、さっきまで隣にいた翔太くんがいない。斜め前にいた翔太くんはマネキン販売員に釣られてお肉を食べている。

蓮　🖤　『はぁ全く子供じゃないんだから』

結局買いたくもない新商品の焼き肉のタレを２本抱えて帰ってきた。

翔太💙　『蓮も食べる？すごく美味しかったよ』

翔太くんと居るとすごく楽しい。そしてすごく疲れる。

いくつかのブースでマネキン販売員から色々なものを購入した翔太くんは家に帰ると不思議そうに商品を眺めている。

蓮　🖤　『翔太くん、どうしたの？』

翔太💙　『蓮、なんでこんな物、買ったんだ？』

蓮　🖤　『あなたが買ったんですよ。次回からはマネキンさんは無視しなさい』

翔太💙　『お前、酷いやつだな』

蓮　🖤　『じゃぁ俺の後ろに隠れてなさい。そしたら目を合わせなくて済むでしょ』

ぬいぐるみに愛を注ぐ翔太くんだ。販売員を無視できるはずはない。

蓮　🖤　『これで全部揃った？他に買う物ってあった？』

翔太💙　『あっあの・・・』

言葉に詰まって俺のシャツの裾を引っ張りモジモジしている。

蓮　🖤　『なぁに？可愛いんだけど？』

翔太💙　『蓮とお揃いの・・・やっぱりなんでもない』

蓮　🖤　『翔太くん我慢しないでなんでも言って？』

翔太💙　『うん、あの..蓮とお揃いのキーチェーンが…ほしい///家の鍵につけるやつ…うわぁぁあ』

あんまり可愛いこと言うから、抱き竦めてキッチンの上に翔太くんを乗せた。

蓮　🖤　『オーケーわかった♡ねぇ2人お揃いの指輪も買おう・・・ちょっ何なんで泣くの？翔太？どっか痛いの？あぁごめん腰を掴んだ時痛かった？』

翔太💙　『バカ….嬉し泣きだ』

愛おしくてキッチンに座る翔太くんを引き寄せて膝に擦り寄った。

あの日から、翔太くんを抱いていない。

阿部ちゃんと話をつけるまでは、なんだかそう言う気分になれないでいた。

蓮　🖤　『さっ晩御飯の支度をしよう。今日はベランダでバーベキューだよ』

翔太　side

蓮は亮平と浮気した俺を抱きたくないんだ。そのくらいの事を俺はした。

俺は蓮が求めない限り、自分からキスもしない。手も握らない。抱きついたりもしない。

蓮に自分から触れたりしない。一緒にいられるだけで、奇跡みたいなもんだ。とっくに捨てられていて当然なんだから。

今日はすごく楽しかった。2人で始まる〝これから〟の為に家具を選んだ。引越しの日も決まったし俺のために蓮が同居を考えてくれた事が何より嬉しい。

ただ、明日は亮平と３人で会う事になっている。少し、不安だ。

翔太💙　『熱いっ//』

よそ見していたら、焼き台に手をついて少し火傷した。

蓮　🖤　『大丈夫？翔太すぐ冷やさないと』

大急ぎで氷水で冷やしてくれる。迷惑かけてばかりだ。こんなんだから、みんな俺のこと心配して1人にしておけないって思うんだ。

蓮　🖤　『心と会話してるの？』

翔太💙　『えっ？』

蓮　🖤　『悲しい顔してる。思ってる事言っていいんだよ。何も心配いらない』

翔太💙　『なんでもないよ。明日少し怖いだけ』

蓮　🖤　『うん。俺がついてるよ。それにきっと阿部ちゃんは分かってくれる。他には？』

頭撫でて欲しい、大丈夫って抱きしめて欲しい。キスして欲しい。どうして抱いてくれないの？

翔太💙　『大丈夫。何もないよ』

食事を終え、1人でシャワーを浴びる。鳴き声が漏れないように押し殺しながら〝自分が招いた事なんだから〟そう言い聞かせた。

君と僕のユートピア

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

639

4件

舘様は、登場しないのかな〜❓❓🍀

幸せそうな2人書くと楽しい🥰舘様登場に苦慮してる🤣舘様は究極の愛を貫く男なんで❤️阿部ちゃんは伸び代ありそう🤤

すんなり振られちゃうのかな。舘様は何にも知らないままか……。でも幸せそう🖤💙

花凜

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

君と僕のユートピア

第61話 - これからの話

作者の他の作品すべて見る

#恋愛の新着小説
一覧

関連するタグ

君と僕のユートピア

第61話 - これからの話

作者の他の作品すべて見る

#恋愛の新着小説一覧

関連するタグ

#恋愛の新着小説
一覧