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第3話
私｢あの、蘭、先輩、？｣
そう言うと蘭先輩はムッとした顔になった
蘭｢………｣
私｢え？｣
蘭｢蘭が良い｣
私｢えっと、じゃあ｣
私｢蘭？｣
蘭｢……俺、そろそろ帰るね｣
私｢あ、はい、｣
もう帰っちゃうんだ
嫌、だな
もっと蘭先輩と居たい
そんな私の思いも知らずに先輩は
蘭｢明日も来るね｣
そう言った
私｢はい｣
蘭｢……無理しないでね｣
そう言い蘭先輩は私の頭に優しく手を乗せた
私｢あ、あの、蘭先輩｣
蘭｢ん？｣
私｢あの時はすみませんでした｣
私｢その、私も、蘭先輩の事、好き、です｣
何で今言ったのかは自分にも分からなかった
でも
今言わないと、駄目な気がした
蘭｢……｣
蘭｢俺と付き合ってくれる？｣
私｢私で良ければ……！｣
私の恋は叶った
大好きな先輩と付き合う事が出来た
私｢蘭先輩、また明日｣
蘭｢うん、またね〜｣
私｢………//////｣
反射的に出た言葉だったから
自分も意味がわからなかったけど
私｢良かった…｣
先輩と付き合う事が出来て私は浮かれていた
翌日の病室
女子A｢奈緒ちゃん｣
私｢あ、こんにちは｣
女子B｢お見舞い来たよ〜｣
私｢ありがとう｣
女子C｢心配したんだよ〜！｣
私｢ごめんね｣
この3人はクラスメイトで仲の良い人達だ
蘭｢奈緒ちゃ〜ん｣
私｢あ、蘭先p｣
女子達｢蘭先輩！！｣
女子A｢奈緒ちゃんのお見舞いですかぁ？｣
蘭｢うん｣
女子B｢蘭先輩、優しいですね！｣
女子C｢かっこいいだけじゃなくて優しいって最高ですね！！｣
蘭｢ありがと｣
私｢………｣
見て分かる通り
この3人は蘭先輩の事が好きだ
この3人だけでなく
蘭先輩は学校の殆どの女子にモテる
私｢…………｣
そして
この3人の怖いところは
ところだ
なので私は蘭先輩と付き合っているという事をこの3人には黙っておこうと考えていた
女子A｢蘭先輩はどんな子が好きですかぁ？｣
蘭｢……元気な子｣
女子B｢そうなんですね！｣
女子C｢私、クラスでも元気って言われてるんですよぉ｣
私｢…………｣
何だ此奴ら
蘭先輩にあからさま媚び売って
正直気持ち悪い
私｢ら、蘭先輩｣
蘭｢ん〜？｣
私｢明日も、来てくれますか？｣
私は蘭先輩の服の裾を引っ張り
蘭先輩の耳元で囁いた
蘭｢うん、来るよ｣
蘭先輩はそう私の耳元で囁いた
私｢ありがとうございます｣
女子A｢ねぇねぇ、何の話ししてるのぉ？｣
蘭｢別に何でも良くね？｣
蘭｢これは俺と奈緒の話しだから｣
女子B｢えぇ〜？気になりますよぉ｣
蘭｢彼女と2人で話してんの｣
蘭｢入ってくんな｣
私｢ら、蘭先輩！？｣
女子C｢彼女、？｣
この際はっきり言ってしまおう
私｢そ、そうだよ｣
女子達｢は？意味わかんない｣
私｢…………｣
女子達｢……奈緒ちゃん、早く学校来てね｣
そう微笑んだ彼女達からは
狂気や殺気を感じた
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