夜中にふと目が覚める。隣で眠るシンを起こさぬように布団から這い出る。
布団の中と外気の気温の差でぶるっと身体が震えた。
暗闇の中、手探りでお手洗いに向かう。
用を済ませると再び布団に潜り込む。
少しの時間だったが、身体が冷えてしまった。自分の身体を両手で抱き抱える。
素足で歩いたので足先が冷たくなかなか眠りにつけない。
両足を擦り熱を起こす。
不意に後ろから抱きしめられる。
「ごめん…起こしちまったか…?」
「冷たい……」
そう言ってシンは黙って湊の肩に顔を埋め抱きしめる腕に力を込める。
背中からシンの熱が伝わる。
心地よい体温が身体中を…心を包み込む。
湊は瞼を閉じてそれを全身で感じる。
くるっと身体の向きを変えるとシンの胸の中に顔を埋めシンを抱きしめる。
「あったけぇ……」
シンは少し微笑み湊の頭に手を添えて抱き寄せる。
互いの温もりを感じられるこの時がなによりも幸せな瞬間だ…。
そう感じながら湊は再び眠りについた。
【あとがき】
冬は人肌恋しい季節ですね~
って、事で冬の短編集始めてみました♪
続かなかったらごめんなさい。笑
月乃水萌
コメント
4件
今回も最高すぎますね(⁎˃ᴗ˂⁎) また続き楽しみにしてますね💕︎