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切り離す声
部屋の中、👁️🗨️の視線がぼんやり揺れていた。
頭の奥に、また別の声が混ざる。
優しくて、断れない声。
「それでいいよ」
「従えば楽になる」
「考えなくていい」
その方向へ、意識が引っ張られかける。
👁️🗨️の指がわずかに動く。
「……そう、しなきゃ……」
その瞬間。
「👁️🗨️。」
Ი𐑼の声。
いつも通り無表情。
でも、今までより一段だけ強い。
「止まれ。」
空気が切れるように静かになる。
👁️🗨️の動きが止まる。
「今の思考を止めろ。」
短く、はっきり。
「それはお前の意思じゃない。」
👁️🗨️の目が揺れる。
「……でも……楽に……」
「“楽”を判断基準にするな。」
即答。
間を置かない。
「それは選択じゃない。誘導だ。」
Ი𐑼は一歩近づく。
表情は変わらない。
ただ、逃がさない声だけがある。
「👁️🗨️。」
「今ここで切り離せ。」
「その声に従うことを禁止する。」
👁️🗨️の呼吸が乱れる。
頭の中の声がまだ残っている。
でも、Ი𐑼は続ける。
「見ろ。」
「今いる場所を言え。」
「部屋。」
「床。」
「自分の手。」
「それだけだ。」
👁️🗨️はゆっくり視線を動かす。
少しずつ現実が戻る。
「……部屋……です。」
「続けろ。」
「床……手……」
「それでいい。」
短く言う。
Ი𐑼は変わらないまま続ける。
「お前は今、外からの影響を受けている。」
「だから判断は禁止だ。」
「従うな。」
「選ぶな。」
「戻るだけでいい。」
一拍。
「👁️🗨️。」
「はい……。」
「今は生きている状態に戻れ。」
「それ以外は後でいい。」
静かな命令。
でもそれは支配ではなく、引き戻すための固定だった。
👁️🗨️の肩から少し力が抜ける。
頭の中の声が、少しずつ遠のいていく。
「……戻る……」
小さく呟いて、ゆっくり頷いた。
「……はい。」
コメント
1件
うわあ、この第36話、めっちゃ怖くて美しかった…!😭✨ 頭の中に侵入してくる声に抗えなくなりそうな👁️🗨️と、それを「誘導だ」って断ち切るᲘ𐑼のやり取りがめちゃくちゃリアルで、読んでるこっちまで息が止まったよ。 「選ぶな」「戻るだけでいい」って優しい命令が逆に胸に刺さる…Ი𐑼の存在が本当に頼りになるなあ。 日常に引き戻す描写が細かくて、一緒に現実に戻れた気分になった。次が気になるよ〜!💕