「未来へ進む国達ゑ」のリメイク版です。
⚠一応蘇日帝ですが笑
前回とは違い、今回で完結となってます。
注意書き________________
(一応)蘇日帝
🔞無し
中国の語尾「アル」が無し
↑「〜ヨロシ」「〜ネ」語尾無しの言葉有り
キャラ崩壊一部有り
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政治的意図、戦争賛美は一切御座いません。
途中抜け文字があるかもしれません。
見直しましたが仮に抜け文字が有りましたら
すみません🙇🙏
なんでも良い方のみどうぞ。
街を歩くたび、ソ連は違和感を覚えずにはいられなかった。
deepLのような人工知能翻訳技術が発達し、異国の言葉すら瞬時に理解できる時代。だが、それでも彼の耳に届く日本語は、まるで異国の砂を噛むように馴染まず、重くのしかかる。今や「ソビエト連邦」という国家は存在せず、彼もまた歴史の遺物に等しい。それなのに、未だに世界を彷徨い、かつての宿敵と呼べる国の首都を踏みしめている。
交差点を渡る赤信号の光に目を細め、彼は無意識に口元を歪めた。日本。いや、かつての「大日本帝国」——日帝。
やつもこの都市のどこかで生きている。
何度相まみえ、何度憎み合ったことか。その度に、傷を負い、血を流し、それでも決して倒れなかった。それがソ連と日帝の関係だった。
だが、今や世界は変わり、彼らは「戦うべき敵」ではなくなった。国際社会の冷ややかな視線が絡みつくなか、 二人の間に戦場は存在しない。ただ、それでも―――
「……ああ、やはり嫌な気配がするな」
ソ連は嘆息しながら、歩みを止めた。
次の瞬間、背後から聞き覚えのある声が響いた。
「…… ずいぶんと暇そうだな、ソ連」
鋭い声音に、ソ連は振り向く。
そこに立っていたのは、大日本帝国―――日帝だった。
変わらぬ冷淡な瞳。直立不動の姿勢。かつての軍服こそまとっていないが、纏う雰囲気は当時と何一つ変わらない。まるで時間が止まったかのように。 ソ連は笑う。
「お前こそ相変わらず張りつめた面だな。そんなに眉間に皺を寄せていては、ますます老いるぞ?」
「余計なお世話だ」
日帝は憮然とした表情で答えた。
二人の間に沈黙が落ちる。かつて戦場で幾度もぶつかり合った二人が、今はただ、都会の喧騒の中で向かい合っている。それがどこか滑稽でもあり、奇妙に心地悪かった。
「何しに来た?」
日帝が問いかける。
ソ連は肩をすくめ、視線を宙に投げた。
「さあな。ただ、過去を振り返るにはいい場所だと思っただけだ」
「……過去など振り返るものではない」
「そうか?」
ソ連は薄く笑う。
「俺たちは過去の産物だ。振り返らずに何ができる?」
日帝の表情がわずかに揺らぐ。だが、すぐに鋼のような無機質な表情に戻る。
「それでも、俺は前に進む」
「頑固なやつだ」
ソ連はゆっくりと歩み寄る。
「だが、それもお前らしいな」
至近距離まで近づいたソ連の手が、日帝の頬に触れそうになる――その瞬間。
日帝は一歩、後ずさった。
冷たい夜風が二人の間を吹き抜ける。
ソ連はわずかに瞳を細めた。日帝のその反応が、何を意味するのかを理解していた。
「……逃げるのか?」
「戯れ言を」
日帝は踵を返す。
「俺は、ただ進むだけだ」
その背中を、ソ連はしばし見送った。 ――――過去に囚われた旧国、過去を断ち切ろうとする旧国。 彼らの道が交差するのは、これが最後ではないだろう。 いや、むしろ― 呟くように言い残し、ソ連もまた、夜の街へと消えていった。」
「また、すぐに会うことになるさ」
***
数日後
ソ連はとある喫茶店へと足を運んだ。
しかし喫茶店の空気は緊迫していた。
そう。アメリカなど第二次世界大戦で戦った相手等がいたからだ。 アメリカは相変わらず陽気に笑いながら、ソ連と日帝の肩を叩いた。 「おいおい、ピリピリすんなって! せっかくの再会なんだ、酒でも飲みながら話そうぜ?」 ソ連は嘆息した。 その時、ドアが開き、静かな足音が響いた。 イギリスだった。 長身で優雅な佇まい。しかし、その視線にはどこか冷ややかで計算高い光が宿っている。
「……………お前は相変わらず軽薄だな」
「随分と面白い集まりですね」 彼は静かに席につくと、周囲を見渡し、静かに笑った。
「こうして見ると、時代は変わったものですね。まるで生物の進化みたいに笑」
「……お前も何の用だ?」
日帝が冷たく問う。 イギリスは紅茶を頼み、微笑を浮かべた。 「ただの観察ですよ。過去を引きずる旧国たちが、どこへ向かうのか。それを見届けるのも悪くないですよ」 空気はますます緊迫していった。 「紅茶は無しにしてやっぱ酒の方がいいよな!」 彼の軽口に、誰も笑わなかった――。
アメリカだけが朗らかに笑い、手を叩いた。
イギリスが静かに紅茶を啜りながら、会話の隙間に流れる緊張感をさらに引き立てる中、ソ連は一度、深い息をついてから口を開いた。
「こんな場所で、こんな連中と酒を交わす羽目になるなんて。まさかお前も、戦後の復讐が目的か?」 日帝はイギリスを一瞥し、冷徹に答えた。
「復讐?冗談を。お前もわかっているだろう、俺たちはもう二度と同じ地に立つことはない。」
その言葉が、まるで暗雲を呼び寄せるように、周囲の空気をより一層冷たくした。イギリスは微笑みながらも、 その目は鋭く光っていた。
「その通り、だがだからこそです。過去に縛られた者たちが集まり、結局何を選ぶのか。それを見届けるのも、興味深いですよ。」
イギリスの言葉が、ソ連の心に小さな火種を灯した。過去への執着、それが彼自身にもあったことを、ソ連は知っていた。だが今は、その火種に向き合うべき時ではない。
日帝が黙って立ち上がると、テーブルを軽く叩いた。
「お前たちの戯れに付き合うつもりはない。」
その冷徹な言葉が、やはりソ連の胸に強く響いた。しかし、日帝が歩き出したその背中には、どこか哀しげなものが見え隠れしていた。
「待て。」ソ連が静かにその声を発した。
日帝は足を止め、振り返った。彼の瞳には、言葉にできないほどの冷たさと、もはや何もかもを諦めたような深い沈黙が宿っていた。
「お前、本当にそれでいいのか?」 ソ連はゆっくりと歩み寄る。
日帝の瞳が一瞬揺れ、まるで過去の戦争の記憶が蘇ったかのように一瞬だけその表情が硬直する。だがすぐに、
再び無表情な仮面がその顔を覆った。
「何を言う?」日帝の声には、鋭い棘が潜んでいた。
「お前がこの道を選ぶのなら、俺が止める理由はない。しかし、俺たちの戦争は、まだ終わっていない。終わ
らせたくないのか?」
その問いに、日帝はしばし黙っていた。まるで時間が止まったかのように、二人の間には静寂が広がった。
「戦争か……」 日帝が低い声で呟いた。その声には、どこか苦しげな響きがあった。
「過去にこだわるつもりはない。」彼は再び背を向け、歩き出した。
ソ連はその背中を見つめる。彼の中に渦巻く感情。それは決して過去を懐かしむものではなかった。むしろ、
もう一度戦い、そして終わらせることを望む気持ちだった。
だが、日帝の背中は遠ざかる一方で、その想いが届くことはなかった。
その時、店のドアが開き、再びイギリスが現れた。
「まだ終わっていないということですか?」彼は冷徹な瞳で二人の間に入り込む。 「俺たちの物語は、終わりを迎えることがないのだろうな。」ソ連は呟いた。 イギリスの瞳が、わずかにその暗い道を見定めるように光った。 「それを選ぶのは貴方達です。ですが、貴方達が再び交わるその時まで、私は見守るだけですね。」 その言葉と共に、イギリスは再び姿を消した。
***
ソ連は喫茶店を後にして、静かな夜の街へと足を踏み出した。誰もいない路地が延び、街灯の淡い光だけが彼の行く先を照らしていた。
彼の足音が、静かな夜に響いた。
ソ連が静かに歩き続けていると、誰かの足音が近づいてきた。彼が振り向くと、そこには長身で少し肩をすくめた姿勢の人物が立っていた。その人物は、かつての戦友であり、今ではしばしばソ連にとって難解な存在となっている――中国だった。
「おや、ソ連。こんなところで会うとは思わなかったネ。」中国は片手を腰に当て、にっこりと笑いながら声をかけた。
その語尾に、ソ連は少しだけ眉をひそめた。中国らしい、どこか馴染みのある言葉だ。あの独特の語尾が、何とも言えぬ違和感をもたらす。
「…… お前、こんな時間に何をしている?」
ソ連の問いに、中国は軽く肩をすくめた。
「それはお前にも言えるネ。だが、我はただ、少し散歩をしていただけヨロシ。街は夜でも賑やかで面白いヨ。」 中国はそう言って、周囲を見渡す。街の街灯が反射し、彼の表情にわずかな輝きを加えた。
「そうか。」ソ連はあまりにも冷静に答えた。
その時、イギリスの姿が見えた。優雅に歩み寄り、敬意を込めてソ連と中国に挨拶をする。
「こんばんは、二人とも。こんな時間にお会いできるとは思いませんでした。」イギリスは深々と礼をし、ソ連と中国を一瞥した。
「イギリスか。どうした?」 ソ連は軽く首をかしげた。
「何か重大な用事があるのではないかと思っておりますが、どうですか?」 イギリスはおずおずとした様子で続けた。
その問いかけに、中国はふっと笑みをこぼした。
「イギリスの言う通りネ。こんな時間にお前らが集まるとは、ただの偶然とは思えないヨロシ。」中国の目は、まるで何かを察したかのように鋭く光っていた。
「偶然だ。」ソ連は淡々と答える。
しかし、イギリスはその答えに疑念を抱いたようで、少し間を置いてから尋ねた。
「そうですか。それなら、今後の情勢についてお聞きしてもよろしいでしょうか? 私は、状況が急速に動いていることを感じております。」イギリスは、ソ連の目を真っ直ぐに見つめた。
その言葉に、ソ連は一瞬だけ静かに目を伏せた。イギリスの言う通り、世界の情勢は今、急速に変化している。
それは誰もが感じていることだった。だが、他国の動向にどう対応するか、それが彼の心を悩ませていた。 「情勢か…….」ソ連は再び立ち止まり、夜空を見上げた。「お前たちも、もう少し静かにしていた方がいい。」
中国は、冗談半分で肩をすくめる。
「静かにするか? それは難しいヨロシ。戦争と平和が入り混じる世界で、静かにしているだけで何も変わらない。」中国の言葉には、少し挑戦的な響きがあった。
ソ連は彼の言葉を黙って聞いた後、ゆっくりと答えた。
「ならば、静かにしていなくてもいい。ただ、無駄な動きはしないことだ。」
その言葉には、かつての戦争で得た知識と、今もなお失われていない戦士としての誇りが込められていた。しかし、その瞳の奥に見えるのは、かつてのような戦いを望む気持ちではなく、ただ「未来」を見据えているという強い決意だった。
「未来か…….……」中国は低く呟いた。「それはお前次第ネ。」
その瞬間、空気がぴりっと張り詰めたように感じられる。しかし、イギリスはそんな空気を無視するかのように、にこやかに笑いながら言った。
「さて、今後どうするつもりですか? 皆さん、それぞれの意見があるようですが。」
その軽い調子が、なぜか余計に緊張感を煽る。
ソ連は少し黙ってから、ふっと肩をすくめた。
「俺の意見だと?お前たちとどうこうするつもりはない。ただ、次に起こることを見守るだけだ。」
その言葉に、イギリスと中国はそれぞれ反応を見せる。 中国は手を腰に当て、にやりと笑った。 「見守るだけか?本当にそれでいいのか?」 その口調には、少しだけ挑戦的なニュアンスが混じっていた。 「その通りだ。」ソ連は自信を持って答えた。 その時、イギリスが静かに歩み寄り、ソ連に耳打ちするように言った。 「ソ連、あなたの選択は最終的に正しいのでしょうか?」 イギリスの目には、ほんの少しの懸念が宿っていた。 ソ連はその視線を受け、無言で一歩前に出る。 「正しいかどうかは、時間が教えてくれるだろう。」そう言って、彼はまた歩き出した。
***
ソ連が歩き続けると、再びその足音が静かな夜を切り裂いた。目の前に現れたのは、無邪気に笑うアメリカだっ
た。彼の陽気な姿に、ソ連は一瞬驚いたが、すぐに冷静さを取り戻した。 「おいおい、こんなところで何してるんだ、ソ連?」 アメリカは軽やかにソ連の前に立ち、無駄に広げ
た笑顔を見せた。 ソ連は一瞬だけ彼を睨み、低い声で答える。 「夜中に無駄に出歩くのはお前くらいだ。」 アメリカは気にした様子もなく、肩をすくめて笑った。 「まあ、俺ってば元気が取り柄だからな!でもさ、君も無駄に一人で歩いてるじゃないか?」 アメリカは指をさして笑った。
その軽口に、ソ連は思わず無言で目を細めた。だが、その直後、アメリカが突然真顔になった。 「それにしてもさ、こっちも厳しい時期なんだよ。お前も感じてるだろ、もうすぐ何かが起こるような…」 アメリカの言葉は、普段の陽気さを消し、どこか重々しく響いた。
「何かが?」ソ連は冷徹に問い返す。
「おう。」アメリカはゆっくり頷くと、周囲を見渡してから続けた。「俺たち、どうにもその辺りのことが気になってな。お前のところも、どうするつもりなんだ?」
その言葉に、ソ連は静かに口を閉ざした。しばらくの沈黙が二人の間に広がった後、アメリカは再び軽い調子で言った。
「まあ、どうしても俺たちは関わらざるを得ないってわけか。」アメリカは手を広げて肩をすくめる。
その時、遠くから足音が聞こえ、日帝が姿を現した。まるで暗闇の中からその冷徹な存在感が浮かび上がったようだった。彼は二人に向かって歩み寄り、目を鋭く光らせる。
「なんだ、ここに集まっているのか。」日帝の声音は、いつものように冷ややかであった。
アメリカはその顔を見ると、微笑しながら手を振った。
「おっと、ついに日帝登場だ。どうしてそんなにピリピリしてんだ?」
「黙れ。」日帝は、アメリカに向けて無言の圧力をかける。彼の冷たい視線は、アメリカの陽気な態度を一瞬で凍らせた。
ソ連はそのやり取りを黙って見守っていたが、やがて冷ややかな口調で言った。
「お前も何か言いたいことがあるのか?」
日帝は無言でソ連を見つめた。その眼差しは、かつての戦争の激しさを物語るように、鋭く冷徹だった。
「言いたいことなどない。」日帝は短く言い捨てると、再び静かに立ち止まった。彼の目は、アメリカとソ連を交互に見ると、冷たい息を吐く。
「だが、お前たちがどう動くか、見守らせてもらう。」日帝の言葉には、隠された警戒心と、相手を試すような挑戦的なニュアンスが含まれていた。
アメリカはその言葉を無視するかのように、笑顔で言った。
「おっと、日帝まで来たとなると、いよいよ本番かな?俺たちがどう動くか、見てみようぜ!」 アメリカは腰を
かがめるようにして、軽くステップを踏んだ。
ソ連はその様子を冷ややかに見つめ、思わず口を開く。
「お前、少しは真剣に考えたらどうだ。」
「真剣にか?」アメリカは不敵に笑い、肩をすくめた。「俺は真剣に、みんなで楽しく過ごす方法を考え
てるだけだぜ。」
「ふん。」ソ連は鼻で笑い、再び言葉を続けた。「お前の考えが楽しいだけなら、何も問題はないだろうな。
アメリカはその笑顔を見てから、口を開いた。
「おいおい、みんな真剣に考えすぎだろ? 楽にいこうぜ! これから何が起こるか、分からないなら、むしろ楽しむべきだろ?」
その言葉に、日帝は冷静に反論した。
「楽しむことなどできない。」その声には、やはり冷徹なものが込められていた。「何もかもが、俺たちを試している。」
ソ連は頷き、冷静に言った。 「その通りかもな。だが、どうしても避けられない事態が来るならば、俺たちも覚悟を決めないとじゃないか?」 アメリカはその言葉を無視するかのように、笑顔で言った。 「覚悟か…….それもいいけど、俺は楽観的でいたいな。どうせ、どんなことが起こったって、俺たちはそれを乗り越えるんだろ?」 ソ連は一歩前に進んで言った。 「乗り越える?それなら、お前の言う通りだ。だが、今はただ見守るだけだ。」 その言葉に、アメリカは笑いながら答えた。 その言葉が、静かな夜に響く。まだ何も起こっていない。しかし、ここに集まった者たちの間には、確実に何かが動き始めていた。
「おっと、みんなで一緒に乗り越えようぜ!」
そして、その動きがどこへ向かうのか――誰にも分からなかった。
***
街は、過去の記憶を抱えた街でもあった。ソ連は再び、何度も何度もその街を歩いていた。日帝と最後に会ったあの日から、何もかもが不確かに感じられる。しかし、彼には避けられない運命が待っている。再び日帝と向き合う時が来たのだ。
「また、お前か。」低い声で、背後から聞き覚えのある声が響いた。
ソ連は足を止め、その声に向き直る。その顔には、変わらぬ冷徹な表情を浮かべた日帝が立っていた。 「…… お前も、なぜまたここに?」 ソ連は無駄に感情を出さないように、冷静な声で問いかける。 日帝はその問いには答えず、ただ視線をソ連に向けて言った。 「過去を振り返るのは無駄だと思っていたが…… どうやら避けられないようだな。」日帝の言葉には、冷たい諦めが滲んでいた。
「避けられない…….か。」ソ連は一瞬黙った後、静かに言葉を続ける。「だが、俺たちは旧国だ。現国を見守ることしか出来ない。」
「見守る?」 日帝の表情が微かに揺れた。だが、すぐにそれを押し隠すように、冷徹な表情を取り戻した。
「お前と話していると、どうしても過去が思い出される。」ソ連は視線を日帝の顔から外し、遠くの景色に目をやった。「だが、それでも今は……俺たちはその過去を引きずるわけにはいかない。」
日帝はしばらく無言で立ち尽くしていたが、やがて静かに言った。
「……俺も分かっている。ただ、全てを忘れるわけにはいかない。」
その言葉に、ソ連は少しだけ苦笑を浮かべる。
「忘れるわけにはいかない、か。」ソ連の声には冷徹さがあった。「それが俺たちの宿命だな。」
二人はしばらく黙って立っていた。過去の重さと、その影が重くのしかかっているような、そんな沈黙が続いた。だが、その沈黙が破られたのは、突然の声だった。
「お二人とも、相変わらず険悪な雰囲気ですね。」
その声の主は、イギリスだった。まるで二人の間の緊張を感じ取ったかのように、イギリスは軽く笑みを浮かべて、ソ連と日帝の間に割って入る。
「 あなたたち、まだ過去のことに縛られているんですか?」 イギリスの言葉には、少し挑戦的な響きがあった。
「……イギリス。」日帝は、少し驚いたようにその声に反応したが、すぐに冷静さを取り戻して言う。「お前も、ここにいる理由があるのか?」
イギリスは少し首をかしげて答えた。
「もちろんです。世界が動いている今、私たちは過去に囚われている場合ではありません。」イギリスの声には、 そのままの冷静さと理知的な響きがあった。
「……それは分かっている。」日帝は視線をソ連に戻し、ゆっくりと言った。「だが、俺たちはすぐに答えを出せるわけではない。」
「その通りだ。」ソ連もまた、静かに言葉を返す。「俺たちは過去の重みを背負っている。しかし、それをどうするかが重要だ。」
その言葉に、イギリスは頷くと、少しだけ笑みを浮かべた。
「なるほど、あなたたちの過去は重いものです。しかし、そうやって考え続けることこそが、何よりも重要だと
いうことですね。」イギリスの言葉には、さりげない確信があった。
日帝とソ連は、その言葉を静かに受け入れる。だが、二人の胸の内には、まだ解けぬ葛藤が渦巻いていた。 「俺たちが今、どう動くべきか。」ソ連が静かに言った。「その答えが、まだ見えない。」 日帝はその言葉に短く答えた。
「見えない。」そして、次に続けた。「だが、それでも前に進まなければならない。」 その言葉に、ソ連はわずかに目を細めた。
「それが………我々の役目だな。」ソ連の声は、どこか遠くを見つめるような響きがあった。 「そして、どこかでまた会うことになる。」日帝が静かに言葉を続けた。 その時、再び街の中から風が吹き抜ける。日帝とソ連は、同時にその風を感じながら、まるで過去と向き合うように、足を止めていた。
イギリスは少し後ろからその二人を見守りながら、静かに口を開く。 「お二人とも、過去と向き合うのは大切ですが、それだけでは未来は変わりません。」しかしイギリスの言葉は二人には聞こえなかった。
そして、また静けさが戻る。その静けさの中で、二人の間にある「答え」が、少しずつ、形を成していくのを感じていた。
***
「…過去と向き合うことが、未来を変える鍵だとは思わないですか?」 イギリスが、静かに言葉を続ける。その声音には、冷徹ではなく、どこか温かみを感じさせるものがあった。
ソ連はゆっくりと振り返り、彼の目に一瞬、迷いが宿った。しかし、すぐにその表情は鋼のように固まる。彼の内心はまだ動揺しているのだろうが、冷静を装って答える。
「未来を変えるのは、過去を無視して進むことではない。」ソ連は短く言った。彼の言葉は、硬い、だが確かな意志を感じさせた。
日帝はその言葉にうなずきながらも、少し遠くを見るような目をしていた。過去の重みは、今も彼にとっては一切が消えてしまったわけではなかった。だが、彼の心には確かに変化の兆しがあった。
「それでも、俺たちは戦うべき相手をもう選ばない。」日帝が静かに言葉を紡ぐ。その声には、かつての威圧的なものではなく、どこか平和を願うような響きがあった。
イギリスは優しく微笑んだ。「その答えを出すことこそが、次の一歩です。」
その瞬間、何かが彼らの間に広がった。言葉で表すことができない静けさ、そして互いに理解し合おうとする意志。今、この瞬間、彼らの心には戦争や敵対の感情ではなく、新たな道を模索する希望が流れ始めていた。
だが、その「希望」がどれほど続くのか、それはまだ誰にもわからない。彼らは歩みを止めることなく、それぞれの道を歩み始める。
ソ連は最初に動き、短く言った。「もう一度、振り返らずに進む。それだけだ。」 日帝もそれに応じるように、静かに頷く。「……ああ、俺もだ。」 そして、イギリスも一歩前に出て、彼らを見守るように言った。「では、進むべき道を共に見つけましょう。過去は過去、未来は今から作るのです。」
三人は、再び別々の方向へ歩き出した。その足音は、これからの未来に向けて、確かな一歩となるだろう。過去の影を背負いながらも、彼らは今、この瞬間、未来へと向かって歩き出した。
それぞれが心の中に小さな火を灯し、どんな困難が待ち受けていようとも、もう二度と過去に戻ることはないと誓いながら。
***
それから数日後、ソ連は静かな夜を迎えた。街の喧騒が遠くに感じられるその場所で、彼は一人、第がる星空を見上げていた。過去のことを考えるとき、どうしても胸が痛む。だが、日帝との再会、そしてイギリスとの言葉が、彼の心に新たな光を灯していた。
「戦いだけが答えではない。」その言葉は、ソ連の中で響き続けていた。
どこか遠くから聞こえる車の音が、彼を現実に引き戻す。ふと、隣の部屋から小さな音がした。彼は立ち上がり、静かに扉を開ける。
そこに立っていたのは、中国だった。
「ソ連、また来たヨロシ?」 中国はにっこりと微笑み、肩をすくめる。その口調は、どこか軽やかで、少しばかり無理にでも明るさを装っているように感じられた。
「どうした?」ソ連は、軽く首を傾げた。
「ちょっと、悩んでるみたいネ?」 中国はすぐに続ける。「みんな、少しでも前に進もうとしてるのに、どうしても過去が足を引っ張るヨロシ。」彼は苦しげな顔をして、ソ連の目を見つめる。「でも、そんなの関係ないネ?だって、未来を作るのは自分たちだから。」
ソ連はその言葉に静かに頷く。中国の言葉は、まるで彼が抱えている悩みをそのまま言い表している
かのようだ。
「そうだな。未来を作るのは自分たちだ。」ソ連は短く答え、その目に強い決意を宿していた。「過去を引きずることなく、進まなくては。」
中国は嬉しそうに微笑むと、突然何かを思い出したかのように手を叩いた。「あ、そうだ! イギリスも言ってたネ。『未来に向かって歩き出す時が来た』と。」
ソ連は中国のその言葉に再び心を動かされる。そう、彼らは確かに過去と向き合い、背負ってきた。しかし、 それでも歩むべき道を選ぶことができる。それが、この世界に生きる者たちの本当の力だと感じる。
「ありがとう、中国。」ソ連は言うと、軽く笑みを浮かべる。「お前も、過去に囚われることなく、前を見て進め。」
その言葉に、中国は大きく頷き、明るい笑顔を浮かべた。「それが一番大切ヨロシ。もう、過去に戻ることはないネ。」
「あぁ。」ソ連は深呼吸を一つし、改めて決意を固める。「俺たちは現国達の未来を見守る。」
その言葉が、静かに夜空に溶け込むように広がっていった。どんなに過去が影を落としていても、それを乗り越えて進む道は必ず存在する。そして、今、彼らが進もうとしているその道こそが、未来への第一歩なのだと、 誰もが理解していた。
その時、また足音が響く。ソ連は振り返ると、日帝が静かに扉を開けて入ってきた。彼の顔には、いつもの鋭い表情があったが、どこか柔らかな雰囲気も漂っていた。
「……やっと、話ができるな。」日帝は静かに言った。その声には、かつての戦闘的な響きはなく、むしろ、理解と協調の意志を感じさせるものだった。
「そうだな。」ソ連は微かに笑みを浮かべ、日帝を迎え入れた。「進むべき道を見つけたんだ。」 「過去を振り返ることは大切だが、それを背負っているだけでは何も始まらない。」日帝は続ける。「俺たちは、 戦うことなく、共に前に進むべきだ。」
その言葉に、ソ連は再び頷いた。「その通りだ。たとえ旧国でもあろうとも。」
「さて、これからどうする?」 日帝は軽く言うと、ソ連に向かって微笑んだ。「共に未来を作るために、もう一度協力する時が来たな。」
ソ連はその問いに少し考え込み、そして答えた。「協力する。それが、俺たちの次の道だ。」 その言葉が、日帝の胸に響いた。そして二人は、無言のまま肩を並べて歩き始めた。過去に縛られることなく、 未来を築くための新たな道を切り開いていくために。
その先に待っているのは、戦争でもなく、対立でもなく、共に手を取り合う未来だった。
***
歩みを進めながら、ソ連と日帝はしばし沈黙を守っていた。イギリスの言葉、そして中国との会話が心に残っている。しかし、静けさの中でも、二人の間には確かな絆が生まれていることを感じていた。過去の争い、血を流した記憶がすぐに消えるわけではない。それでも、今、彼らはその先にある新しい世界を一緒に歩み始めたのだ。
街の灯りがぼんやりと彼らの足元を照らす。冬の冷たい風が吹き抜け、少しだけ身を縮めながらも、二人は足早に歩を進めた。やがて、小さなカフェの前に立ち止まり、日帝がその扉を開ける。
「入ろうか。」日帝は軽く言った。
ソ連は頷き、その後に続いた。
カフェの中は、温かな光に包まれていた。外の寒さが嘘のように、温かな空気が彼らを迎える。静かな音楽が流れ、店内には少数の客たちが談笑している様子が見える。
二人は席につき、メニューを眺めながらしばらく言葉を交わさなかった。コーヒーの香りが漂い、周囲の穏やかな空気が、二人の心を少しずつ和らげていく。
「さて、どうする?」 日帝が静かに口を開いた。
「どうするも何も、これからはお前と共に歩む道を選ぶだけだ。」ソ連は淡々と言う。 日帝はそれを聞き、少し驚いた表情を浮かべた。だが、すぐにその表情は和らぎ、静かに微笑んだ。「そうか。」 二人の会話は続かない。だが、その無言の時間が、お互いにとっては心地よかった。何も言わずとも、二人の間には確かな信頼が芽生えていた。
店員が二人のテーブルにコーヒーを運んできた。彼らはしばしそのコーヒーを手にし、静かに味わった。 その時、突然、ドアが開いて、見覚えのある人物が入ってきた。イギリスだった。 「ちょうどいいところに来ましたね。」イギリスは軽く笑いながら、二人に向かって手を振った。「どうやら、もう少しで新たな一歩が踏み出せそうですね。」
ソ連と日帝は同時にイギリスを見つめる。どこか他人行儀だった二人の関係が、今や少しずつ変わりつつあるのだと、イギリスの言葉がそのことを象徴しているように感じられた。
「イギリス。」ソ連が静かに言う。「お前も来たか、何気に登場回数が多いぞ。」
「そこは黙ってください。」
イギリスが気を取り直して話を進める。「未来を作るためには、みんなで協力しないといけません。」イギリスは席に着くと、微笑みながら続ける。「今までの過去の重荷を少しずつ降ろし、今、歩みを進めるのが大切だと思うのです。」
その言葉に、日帝は頷きながらも少し考え込むように見えた。
「過去を切り捨てて、前に進むことができるのだろうか。」日帝が呟いた。 ソ連はそれを聞き、少し考え込む。「過去は消えない。それでも、未来を切り開くためには、少しずつでも歩き続けなければならない。」
イギリスはその言葉を聞いて、少し考えた後、答えた。「そうです。未来を作るためには、まず一歩を踏み出さなければなりません。その一歩を、私たち全員で共に踏み出すべきです。」
「…… わかっている。」日帝は静かに頷いた。 その時、ソ連がふと視線を上げ、日帝に向かって言った。「お前と過去を振り返ることはあっても、戦うことはもうない。」
日帝はその言葉に驚き、少し間を置いてから答える。「ああ、俺もだ。」
イギリスは満足げに微笑むと、最後に言った。「それが、新しい時代の始まりです。」 その言葉が三人の間に響き渡ると、ふと周囲の空気が変わったような気がした。店内の静かな音楽、柔らかな光、そして三人の心の中に芽生えた確かな希望。過去の重荷が少しずつ降り、未来へと向かって一歩踏み出すその瞬間が、まるで一つの大きな始まりのように感じられた。
「未来を見守るに、共に歩み続ける。」その言葉が、三人の心にしっかりと刻まれる瞬間だった。
***
新たに決意を固めた彼らは、未来を築くための第一歩を踏み出すことにした。過去の傷を完全に消し去ることはできないが、その傷を抱えながらも前進し、少しずつでも変えていけると信じていた。
その夜、話し合いが終わり、皆が帰路につく前、ソ連は日帝に声をかけた。 「少しだけ、外を歩こうか。」 日帝は少し考えた後、ゆっくりと頷いた。「いいだろう。」
二人は会議室を後にし、静かな夜の街を歩きながら、言葉少なに歩みを進めた。空気は冷たかったが、それでも彼らの心には温かい何かが宿っているような気がした。
「未来は、まだ見えない。」日帝がぽつりとつぶやいた。
「だが、歩み始めることが大切だ。」ソ連が静かに答えた。
二人は歩きながら、過去のこと、これからのこと、そしてお互いの存在を改めて感じ取っていた。確かに、未来は不確実で、何が起こるかは分からない。しかし、それでも共に歩むことで、少しずつでも進んでいけるという希望が彼らの胸に宿っていた。
その日、街の明かりが彼らを静かに照らしていた。過去と向き合いながらも、歩みを止めることなく進んでいく、それが彼らの選んだ未来だった。
***
その夜の歩道を歩きながら、ソ連と日帝は一緒に未来について考えていた。しかし、言葉少なに歩いていると、 ふと背後から軽やかな足音が近づいてきた。
「おやおや、二人とも遅くまで何をしているか?」 中国の声が響いた。
振り向くと、そこには中国が笑顔で立っていた。彼は相変わらず元気そうで、少し不器用な笑顔を浮かべながら近づいてきた。
「お前、どうしてこんな時間に?」 日帝が少し驚きながら聞いた。
「我、ちょっと気になってな。」中国は少し恥ずかしそうに言った。「それに、二人がどんな話をしているか、少しだけ知りたかったアル。」
「話なんてしていなかったぞ。」ソ連が少し照れくさそうに答えた。「ただ、歩いていただけだ。」
「歩くだけで何を考えているアル?」 中国は目を輝かせて聞いてきた。「もしかして、未来のことを考えているのか?」
ソ連は一瞬考え、日帝をちらりと見た後、静かに答えた。「まあ、そんなところだ。」
日帝は少し顔をしかめ、しかしすぐに冷静な表情で言った。「未来のことを考えるのは大切だが、それは今の行動に繋がらなければ意味がない。」
中国はその言葉に頷きながらも、少し頭をかいた。「まあ、確かにネ。でも、我は思うに、行動するためには、少しでも未来の希望を持って進むべきだと思うヨロシ。だから、我も少しは前向きに、行動していくつもりヨ」 「前向きな行動か。」ソ連は考えるように呟いた。「それが未来を作る力になるなら、確かに大切なことだ。」 「そうネ!」中国は力強く言った。「それに、過去を引きずってばかりでは何も進まない。だから、我は歩き続けるネ。」
その言葉に、ソ連と日帝は少し驚きつつも、互いに視線を交わした。
「中国。」日帝が静かに言った。「お前のその意気込みには、少し感心するな。」
「我、まだまだ成長するネ。」中国は少し照れくさそうに笑った。「でも、三人が共に歩んでいけるなら、きっと未来は明るくなるネ。」
その瞬間、彼らは互いに目を見合わせ、深く頷き合った。そして、三人は並んで歩き始めた。夜の静けさが広がる中、共に未来を歩んでいく決意を新たにした。
「過去のことは、少しずつ解決していけばいい。」ソ連が言った。「だが、何より大事なのは、今どうするかだ。」
日帝は静かに続ける。「そうだ。過去を忘れることはできないが、それに囚われることもない。今は、共に歩み、 未来を見守る事が大切だ。」
「未来を見守る為に、我も尽力するネ!」 中国は力強く言った。「まぁ我は未来を築く側だけどネ、でも三人が一緒に進む限り、きっとどんな障害も乗り越えられるはずさ」
その言葉を受けて、三人はしばらく黙って歩きながら、各自の思いを胸に刻んだ。過去の戦争の記憶や傷を抱えながらも、それに縛られずに未来に向かって進むこと、それが彼らの決意だった。
夜風が穏やかに吹き、街の灯りが遠くに広がっていった。過去と向き合い、未来に進む力を持つ三人の足音が、 その静かな夜に響いていた。
***
時が流れ、数ヶ月が過ぎた。
物語は、過去の重みを背負いながらも、共に未来を歩む道を選んだソ連と日帝の姿で、静かに終わりに向かっていた。しかし、彼らの心には、未だに解けぬ深い思いがあった。それは言葉にできないほど複雑で、時に痛みを伴うものだった。
ソ連と日帝は、互いの信頼を少しずつ育てながらも、未だに過去の傷が二人の間に横たわっていた。
二人は街を歩きながら、再び言葉を交わした。都会の喧騒の中で、彼らは互いに無言のまま歩いていたが、その歩みの速さが、何かを告げているように感じられた。
「日帝。」ソ連が、静かな声で言った。「お前と歩む道は、決して平坦ではない。それでも、今はお前と歩みたいと思っている。」
日帝は少し驚いた表情でソ連を見つめた。冷徹な眼差しが、少しだけ揺れる。
「お前と歩む道が、平坦でないことは、分かっている。」日帝は短く答えた。「だが、それでもお前と共に歩んでみたいと思う時が、確かにある。」
その言葉に、ソ連の胸は少しだけ温かくなるのを感じた。過去の憎しみが、少しずつ溶けていくような感覚。 長年にわたる戦争と敵対の歴史が、二人をつなぐものになりつつあった。
「お前が本当にそう思っているのか?」 ソ連は少しだけ挑戦的に言った。
日帝は歩みを止め、深く息を吐いた。「お前との関係が、どれほど険しいものか知っている。しかし、我々はそれを乗り越えた。だから、今、もう一度、過去を乗り越える力を試してみるべきだと思う。」
ソ連は一瞬黙って考えた後、ゆっくりと日帝に近づいた。「過去を乗り越えるためには、ただ理解し合うだけでは足りない。」ソ連は日帝の顔を見つめ、その目を見つめ返す。「一度お前と向き合うことで、俺も変わった。そして、今、心からお前と向き合う準備ができた。」
日帝の目に一瞬、深い戸惑いが見えた。しかし、すぐにその瞳が決意に満ちたものに変わる。「俺もだ。」そう言いながら、彼はソ連に歩み寄る。
その瞬間、二人の距離が縮まり、過去の感情が一気に溶け出していくのが感じられた。かつての敵同士が、今や互いを理解し、受け入れ合おうとしている。
「お前の手を取る覚悟ができた。」ソ連が静かに言った。 日帝は無言でその手を握り返した。言葉がなくても、二人の心はすでに通じ合っていた。その手のひらに込められた思いは、言葉では表現できないほど深いものであった。
そして、彼らはしばらくそのまま立ち尽くしていた。過去の戦争と憎しみを超え、新たな絆を結ぶために。 「二度と、引き返さない。」日帝が最後に言った。
ソ連は微笑んだ。「ああ、二度と。」
その後、二人は手を繋いで歩き出した。過去の戦争と敵対の歴史を乗り越えて、今度こそ未来へと共に歩んでいくのだ。ソ連と日帝は、新たな道を共に歩むことを決意し、東京の夜空に向かって、確かな足取りで歩き続けた。
物語は、二人が共に歩む新しい未来の始まりとして、静かに幕を閉じた。
コメント
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初コメント失礼します! 語彙力ありすぎませんか...? 最後のもってきかたとか好きすぎます😢♥️ 一万いいねにしておきました、!!(!?)
訂正 一部🇨🇳「アル」言葉発見
いいね1919までふやしたよ☺️ あんたかくのうますぎ😠💭