【第4章】ー見えないふりをするー
今日も屋上に行こうと思い
屋上のドアの前に立つと
今日はもう先客が居たようだ。
星の光でキラキラ輝いてた貴方。
かっこいい人だな…
と思い見つめていたら
彼と目が合ってしまった。
急いで目を逸らした先には彼の足はなかった。
私は昔から周りの人が見えないようなものが
見えていた。
妖怪や幽霊。神様や神獣など。
小さい頃、幽霊がいたので
お母さんに言ってみたら
と言われた。
それがショックで
見えていても見えないふりをしていた。
じゃあ彼は幽霊なのか……。
そんなことは気にしないで
いつものように私は星空を見ながら
涙をこぼした。
すると彼は私の方に近づいてきて
私をそっと抱きしめた。
あぁ、私を毎日抱きしめてくれた
優しい心の持ち主は貴方だったのか…。
私はいつもより涙が溢れてきたような
気がした。
……To be continued
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