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食べ物路線

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食べ物路線

第51話 - 株式会社ゆっくりフーズ2話

10

2022年07月25日

#唐澤貴洋

#デリュケー

#放置プレイ

#創作

#桃攻め

#法律事務所クロス

デリュケー保管庫

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では、加工場の中を案内いたしましょう。ここでこれを身に着けてください。手洗いとアルコール消毒もお願いします。

まずは受付所、受け入れ工程です。そんしはたいてい糞尿にまみれており不潔で不衛生です。そのため、ここの高圧シャワーで徹底的に洗浄し、おかざりや体毛を除去します。

次は係留所です。よく知られているように、臥薪嘗胆などと言って現実から目を背け、親の金で生活する腐りきった性根のままそんしを出荷しても、ちっとも美味しくありません。

故に、まず行われることは「説得」です。専門家によって書き起こされ、専門家によって録音された40298通りの音声が、専門家によって配置された13のスピーカーからそんしの鼓膜を専門的に響かせ、

そんしの無能・不誠実・偽証・虚栄・暴食・色欲・強欲・憤怒・怠惰・傲慢・嫉妬の罪を暴き、糾弾し、証明し、判決し、はんっせいさせます。所要時間は24時間です。

次は希望のシャワーの部屋です。おかざりのばっじさんと毛髪と自尊心を奪われたそんしには、もう何も残っていません。非ゆっくり症を発症する一歩手前です。

ここではそんしに「希望」を与えます。専門家によって書き起こされ、専門家によって録音された音声が、「この会社の顧問弁護士にならないか」と誘うのです。

「大物芸能人や美人画家や野球選手の弁護をしてみないか」というパターンもあります。

そんしはうれしーしーやうんうんを撒き散らしながら喜びます。当然、ここでもシャワーで洗浄です。

次はノッキングエリアです。そんしが通路を通ってあそこのカーテンをくぐってこのエリアに来ると、驚愕で体が固まってしまいます。

ここからはそんしを痛めつけて苦しめる拷問道具や、切り開いて分割する解体道具がずらりと並んでいるのが見えるからです。

その隙にバーナーのスイッチが入り、台の上に乗っているそんしのあんよを焼き焦がし、可動式の機械の腕でがっちりとホールドします。

罪を認識した絶望、与えられた希望、あんよをやかれて逃げられない絶望、いたいいたいことをされるであろう絶望。このジェットコースターにも似た感情の乱高下により、今、そんしのあんこは上品な甘さを得ます。

あっ、ニードルガンの銃口がそんしのひたいに押し付けられました。あの銃口からは圧搾空気の力で針が飛び出てきて、そんしの中枢餡を破壊し、一瞬で〆ることができます。

こうして〆られたそんしは「丸そんし」として、他の加工業者や小売店に販売されるわけです。

ここで〆られないそんしもいます。それらの加工用そんしは、もっともっと苦しまねばなりません。それを見ていきましょう。