皐月side
遥に組み敷かれて数十秒経って…、俺は遥が何をするのか分からずずっと遥の顔を凝視していた。
すると徐々に顔が赤くなってって……。
桜「…ッ///やっぱ!無理!何でもねぇ!そんなに見んなバカッ!」
遥はそのまま俺からどいて部屋から出ていった……。
遥何がしたかったんだ…?
桜side
口で言ってもダメなら分からせてやろうと思った…。
でも、皐月の顔を見ると…嫌がることしたくない…、それに、俺の事意識してくれてない……。悔しい、こんだけアピールしてるのに……。
どうしたら向いてくれるんだよ…。
皐月の戸惑った顔……、可愛かったな……。
皐月side
アレから遥戻ってこなくて…、
家主居ないのにこの部屋に留まるのもな…と思って遥を探しに外へ出た。
近場に居るのか周辺を探しても居ない。
町の人に聞いても知らないと言われてしまう…。
遥どこ行ったんだよ……!
?「あー、いたいた。あの時の喧嘩以来だな?」
皐月『誰?ってか今忙しいから後にしてくんない?』
?「すっかり忘れてんだな、俺はお前家族の車と衝突した男の息子、朝比奈零。」
皐月『…それで?何の用?』
朝比奈「あの事故の後俺らは殺人一家だと言われて近所から白い目で見られた。関係無い妹まで……、それで妹はイジメにあって自殺したんだ…。」
皐月『俺別に関係ねぇだろ、そっちが事故起こしたんだから、何ならお前が妹の変化に気づかなきゃダメだったろ?』
朝比奈「うるさいッ!俺がとやかく言われるのは良かった、でも妹まで言われてるなんて知らなかった……、お前が!周りに話したんだろ!?俺の家族が悪いって!!だからッ!妹はッ!!」
皐月『待て待て、話が見えない、俺はそんな事…。』
朝比奈「黙れよッ、俺はお前を許さない、だからここで潰す。入院終えたばっかなんだろ?この人数相手できるのかなぁ??」
ざっと見前より多い……。
確かに病み上がりだし、この人数はきちぃ……、でも相手は俺を指名してる…、なら受けて立たないとな…。
それから殴って蹴って拳を避けて……、
朝比奈「前よりやっぱり弱くなってんなぁ!いいザマだ!」
呼吸が苦しい、体の節々が痛む……。
皐月『ははっ、お前らの全力…大した事ねぇな?』
俺の一言に朝比奈はキレたようで
朝比奈「あぁ、そう、なら生きて帰れねぇ体にしてやるよ。」
四方から一気に責められ、回し蹴りをしながら次はどこから相手が来るか見渡す。
前方から2人向かって来たから殴って…。
皐月『…ッ!イッデェ!』
背中を思いっ切り切られた…。
クソ、コイツらは囮かよ…、神経やられても背中はケロイドで痛むってのに!!
俺が動けず蹲ってると……。
朝比奈「はは、惨めだな、俺の家族を台無しにしたんだ、責任取れよッ!」
殴られるッ、と思っても衝撃が来なくて……。
恐る恐る目を開けると
桜「皐月に手ぇ出すな。」
皐月『…は、遥?何で?』
桜「こんな状況だけど言いたいことある、ごめん。俺自分の事ばかり考えてた、皐月のこと何一つ理解出来てなかった、ごめん。」
朝比奈「はぁー?ふざけんな!俺は皐月と話してんだよ!!」
朝比奈が話した後に遥が綺麗な回し蹴りで伸してしまった。
皐月『……ごめん、俺の喧嘩なのに…、巻き込んで、本当にごめん。』
桜「…元はと言えば俺がお前を1人にしたから…、ご、ごめん。」
皐月『ううん、遥は何も間違ってない、正に正義のヒーローだな!!』
桜「ってか皐月背中大丈夫なのかよ!?」
皐月『ん?あぁ、多分大丈夫!そこまで深くないと思うし!手当は俺だけでも出来るから!』
桜「…俺がする。」
皐月『…え?』
桜「俺がしたい!だから…頼む。」
本当は背中の傷見せたくないけど……遥の焦った顔を見ると…。
皐月『…、分かった、その代わり周りには言わないで欲しい…。』
桜「当たり前だ、好きな奴の事蔑んだりしねぇ!」
男前だね……。
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