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__いえもん side__
ブロックテントの中に入る。何をしようか迷ったが、とりあえず先にウパパロンとレイラーの様子を見ることを決め、2階に上がった。
静かにドアをノックして先程の個室の中に入る。そこには、顔色を悪くしたウパパロンと、ちまちまと布を編んでいるレイラーがいた。
いえもん「ウパパロンさんの調子はどうですか?」
レイラー「軽く診療しましたが、かなり悪いですね。特に免疫と、骨の強度が弱くなっています。」
いえもん「…そうですか」
やはりかなり悪い状態らしい。回復を待つしか俺たちにできることはなさそうだ。
レイラー「それで、どうでしたか」
俺は、村長との話し合いからめめと別れるまでのことを彼女に話した。ただ、これはめめにも事情を説明したかったので、青年のことは後に置いた。
レイラー「村長が、師匠にそんなことを……」
レイラーの目が怖い……そうだった。この人はめめのことだけかなり神経質になるんだった。今後伝え方に気をつけないと、周りがフルボッコになるかもしれない()
いえもん「でも、今頃めめさんが手にかけてますよ」
レイラー「師匠の所に駆けつけるのが弟……いやいえもんさん掴まないでください!!私は師匠に会いに……」
この人、師匠LOVEすぎないか?これが弟子バカというものなのだろうか?
いえもん「待ってください待ってください」
いえもん「レイラーさんは待機を命じられたんですよね?それに魔力も十分に回復してないんじゃないですか?」
レイラー「魔力は、薬で回復させました!」
いえもん「そんな薬があるんですか…?」
旅の途中でめめに聞いた話だと、魔力は放っておいたら勝手に回復するらしい。それ以外の回復方法があることは知らなかったし、考えたこともなかった。
レイラー「自然回復を待つ以外に、いくつか方法がありますね〜。薬だったり、自分の魔力を溜めた魔石から再吸収するとかだったり…」
レイラー「まぁ自然回復が一番コストがかからないです」
レイラー「なので行かせてください!!」
いえもん「そういえば!!!レイラーさんに一つ聞きたかったことがあったんですよ!!」
彼女には悪いが、ここでレイラーを行かせるとめめの邪魔になりそうだったので止めた。
ウパパロン「んぅ゙…」
レイラー/いえもん「あ…」
俺達の声でウパパロンが起きてしまった。
普通に申し訳ない
レイラー「ごめんなさいうるさかったですよね…大丈夫ですか…?」
起き上がろうとする彼の背を支えながら、彼女は聞いた。
ウパパロン「…、ここは…?」
レイラー「私達の家です。これ水です」
差しだされた水は少ししか飲まれなかった。まだまだ具合が悪そうだ。
レイラー「何か欲しいものとか…ありますか?」
ウパパロン「欲しいもの…なんか食べたい……」
表情を崩しながら彼女は了解の意を示す。彼に少しでも食欲があることに安心したのだろう。レイラーはキッチンのある一階に下がった。
ウパパロンと部屋に二人っきりの状況で、何を話すか考えてたところだった。
ウパパロン「…あの村はどうなるんですか?」
俺はここで答えに迷った。いつか言わなくてはならないものの、今の容体の彼に言うには過激な内容だったからだ。もし言えば、彼の精神に大きな負担がかかってしまうだろう。
だが俺が沈黙しているのを、彼は答えと受け取ったようだった。
ウパパロン「………滅ぼされるんですね」
いえもん「……はい」
彼に察せられたのならもう誤魔化しが利かない。俺はまたレイラーにしたのと同じ説明をした。
レイラーが持ってきたお粥を、震えながら口に運ぶと、彼は貪りつくように食べ始めた。やはりあの村にいた時は、食事が十分にもらえなかったのだろうか。
コンコンコンガチャ
めめ「ただ今戻りました」
いえもん「おかえりなさい、どうでしたか?」
めめ「まず結論から言うと、クシャレ村はもうなくなりました」
めめ「村人は一人も残っていません」
レイラー「あんな村滅んで当然ですよ。能魔者の力をあんなふうに使ってましたから」
確かに彼ら村人達は、根本的には水不足なのにも関わらず、水を無駄遣いしていた。そのくせ、ウパパロンには限界まで水を出すように命じてたのは酷い話だった。村の私利私欲が招いた妥当な結末である。彼女の怒りも無理はない。
俺としては、村が滅んだのは一つの大仕事がやっと片付いた感覚なのだが、ウパパロンにとってはどんな感覚なのだろうか。
チラリと横を見ると、彼は目を伏せて考え事をしているようだった。
ウパパロン「俺の過去……いや、これからの話も聞いてくれますか?」
何かを決心した強い瞳で、彼は問いた。
はいここまでです!やっとクシャレ村の話が終わりましたね〜最早飽きてきt(((
やっと補足です!かれこれ5話くらいしてないかも…。けど内容忘れてきたんだよな〜〜(本末転倒すぎん?要するにアホ)まぁ、まだまだウパさん関連の話は続くので!そこで思い出したら言います()
それじゃあ今日はここまでで!!
また来てね!!!