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ーいいか。お前は我々の道具だ。ー
ーはい。城主様。ー
ーこれからは私達のために生き、私達のために死ぬのだ。ー
ーはい。城主様。ー
ーお前には憎き忍術学園に男として入園してもらう。そして時がくるまで潜伏しろ。良いな。ー
ーはい。城主様。ー
ー失敗は許されぬ。分かっておるな。八華(はつか)。ー
ーはい。城主様。ー
少女の瞳には憎しみしか写っていなかった。
「‥‥嫌な夢を見た。」
八左ヱ門は冷や汗を拭いながら井戸へと向かう。
朝早くて、井戸には誰もいない。
八左ヱ門顔を洗って着替えると生物小屋へと向かった。
「お前ら、餌だぞ~。たくさん食えよ〜。」
八左ヱ門にとって、生き物たちは癒やしだ。いつも時間を忘れてしまうほどに。
「八左ヱ門!」
「三郎!」
今日も生物達と戯れていると呆れ顔の三郎がやってきた。
「雷蔵はどうしたんだ?」
「勘右衛門達と一緒に食堂に行った。私はお前を迎えに来たんだ。」
「もうそんな時間なのか。悪いな、三郎。」
「フンッ。そう思うならきちんと時間を見て行動することだな。」
「あぁ。」
「はぁ、行くぞ。」
「分かっt‥‥‥。」
「八左ヱ門?」
「悪い。まだやることがあるから先に行っててくれ。すぐ終わるから。」
「分かった。早く来いよ。」
「おう!」
食堂に向かった三郎を背に八左ヱ門は矢羽根を飛ばした。
ー何でしょうか。ー
ー氷樹郎様からのご命令だ。城にもどれ。作戦を決行する。ー
ー‥‥了解しました。ー
ー裏山の滝の所に迎えが行く。急げよ。ー
気配がきえ、八左ヱ門は食堂へと向かった。