最初に入った部屋は図書室だった。
たくさんの本が棚に並び、その中には古い書物も混ざっている。
凛介は本棚の一角に目を留め、
「ここに何か手がかりがあるかもしれない」
と本を手に取った。
彼が開いた本は、古びた日記のようだった。
「この日記…」
と彼は呟く。
「この洋館についての記録が書いてあるみたいだ。もしかしたら、ここで起こったことがわかるかもしれない。」
日記のページをめくると、いくつかのページには不気味な絵が描かれていた。
鏡に映る人々の姿が、次第に恐ろしい表情に変わっていく様子が描かれている。
「鏡の中には、別の世界があるのかもしれない…」
と凛介は考えた。
「どうしたの?」
と瑞樹が尋ねる。
凛介は日記を彼女に見せ、
「この洋館には、かつて人々が鏡に囚われたという話がある。鏡の中の映像は、彼らの恐怖や絶望を映し出しているのかもしれない」
と説明した。
瑞樹は恐れを抱えつつも、
「じゃあ、私たちも注意が必要ね。
もしかしたら、私たちの役割も鏡に映るのかもしれない」と言った。
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