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「なんだこれ?」
書店内を歩いてた私の目に映ったのは数多の本が並ぶ棚の中でも、他とは異様な雰囲気を放っていた本だ。その異様な雰囲気の正体は至って簡単だった。周囲の本は華やかに彩られたブックカバーがつけられている。それに対し、その本は良く言えばシンプル。悪く言えば工夫の一つもない本であった。そして、値札が貼られておらず、その代わりに『free reading』という表記があった。
本来であれば書店に並ぶには違和感のありすぎる本であった。その本に心から興味をくすぐられた私は、手を取って確認した。
筆者の名前は【佐野秋太】【朝谷零】
「え…」
驚いた。筆者が2人いる本なんて生きていて初めて出会った。僕はその本の中身を開いた。
作品名は「 」